高松宮記念 振り返り
春のG1シーズンが本格的に始まった。
結果としてはナランフレグや騎手,調教師のドラマのある勝利に終わった。
前回,フェブラリーSについて振り返ったが,福永騎手の好騎乗が光っていた。高松宮記念で1番人気だったレシステンシアは,横山武騎手がハナをきって進んだが,外から絡む側になれなかったのが痛かったように感じる。真ん中の枠から外の番手につけるにはフェブラリーSのカフェファラオようにしばらく真っ直ぐ走る手法が考えられる。
桜花賞まで終わった時点でこの記事を書いているが,横山武騎手は焦りがあるように見える。この経験は,私自信が得られないようなとても大きいものだろうから,横山武騎手にはこれを乗り越えて本物のトップジョッキーになって欲しい。
ルメール騎手や川田騎手がドバイに行ったり,松山騎手が落馬による負傷で,このレースに騎乗できなかった有力騎手がいたことも波乱の原因の一つと考えられる。川田騎手や福永騎手がいなかったエリザベス女王杯も波乱に終わった。こういったときは不安材料が少ない馬を選ぶことが重要だと感じてきた。
このレースでは,血統的に良さそうだったロータスランドが2着になった。特に不安もなく良い枠を引けたこともあったから有力視していた。鞍上が京都牝馬Sで重賞初勝利を挙げたばかりの岩田望騎手だったため控えめな評価にしたが,馬券内には入ってくる良い騎手だと再認識させられた。
4着の鮫島駿騎手(先日の阪神牝馬Sで勝利)も馬場読みが上手かった。金鯱賞のサンレイポケットでは馬と馬場が合わなかったから仕方がないが,このレースでは7枠から内に入れて,良いところで外に出して突っ込んできた。この二人には今後も注目していきたい。
今後も,横山武騎手が人気を背負ったり,有力騎手が乗れなくなることはあるだろうから,充実している馬や,持ち味の合う騎手に注目していきたい。