マイクロスコープで覗いてみました
R&Dからの要請で、普段はお客様からのご提起品などの分析作業に活用している顕微鏡(マイクロスコープ、電子顕微鏡)を使って、フライパン表面を見て欲しいと依頼を受けました。
確かにこれまでフライパンの表面を見ることはなく、そもそもフライパンが、分析機器に入るのか?など思いながら、挑んでみました。
顕微鏡は、マイクロメートルレベルで見ることができるのですが、フライパン表面の一点しか見えず、150倍で約1.5cm四方の範囲を見ることになるので、全体を捉えることが難しく、まさに、「木を見て森を見ず」のような状態です。
また、ギョーザが張り付くメカニズムを解析するためにはどの部分にどう張り付くか、その表面がどうなっているかを調べる必要があり、焼き検証との連携が必要でした。
表面に張り付いているものの元素を確認するためには、電子顕微鏡を使用しますが、フライパンを切り取る必要がありました。
研究所の中には、エンジニアチームがあり、ここにはカットや溶接など、自由自在に対応してくれる頼もしいメンバーがいます。まずはR&D所有のフライパンを切り出してもらいました。
表面を分析すると、ギョーザの皮が張り付く部分には、炭化物と思われるものの付着が確認できました。これが原因の一つかもしれません。
引き継ぎ慎重に調査を進めます。
QC T