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英語初心者はまずは東南アジアで実践

わたしが東南アジアに行く理由

インフレで物価上がってるくせに賃金は上がるどころか、税金差し引かれて手取りは下がるばかり。ヨーロッパとか北米に旅行なんてかなり気合がいる。だから、わたしは文化面でも豊かで物価も安い東南アジアに足を向けることが多いです

カンボジア
マレーシア
スリランカ

とこれまで旅してきました(意外と多くはない)

わたしは言語を仕事にしているので、旅の間中、とにかく人と会話をして、その国の言語や人々の英語を観察します。これは自分にとって大事な仕事の一部です

元々、言語が好きで語学も身になってないものならフランス語、スペイン語、ロシア語、インドネシア語、ギリシャ語…にチャレンジしてきました。そして訪れた国の挨拶くらいは学んできました。語学が好きな人は普通の人が努力と思っていることを呼吸をするようにやっています。ということで、正直、語学苦手な人の気持ちは客観的に学ばないとわからない笑

ということで、アジアに行って、カタコトだったり訛りが激しかったり、そういう多様な英語に触れたり、日本語と英語以外に触れてみると自分が一気に語学初心者に戻れるので、様々な知見を得ることができる、というわけです

蛇足ですが、定期的に英語も通じないところに行きたくなる、と友人に言ったらびっくりされたのだけど、これは普通の感覚ではないのか??ないですね笑

東南アジアの英語の特徴

カンボジア

カンボジアはアンコールワットのある観光地シェムリアップ だとホテルのスタッフやガイドなど特に若い人は割と流暢に英語を話します。そもそもポルポト政権の大量虐殺の結果、平均年齢27歳なので、あまり老人がいないのだけれど。ホテルのフロントにいた男の子からは親戚がたくさん死んでるし、私たちが第二次世界大戦についてお年寄りから話を聞くように、祖父母からポルポト時代の話を聞いていると言ってました(このレベルの話を流暢にできるということはどれくらいのレベルかわかりますね)。わたしはアンコールワットの早朝ツアーに参加して、ガイドは英語でしたが、アンコールワットには英語だけでなく主要言語を流暢に話すガイドが山ほどいます。でも英語は公用語ではないです。首都のプノンペンは意外と通じなくて、トゥクトゥク ドライバーなどには身振り手振りでした。

スリランカ

今回訪れたスリランカですが、英語はかなり、通じます。しかし、彼らの英語は本当にブロークン。文法は全く無視で通じればよい、という感じなので、複雑な話はそれなりのレベルの人しかできません。話せないけど、聞き取りはそれなりにできるから言ってることはわかってるよ、という人も多いです。

一緒に4時間ドライブしたサンダルウッドはこちらのレベルを落とせば、結構、それなりの会話も出来ました

WhatsAppでコミュニケーションを取ることが多いので、やり取りの一部を見てもらえるとわかりやすいと思います。

My big car have…I have a big carってことね

マレーシア

さて、移住先としても人気で多くの日本人も住むマレーシア。教育移住している人も多いですね。マレーシアは教育が英語なので、みんな英語を喋ります。ただ、マングリッシュと言って、現地の特徴が混じった訛りもきつい英語を話す人が大多数(シンガポール英語のシングリッシュもほぼ同じです)。2回訪れていますが、正直、慣れるまで相当時間がかかります。現地に住んでいる人は「わかる」というのですが、その人たちよりわたしの方が英語ができるはずなのに、わたしは毎回、聞き直していました笑

例えば、マッサージに行ったときのこと。

👩「ワンペルソン?ツーペルソン?」

わたしは支払いのタイミングだったので、てっきり”One percent?Two percent?”と言っているのかと思いました。何度かのぎこちないやりとりの挙句…

👩”One person? Two person?”

だとわかり…いや、一人で受付きてるから一人だろ!!と思ったのですが、これは文脈が向こうとこちらで一致してないので、何度も聞いてしまったやつです。

Grab(東南アジアのUber)でも…

ドライバーのおっちゃんの姪だかが東大の修士だか博士課程で研究しているということで、「すごいねえ。で、何の研究?」と聞いたら、

👨「グリップ!グリップス!」

と言う。これも何度も聞き返しました笑 農業の何か、と言うのがわかったところで、”Oh, OK! Grapes!”…ブドウだった笑

カフェでも非常に早口で聞かれるのですが、最初わからなかったのが、”Eating here or eating outside?”でした(多分そう言ってた)。英語圏では”For here or to go?”と聞かれることが多いので、言い方は違うわ、発音やアクセントも訛ってるわ…

さて、このことから何がわかるでしょうか?ここからは英語苦手な人はまず、東南アジアに行ってね!という話。言語が好き、語学が好き、英語ラブ♡みたいな人でなければ、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどに行って玉砕して引きこもるより、東南アジアが気楽なスタートになります !

英語習得の3つのコツ

英語で話せるようになるのに最も大事な要素として、「間違いを気にしない、わからなければ聞く、できると思い込む」というのがあります。

1 間違いを気にしなくてよい

私たちは失敗から最も学ぶことが出来ます。ちょっとした間違いをいちいち気にして言葉が出てこなかったり、気にして喋れなかったり、ではいつまでも上達しません。ただ、アメリカなどガチの国に行くと流暢さ、勢い、本場のスラング…と圧倒されてしまうことが多いです。その点、東南アジアは多様な英語の宝庫。こちらも日本語アクセントのJapanese Englishでも全く気にしなくてよし!向こうが間違っていたら、こっちだって多少間違ってても平気。そんな気にさせてくれるので、英語を話すハードルが下がります。


2 平気で聞き返せる

本場に行って、ダーーーーーーッと話しかけられると、エヘエヘて感じで笑って誤魔化してしまうことが日本人は多いのではないでしょうか。文化的に受け入れられているこのリアクションは英語圏では絶対にダメです。わからないなら笑わず、わからないという意思表示をすること。わからないままで進んでいくと、後で相手は非常に不愉快になります。ただ、これも本場の英語を前になかなか難しいですよね。染み付いた癖もすぐには治らない。でも、基本的なやりとりが多い観光のシーンならば!東南アジアならば!…本当に何言ってんの???ってなるので、聞き返さずにはいれません。ということで東南アジアに行くと聞き返す練習ができます

3 自己肯定感が高まる

シングリッシュやマングリッシュにちょっと触れると、めちゃくちゃ便利なのが、canというフレーズです。助動詞canでなくフレーズとしてのcanです。

Can? 「できる?」

Cancan! 「できるできる!」

これでコミュニケーションが成り立つんです。なんだ!自分の英語でもいける気がする!ってなりますよね。LとRの発音ができないで恥ずかしく思っていた自分、「〜できますか?」ってCan you?Could you? Will you? Would you?どれ?って迷ったら一言も出ない自分がアホみたいですね。英語はもはやアメリカやイギリスのものではないのです。それぞれの言語を話す人が自分の言語に引き寄せて使っています。東南アジアに行くと、恥ずかしく思ったり、ダメだと思ったりしなくて大丈夫なんだ、という気持ちで英語に触れられます

さっそく、次の長期のお休みには東南アジアに行ってみませんか?

FF ENGLISHにはキッズや初心者の生徒さんも多いです。リラックスして間違っても気にせず話せる環境とマインドを整えることを心がけてレッスンを行なっています。レッスン受けてみたいコーチングに興味があるという方はまずはカウンセリングから。お問い合わせはこちらです。

英語や教育、それから旅に関するあれこれを書いてます。皆さんの価値が英語を通して世界に広まるお手伝いをしています。