【参加者募集中!】10月22日「気候危機・人権侵害を進めるJICA・住友商事に抗議する全国一斉学校ストライキ」を開催します!
10月22日、「気候危機・人権侵害を進めるJICA・住友商事に抗議する全国一斉学校ストライキ」を開催します!参加者募集中です!
今、「ODA(政府開発援助)」という名目で、住友商事などの日本企業とJICAがバングラデシュの人々を抑圧し、気候変動を押し進めています。「ODA」は本当に「国際貢献」でしょうか。本当に知りたいことは、学校では教えてもらえません。だったら、私たちと一緒に街に出て、社会で本当は何が起こっているのか、今私たちは何をする必要があるのか、共に学び、行動しませんか?
2021年10月22日、”Global Climate Strike”が世界各地で行われ、1,000万人以上の世界中の若者が気候変動対策を求めて声を上げます。私たちFridays For Future Japan 「マイノリティから考える気候正義プロジェクト(以下、気候正義プロジェクト)」は、各地域のFFFと連携して学校をストライキし、住友商事とJICAが押し進めている「マタバリ超々臨界圧石炭火力発電事業」に抗議するアクションを行います。その後、広場や公園に集って、ODAや気候変動についての学習会・ディスカッションを開きます。各地で参加する学生・若者を募集中です!
「国際貢献」で破壊されるグローバル・サウス
マタバリ超々臨界圧石炭火力発電事業とは、住友商事などの日本企業が受注し、バングラデシュで進めている、マタバリ石炭火力発電所と港湾建設の複合事業です。この事業は日本の「ODA」、いわゆる「国際貢献」として進められています。
このような発電所の建設によって、電力が生産され、周辺の産業は発達し、バングラデシュにさらなる経済成長がもたらされるかもしれません。しかし、現地の住民はこうした開発を喜んで受け入れているわけではなく、むしろ反対運動が起こっています。このマタバリの事業が、バングラデシュの生活や環境を破壊しているからです。これまでの建設の過程で、住む場所を奪われた人々は、補償が不十分であるか、または全く補償されていません。また、塩やエビの生産に携わる2万人の人々が生業を失いました。観光業も危機に晒されています。さらに、排水システムを塞いでしまったために洪水に対処できず、通学中の子どもたちが亡くなりました。発電所が稼働すれば、日本の基準では許されないほどの汚染物質が排出されます。現地の人々の生活を壊し、命を奪うような事業が許されるはずがありません。日本で作れない発電所を、どうしてバングラデシュに作るのですか?
私たちがマタバリ石炭火力発電事業に反対する理由については、2021年9月24日にFridays For Future Bangladeshと連名で提出した公開要求書に詳細を記しましたので、そちらをご覧ください。
そして、このような石炭火力発電所によって加速する気候危機の影響を真っ先に受けるのも、日本のようなグローバル・ノースではなく、バングラデシュのようなグローバル・サウス(※)です。気候変動の被害は、すべての人に平等に降りかかるわけではありません。「豊かな」グローバル・ノースでは、経済難民や気候難民の受け入れも行われていません。住友商事をはじめとする日本のSDGs企業や日本政府は、グローバル・サウスの人々はどうなってもいいというのですか?
事業の問題点について詳しくは、「住友商事のマタバリ石炭火力発電所建設が愚策である10の理由」をご覧ください。
ノースとサウスのギャップ
こうしたグローバル・サウスを破壊する開発や気候変動に対して、責任があるのはグローバル・ノースです。グローバル・ノースの国々は、グローバル・サウスを抑圧し、収奪することによって経済成長を成し遂げ、「豊かな」”生活を実現してきました。日本の経済成長は、アジア諸国の人々の犠牲なしには成り立たないものでした。さらには、そうした経済成長によって気候変動を押し進めてきたのもグローバル・ノースです。ちなみに日本の二酸化炭素排出量は2018年時点で世界5位です。G20だけで全体の約80%の二酸化炭素を排出しています。また、世界の富裕層トップ10%が排出している二酸化炭素は、所得下位10%の10倍以上です。
私たちが気候変動問題を先送りにしている間にも、グローバル・サウスの人々は命を削られる中で、命がけで闘っています。バングラデシュでは、独立以来次々と開発プロジェクトが行われ、そして反対運動も形成されてきました。例えば、2016年には、中国の資金援助による石炭火力発電所の建設計画に対する抗議行動中に警官が発砲し、少なくとも4人が殺され、30人が負傷しました。今年2021年も、石炭火力発電所の労働者が未払賃金を求めて抗議した際、少なくとも5人が死亡し、12人が重傷を負いました。
グローバル・サウスの人々が闘っている中、私たちは一体何をしているのでしょうか?開発と気候変動の最前線で闘っているのは、声を上げたら殺されてしまうかもしれない人々です。黙っていても開発や気候変動の影響で死んでしまうからです。エコバッグやマイボトルも必要ですが、私たちがそれ以上にやらなければならないのは、多国籍企業の加害行為を止めることです。
なぜ、「学校ストライキ」なのか
このような多国籍企業の加害行為を止める運動は、これまでの日本にはありませんでした。そのため、「気候変動を止めたい」、「グローバル・サウスの問題を解決したい」と考える若者は、運動に加わるのではなくSDGs企業やJICAに関心を向けてしまいます。学校がODAで開発される地域の現状や、気候変動を引き起こしている先進国や企業の責任については教えず、かえってODAは「国際貢献」だなどと教えているということの責任は非常に大きいでしょう。しかし、それが間違いであることは、バングラデシュ・マタバリを見れば明らかです。本当のことを教えてもらえないのなら、学校に行く意味ってなんでしょうか?
