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読書感想

すべて真夜中の恋人たち
川上未映子

痛いくらい沈んだ真夜中にある
光は
ふれられるのか
さわれるのか

自分の輪郭がぼやける
魔法の瓶をもって

小さいものの存在を
そこに在ると定義して探す

わたしにとっては逞しいお話でした

葉書みたいだった
という表現が頭から離れません。

音を確かめるように
紡ぐ言葉も

堰を切って
叫ぶ名前も

借り物のような
感情も

すべて真夜中の恋人たち

この一言に集結するみたいです

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