大阪杯 振り返り
先ほどは高松宮記念を振り返った。この大阪杯でも人気馬が馬券外に飛んで波乱の結果となった。
そもそも,ジャックドールは金鯱賞からのローテーションであったり,初G1と不安材料があったのに買われていたのが理解できなかった。強い逃げ馬というインパクトに期待があったのかもしれない。エフフォーリアに関しては,一週前追い切りが動いていない上に初の関西輸送という不安材料があった。ただし,年度代表馬の春初戦であるのだから,こちらが人気になるのは理解できた。今回の反省が活かされて調整がうまくいけば,距離延長となる宝塚記念は楽しみにしたい。
謎だったのが3番人気2着のレイパパレだ。金鯱賞の結果を参考にすると,昨年は大阪杯以降,2200mの宝塚記念,オールカマー,エリザベス女王杯と適性外を走っていたために,本当のパフォーマンスを発揮できていなかっただけだとみることができた。厩舎側は,昨年秋は天皇賞秋を使いたかったようだが,オーナーからの要望でエリザベス女王杯に出走することになったらしい。おそらく,同じキャロットファームのエフフォーリアとの使い分けだろうと推測できる。それでも2着だったのは香港への調整から切り替えた分の微妙なところだろう。
3着のアリーヴォはこれまで小倉で勝ってきて大阪杯への参戦だったが,武豊騎手の好騎乗があった。元々はエフフォーリアをマークしていたが,伸びそうにないとみるとすぐにヒシイグアスをマークして,内を捌いて伸びてくることができた。ドゥラメンテ産駒は現4歳世代が2世代目となるが,初年度産駒よりも成績が良く,3歳クラシックの桜花賞もドゥラメンテ産駒が勝つなど,今後も期待できる。昨年に亡くなってしまったことがとても残念で仕方がない。
勝ったポタジェは前走の金鯱賞で粗品に本命にされ,後方から進み4着だった。今回は少し出して,5番手を追走できたのが良かった。2着のレイパパレもディープインパクトとデピュティミニスター系との組み合わせで,そういったタイプのディープインパクト産駒が走るレースだったのだろう。