10月22日、私たちは学校をストライキして、広場や公園に集まって議論をします。この計画は、Black Lives Matter(以下 BLM)などの運動から着想を得ています。BLMでは、あちこちでティーチ・インという討論会が開かれ、社会問題について、特に人種差別や警察権力についての議論が重ねられました。学生や教授、大学のスタッフや管理者も積極的にこうしたストライキやティーチ・インに参加しました。社会を変える「抵抗の知」は、運動の現場でつくられるのです。
私たちのこれからの運動は、多国籍企業の加害行為の責任を追及します。私たちは開発と経済成長こそが正義であるという「常識」を疑い、新しい「抵抗の知」を作っていかなければいけません。そのためには、気候変動に関心を持つばらばらの個人が連帯し、大胆な行動を起こす必要があります。社会を変えることができるのは、政治家でも官僚でも経営者でもない、ましてやSDGs企業でもJICAでもない、ありのままの、普通の人間です。学生であり、労働者であり、一般市民です。そうした普通の人間が連帯することで、大きな力になることができると、私たちは信じています。
未来ではなく、現在の問題
気候変動は、いつか私たちの未来に起こることではなく、すでに起こっていることです。未来ではなく、今、まさにこの瞬間が壊されている人々がたくさんいます。国や地域が違うというだけの理由で、同じ人間が、生きられる人と死んでもいい人というように区別されてしまっています。
最大の汚染者は、先進国の多国籍企業、グローバル汚染企業たちです。今すぐに、こうした加害行為をやめさせなければいけません。資本主義社会で分断された私たちが、グローバル汚染企業との闘いを通じて繋がり、分断を乗り越えていく。今回のストライキは、そういう運動の第一歩です。
私たちは、こうした不平等で不公正な社会を変えたいという思いで繋がった、普通の人々です。あなたの生きている社会に違和感を抱えている学生や若者のみなさん、私たちと一緒に学校ストライキに参加し、社会を変える力をつくっていきませんか?
※グローバル・サウス……グローバル化によって被害を受ける地域・人々。
【開催地域】(随時追加予定!)
開催地域:仙台・東京・山口・北海道
仙台(FFF Sendai)
8:00-9:30 五橋公園集合(仙台市青葉区五橋1-1-7)
9:30-10:00 注意点などの説明
10:00-10:30 住友商事スタンディング
11:00-11:30 平和ビル前街頭宣伝
12:00-12:30 JICAスタンディング
13:00-13:30 勾当台公園 お昼休憩
13:30- 学習会・ディスカッション
東京
日時・集合場所:10月22日(金)13時@JICA本部まえ(麹町)住所: 東京都千代田区二番町5-25 二番町センタービル
当日のスケジュール:
1、13:00 JICA本部(麹町)・申し入れ書提出
2、JICA地球ひろば(市ヶ谷)スタンディング
3、住友商事・申し入れ書提出&スタンディング
4、「学習会」@路上 or 河川敷
山口(FFF Yamaguchi)
場所:新山口駅
時刻:17:00-19:00
北海道
帯広市(JICA北海道前)9時〜11時
このほかの地域でも、自分の地域で学校ストライキを企画したい学生は、ご連絡ください!やり方など相談に乗ります◎
【連絡先】
主催・FFF Japan「マイノリティから考える気候正義プロジェクト」
Eメール:fffjapancjfm0518@gmail.com
Twitter:@fffjapan_cjfm
Instagram:@fffjapan.cjfm
仙台
Eメール:fffsendai@gmail.com
Twitter:@fffsendai
Instagram:@fridaysforfuturesendai_japan
東京(気候正義プロジェクトと同じ)
【取材対応】
当日や事前、事後にインタビュー等の取材へ対応いたします。ぜひご連絡ください。ご連絡は、各地域の連絡先、もしくはストライキを主催しているFFF Japan 気候正義プロジェクトのEメール(fffjapancjfm0518@gmail.com)までお願いします。