淡すぎるほどの期待
代わりはいくらでもいる。その響きは私を無気力にした。
本来ならば、もっと価値を高めようとするのかもしれない。もっとかわいくなっていろんな人から必要とされたい、もっと頭がよくなってもっとおしゃれになってもっと誰かを助けたい。そんな淡い希望も無くなった。
もっと価値を高めようとしている人はどこにでもいるし、もっとかわいくなろうとする人もどこにでもいる。もっとかっこいい人もカッコよくなろうとする人もどこにでもいる。そう考えたら、すべての意味を失いそうで
やめたばかりのバイトで理由を言ったとき「全然大丈夫だよはーいわかったじゃあね」
悲しいとか頑張ってねとかそんな言葉を期待していたのかもしれない。思っていたよりも冷たいのが普通なのかもしれないが、その時私は、自分の代わりがいくらでもいるからそんなに何も感じない様子なのかと思った。
ただ、悲しかった。私を必要としないバイト先は見る目ないなとかそんなこと思えるほど実際は強くなかったようだ。
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