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[アメリカ留学] 純ジャパ大学生 6ヶ月目の焦燥感

留学を経験した日本人の誰もが、どこかの時点で言語の壁に悩まされてきたのではないだろうか。

私は昨年9月に19歳で渡米した。海外生活の経験はなかったが、英語の勉強は真面目にしてきたし、実際成績も良かった。大学1年生の間は、英語でオンライン授業をずっと受けていたからそんなに突然困ることもないだろうとたかを括っていた。

甘かった。

現地でじかに触れる英語は、授業やYoutubeで耳に入れていたものとは全く異なっていた。How's it going さえ聞き取れない。
薄々わかってはいた。ブレイクアウトルームで友達と話しているとき、なぜか全然何を言っているのか理解できないことだってあったにはあった。しかしそれは、単純にマイクの調子が悪いだけ。授業だって理解できているし、何も問題はない。そう思って自分を納得させられるくらいには自信があった。しかし現実は違った。
アメリカに着いてから危機感に駆り立てられ、必死に頑張った。大学でネイティブしかいないスポーツサークルに入って、一生懸命ついていこうとした。会話はもちろん耳を右から左に流れていく。地蔵と化してただその場にいるだけ。ある日には、指示が理解できない私を見かねたコーチが、チームメイトの日本人ハーフのアメリカ人に言った ”translate for her!” 私はこれでも正規留学生だ。これほど恥ずかしく悔しい経験は初めてだった。

毎日、英語ができない自分への自己否定で押しつぶされそうだ。幸い、キャンパス内には同じ高校から来た日本人の友人がいる。その子曰く、上手く喋れなくても英語は”ただのツール”だし、人はそんなに気にしてないらしい。分かっている。いつまでも英語というツールに拘って、勝手に病んでいるのは自分自身だ。でもやっぱりツールだって大事は大事じゃないだろうか。たしかに英語が不自由でも日常生活ならやっていける。しかし緊急性がある状況や重要な話し合いになると話は別だ。相手はこちらの言うことが理解できずイライラしているし、自分も自分でうまく言葉にできないもどかしさからますます口籠る悪循環に陥ってしまう。さらに英語が口からスルスル出てこないと友情関係を深めるのも難しい。人間関係を築けていないのは自分のシャイな性格のせいかもしれないけれど。というか、むしろそうであってほしい。

半年も経てば、まあまあスピーキングもリスニングも向上して、それなりに友達もできて、アメリカ人のイケメンな彼氏でも作ってキラキラしたカレッジライフを送れるんじゃないかと期待していた。こんなにメンタルがやられて、毎晩涙が出てくるような人生は予想外でしかない。これまで散々ネガティブな日記を書いてきてしまった。これを読んで、なんとなく憂鬱になってしまった読者がいたら申し訳ない。

でも、同時に思うことがある。今私はどん底だ。これを図書館で書いている途中に、話しかけてきた留学生の同級生に、"you look so tired."なんて言われてしまうくらいには。だからこそ、この辛酸を舐めきった後、自分は大きく成長しているんじゃないか。英語も上手くなって、友達も出来て。よく考えたら、これまでの人生で人間関係に悩んでいなかった時期がなかった気がする。これが私の運命なんだろう、絶対にここで逃げたくない。気分屋ではなかったのに、鬱レベルでテンションの高低差が激しくなってしまったのは思わぬ副産物だけど、このストレスも成長の糧になると信じることにしよう。このnoteは成功体験などではない。海外に夢見て大学留学した一女子大生の奮闘の記録だ。もし私の将来を一緒に見守ってくれる心優しい読者の方がいたらとても嬉しく思う。



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