みんな同じ人間なのに。
水曜日の授業の休み時間。
学生のスマホからこんな声が聞こえてきた。
そんな日本語もわかんねーのか!
バカヤロウ!辞めちまえ!
いつでも辞めさせられるんだぞ!
なんの動画を見ているのか聞いたら、これでした👇
https://youtu.be/GijRzOyh1U4
『日本に来た時からこれと同じような状況だ。』
と学生が言いました。
2月初めにあったスピーチ大会でも、中級の学生が数人、アルバイト先で『バカヤロウ』『バカ』『こんなのもわからないのか』と暴言を言われるとスピーチしていました。
ある学生は日常だと言います。
これが日常っておかしい。
イギリスの大学院を卒業したAさんは
『日本人だって英語わからないのにね。』
『日本語学校の先生以外は、何もわからないんだと思う。』
外国人ウェルカムと言いながら、中ではモラハラ、パワハラ、暴力。
日本語教師以外、何も知らないと思ってほしくない。
私たち日本語教師しか頼れる人がいない状況は、日本人として、とても悲しいです。
移民は、習慣も文化も言語も違います。そして、日本の『郷に入ったら、郷に従え』の言葉のように相手は自国の文化を受け入れさせます。
なのに、来る外国人の文化や習慣は受け入れない。
このままだと偽グローバル国家になると思う。
大学時代、ずっと移民を研究してきた。
移民してくる外国人たちは、行く国の文化を受け入れて、そして、その国に染まったりする。
しかし、受け入れる国は驚き、拒否し、迫害をしたりす。
でも、もう昔と違うんです。
90年前とは変わってきています。
人も物も多種多様になってきている。
国が違うだけ。人は人なんです。
どこの国が優劣とかはない。
今、留学生や技能実習生、外国人にそんなことをしていると、そのうち『日本』を選んでもらえなくなる。
せっかく、1つの国でしか話さない日本語を
おもしろい!、楽しい!と学ぶ人たちがいるのに。
AIと共存する前に外国人と共存してほしい。
そのためにやさしい日本語や日本語学校もある。
共生
かつて、カナダ、アメリカ、ブラジル、ハワイへと移民していった日本人は、その国とその国の人と共存し、共生していった。
0を100にするのは難しい。
受け入れるのも難しい。
でも、知ることはちょっと簡単だと思う。
ちょっとあなたの近くにいる外国人を知ってほしい。
昨日あった、わたしの悲しいできごとでした。