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おんがくこうろん|星野源・林田アナのおすすめを堪能する2024秋
どうも、こんにちは。Spotify認証アーティストのfm23です。
週末DIYアーティストの音楽情報の入手方法はもっぱらEテレ。
おんがくこうろんシーズン3、いつの間にか始まっていました。。知らなくて1回目を見逃すという大失態。
第2回放送の2024年10月18日の人物はアメリカン・ポップスの礎を築いたベーシスト「キャロル・ケイ」でした。
今回、おんがくこうろんで紹介された楽曲とともに、作品やアーティストのキャリアについて思ったことを書いていきたいと思います。記事はこちらの無料マガジンに収録されます。シーズン2の記事も入っていますのでぜひご覧ください。
🎼 キャロル・ケイってどんなミュージシャン?
キャロル・ケイ(Carol Kaye)は、アメリカのベーシストであり、1960年代から70年代にかけての音楽シーンで非常に重要な役割を果たした伝説的なミュージシャンです。アメリカ合衆国の女性ベーシスト、ギタリスト、スタジオ・ミュージシャン、教育者。
彼女のスタイルは、独自のピック弾きによるアタックの強さや、リズムのタイトさが際立ち、他のベーシストにも大きな影響を与えています。
彼女は「ザ・レッキング・クルー(The Wrecking Crew)」と呼ばれるスタジオ・ミュージシャンの集団に属し、多くのポップ、ロック、ジャズ、映画音楽などのレコーディングに参加していました。
特に彼女の特徴的なベースラインは、ザ・ビーチ・ボーイズ、ナンシー・シナトラ、サイモン&ガーファンクルなど、数えきれないほどの有名アーティストの楽曲で耳にすることができます。
まずはApple Musicのプレイリスト「はじめての The Wrecking Crew」を聴いてみましょう!
🎼 キャロル・ケイのセッション作品で一番注目したものは…
おんがくこうろん、録画で2周見ました。キャロル・ケイは現在90歳近く、ご存命とのことで尊敬の念を抱きます。健康を維持していなければ、90歳まで生きることはとても難しい。
キャロル・ケイについてお話する前に、みなさんご存知ミッション:インポッシブルのテーマ。
キャロル・ケイがセッションに参加した作品が原曲だったそうです!実は映画のために作られたものではなく、アメリカで大ヒットした人気TVシリーズ「スパイ大作戦」のテーマ曲。スパイ大作戦は1960年代終わりから70年代の始めのドラマです。
Spotifyで検索するといくつかカバーが発見できます。私が一番気に入っているバージョンは、おそらく映画の作中で聴いたものですが、ギター1本から始まる作品。たぶんベースギター。
ララーンララーンラーラー ララーンララーンラーラーとリバーブのかかっていてですね。映画館だったこともあってか、相当クールな始まり方が印象に残っています。
🎼 キャロル・ケイのキャリア転機は欠員補充から
これまでのおんがくこうろんでは、アーティストのキャリアの歩み方や転機が取り上げられています。
転機とは
生活、境遇、運命などが違う方向に変わる機会。分岐点。
キャロル・ケイがベースプレイヤーに転向したきっかけは、偶然の出来事から始まりました。もともとケイはジャズギタリストとして活動しており、1950年代には様々なジャズバンドでギターを演奏していました。
しかし、音楽業界がポップやロックに向けて大きく変わり始めた時期に、より安定した収入を得るためスタジオミュージシャンとして働くようになったのです。
そんなある日、ケイがいつものようにギタリストとしてスタジオに入ったところ、急遽ベーシストが必要になりました。彼女は「やってみよう」と思い、その場でエレクトリックベースを手にしたのです。
この転向は、ケイのキャリアにおいて非常に重要な転機となり、彼女の名前は次第にスタジオミュージシャン界で知られるようになっていきました。
誰しも「こんな人生を歩みたい」と思いながら生活しています。しかし残念ながら、どちらかといえば階段をトントン上がっていくというより、蜘蛛の糸のように下から足を引っ張られる感覚はないでしょうか?私だけではないでしょう。
たとえば受験の失敗、就職、結婚、病気などなど。幸せなライフイベントであっても人生の階段を登らせてくれるものばかりとは限りません。
アーティストの場合、自分の好きな楽器をずっと演奏していたいのかもしれないし、人前で目立ちたい、キャロル・ケイのようにレコーディングでガッツリ稼ぎたい、なんて人もいるかもしれません。
「今日メンバーいないから、あなたが代わりに演奏して」
たとえば職場で「あなた、これ代わりにやっといて」と言われた時にあなたはどんな反応をするでしょうか?
給料が変わるわけでもないし、余分な仕事が増えるのは嫌だなと思うでしょうか。今の私なら間違いなく「はぁ??」と思います笑
「これ代わりにやっとけば後からチャンスが生まれるかも」なんて思える人はなかなかいないでしょう!だいたい、職場で感謝されることなど稀なことです。
キャロル・ケイのキャリアの転機。今は美談として語られているとしても、当時の本人の気持ちはどうだったのかな?と想像してみたり。
もしかするとですよ。家庭との両立で休むことが多く、自分にとっては余計な仕事も仕方なく受け入れていたのかもしれません。ちょっとインタビューで聞いてみたかったなと思いました。
人生が良い方向に動き出す好機がどう生まれるのか。とても示唆に富む内容でした。
簡単に真似できることでないにせよ、これからもどんどん教えてほしいなと思います。ピンチをチャンスに変えるのか、チャンスをピンチに変えるのか。できれば前者でありたいですね!!
🎼 キャロル・ケイの参加作品
スタジオミュージシャンとして大活躍していたキャロル・ケイ。自身のリード作品はないとのことでしたが、参加作品があまりにも多い。ここではいくつかピックアップします。サマータイムからどうぞ。
いやぁ〜、どの作品もカッコいいですね♪
キャロル・ケイのベースラインは、ただリズムを支えるだけでなく、曲全体に独特のグルーヴ感を与え、メロディとの対話を楽しむような要素が多いのが特徴です。周りの要求に応えるのはもちろんのこと、自分のアレンジを加えてクオリティをさらに上げるような制作は見習っていきたいところです。
\音楽配信マガジンあります/
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