DTMの今が学べる!ヒャダイン×岡崎体育のワンルームミュージックが面白い
***2021年4月18日更新***
今年からレギュラー番組となったNHKのワンルーム☆ミュージック。
DTMerなら必見の番組ではないでしょうか☆
毎週火曜22:50〜放映中。
夜遅めの番組ですので、
睡眠時間7時間厳守の私は録画で見てます。
スマホアプリで見逃し再生も出来るようですよ。
早くゴールデンタイムに移行して欲しい。
ワンルーム☆ミュージックを見るとどんな嬉しいことがあるのか
まず、ヒャダと体育のライトなトークから始まり
世界のワンルームミュージック(≒DTM)が紹介されます。
ヒャダイン氏と岡崎体育氏の音楽論や楽曲制作への姿勢に
興味を惹かれるのは勿論のこと、
ミュージシャンの音楽との向き合い方や人柄なども
垣間見ることができます。
この番組によって若いDTMerがこれから増えること間違いなし。
そして私のような初老DTMerにとっても
新しい情報と感覚をかんたんに学べる、
親切な番組といえます。
この番組を見て面白いなと思う点は、
DTMで世界に音楽を発信するミュージシャンが見られること。
普段仕事や家事に追われていると
まとめて流行りの音楽を知る時間や気力が
なかなか残りませんからね・・。
ありがたいことです。
それから、番組では今を時めくクリエイターの
楽曲制作の裏側が映し出されます。
これがまさに見所。
1月5日の放送回では
YOASOBIのAyase氏の楽曲データが見られたり
Ayase氏のDTM環境を拝めたり。
楽曲データは「え〜!?見ちゃってもいいの?」と驚きましたし
DTM環境は期待を裏切るシンプルなものでしたね。
まさか居間でノートPC広げて作ってたとは、ですよ。
彼の場合、クラシックピアノの経験とバンド活動が
今の楽曲制作に繋がっているとのことです。
YOASOBIの他にも、自ら音楽と動画をインターネット上にアップし
アメリカの楽曲シーンを駆け上った歌手として
コナン・グレイが紹介されていました。
彼の作品も自ら作った音楽、動画をアップしたことが
バズのきっかけになっています。
音楽なり動画なり、自分のアイデアを
他の人に伝えられるような
形にすることがスタートですね。
ヒライテルナリさんによると、こんな出来事もあったようですが
諦めずに、iPadが導入できた小学校ではぜひDTMにも
挑戦してもらいたいですね。
世の中、楽器を習える子どもってほんのわずかですし
私自身、クラシック以外の音楽ジャンルを
もっと知っておきたかったと思うので。
コナン・グレイ氏の動画と音楽は
カッコいいからぜひご覧ください。
他に番組内で紹介されたのはサーフェシズ。
12日(火)に出演したビッケブランカ。
素敵な人物でしたね〜。
19日(火)に出演した崎山蒼志(さきやま そうし)。
崎山氏の打ち込みの特徴は
DTMとギターの生演奏を組み合わせているという点。
DTMは生音とは違う音が扱えるのだそうです。
DTMならドゥーンとかスパーッなどの音も扱えて
「いかついアプローチ」が出来る、と。
たしかに。
いかつい効果音はDTMの醍醐味です。
彼がiPadに接続していたミニマイクがとても気になりましたが
Amazonでは見つけられず。。
そして、さとうもか。
TikTokで聴いたことがありますね!
彼女と曲の雰囲気に癒されます。
26日(火)に出演したのはAAAMYYY。
EDMを学び、実機を使いこなし、
iPhoneのFigureアプリに立ち返ったそうです。
番組内の使い方講座、わかりやすかった。
よろしければ私の解説も参考にしてみてください。
26日(火)2番目に登場したのはどんぐりず。
彼らの動画はジワジワくる。
音楽と動画はセットものですね。
2月3日登場の須田景凪/バルーン。
彼によると誤解を恐れずに言うならば、
作曲は皆さんが思っているより難しいものではないと。
文字が踊るMVは最近の流行でしょうかね?
MVの作り方にも興味が出てきます。
2月9日(火)に登場したのはラップアーティストのさなり。
彼が使っているDAWはLogic Pro(ロジックプロ)。
中学生の頃にGaragebandからLogic Proに移行したとのこと。
個人的にはワンルームの二重扉に注目でした。
サンプル音源を中心とした楽曲データは
ダークな雰囲気が10代とは思えない響き。
才能なのでしょう。
スプライス サウンズから購入したサンプル音源だそうです。
スプライス サウンズ、初めて聞いたのですが
とても魅力的なサブスクサービスですね・・
2月9日(火)の2番目に紹介されたアーティストは
リナ・サワヤマ。
彼女が唱える、自分にしか伝えられないストーリー。
私にとっての課題です。
2月16日(火)のゲストアーティストはスカイピース
番組では初めて出演するYoutuber。
登録者数、再生回数ともにもの凄い勢いのクリエイターですね!
独学で作り始めたとのことでしたが、
独学でどんなことを学びながら作り上げてきたのか
興味があります。
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番組では、世界で何億回と再生されている曲の
制作秘話を見ることができます。
岡崎体育が過去にボカロP(シトキアP)として
「朝陽の気持ちも鑑みろ」
という楽曲を公開していたのも意外なエピソード。
音楽を作り始めると
ボカロPになりたくなるのかもしれないとも思いました。
Eテレの丁寧な演出によって、
大人はもちろんのこと、
キッズも安心して見られる番組となっているのではないでしょうか。
番組の切り替え場面で使われる効果音も妙に気になります。
こちらの動画のヒャダインさんみたいに曲が作れたら楽しそうです。
彼も子供の頃にクラシックピアノを極めたクリエイター。
クリエイター全般に共通する考え方
少し前まで、私たちが耳にする音楽は
様々な人や機械、企業を通じて配信されてきましたが
DTMで作られた音楽は
クリエイター自らの手でインターネットに乗せて
すぐ世界に発信できるようになりました。
番組内でビリー・アイリッシュが
「人に聴いてもらうためだけにも絶対に発表しなくてはならない」
「発表しなかったら誰かが好きになってくれる機会すらない」
と話す場面が流れ、
「そっかぁ。。」「やっぱそうだよね」と頷いた
DTMerは少なくないはず。
自分の音楽に自信がないと
「公開=恥ずかしい」と思ってしまいます。
しかしながら、何らかの形で発信して
周りの反応を見ながら作るのが
より良い作品を作る近道のようです。
私自身、楽曲を公開してみて初めて
作りたい音楽と求められる音楽の差
に気づくことができました。
正直、匿名だからこそ恥ずかしげもなく販売出来るんですが
再生数を追っていくとなかなか面白い発見があります。
聴いてもらえる音楽は再生数に明らかな差が出ます。
数日間AudiostockやSoundCloudに置いておくと
すごくよく分かりますので、まだ試してない方は
試してみるのもありです。
ネット情報によると、ヒャダイン氏が音楽業界に
名をはせることになったキッカケは2007年、
ニコニコ動画へ投稿した楽曲群がミリオン再生となったこと、です。
理論も演奏もよくわからない、
でもなぜか作れてしまうのがDTM。
音楽への向き合い方も十人十色です。
とにかくこれから何か音楽を作りたいと思う人は
この番組をぜひ見てみましょう!
きっとすぐに作りたくなるはずです。
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ワンルーム☆ミュージックは2021年3月末に
いったん最終回を迎えました。
DTMの魅力が感じられるとても良い番組でした。
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