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指す将順位戦9th A級1組第4局 vsにっし~さん

こんにちは。フェローチェです。


先日、7/16ににっし~さんと指す順4回戦を戦いました。

ここでは、その対局について振り返っていきたいと思います。


対局内容

にっし~さんは序盤に精通しているので、序盤をなんとかして外しにいきたかったのですが、正統派居飛車党すぎていい外し方が見つからず、その場のノリで指すことを強いられました。


振り駒の結果後手に。
(便宜上先後逆でいきます)
普通に中飛車に構えて下図。

相手はミレニアム。
棋譜をチェックして、中飛車にミレニアムなんてあるのか~とは思っていたのですが、やられるのは初めてでした。

本譜、何の疑問も持たずに47銀~38金と組み替えましたが、そもそもこれがあまり良くなかったようです。
ここは21飛と回って、相手の飛車先を受けておいたほうが良かったようです。
ただ、21飛と受ける感覚は対局当時なかったので、これはしょうがないです。


少し進んで、相手が飛車先を切ってきたところ。
最初は、手なりで23歩28飛と進むでしょ~、と軽く考えていたのですが、よく考えると23歩に34飛もありそう、と気づいたのでここで時間を使います。

結論から言うと、ここではすぐに59角と打つのが一番戦える順でした。


堂々としすぎていて怖いところですが、21角には42金と寄っておきます。
22飛成とされてあまり良くなさそうですが、そこで角を切って31金打とすれば粘れます。

また、22飛成に37角成としておいても簡単ではありません。
居飛車は、以下42竜、21飛、22歩、71飛、43竜とするのが一つ。あるいは、37角成の局面で24歩と垂らすぐらいでしょうか。いずれも決してこちらが良いわけではありませんが、良い勝負の範囲内でしょう。

対局中も、単に59角と打つ手は候補の一つでした。
ではなぜ59角と指さなかったのかというと、本譜の23歩~59角でもそんなに形勢を損ねているように見えなかったということに尽きます。
どちらでも戦えるのであれば、21角など、竜を作って攻められるリスクを背負う必要がないと考えました。
ただ、結果的にはそれが大きな判断ミスでした。

本譜、23歩、34飛、59角の順を選択し、数手進んだ局面。居飛車側が35の飛を85に回った局面です。
この局面が大きく差がついているということがわかっていなかったです。
相手は端攻めが確実な攻めとして残っていますし、そういった攻めに飛車も使っていけますが、こちらは攻めで指したい手がなく、馬や飛車の働きもものすごく悪いです。

とまあ、この局面まで進めばそんな気もするわけですが、24飛と走られた時点でそれを判断し、他の変化と比較する必要があったわけですから、今の自分には難易度の高い要求でした。


それ以降はずっと負けの将棋、にっし~さんの指し回しが上手すぎました。
唯一チャンスがあったのは下図でしょうか。

ここで黙って75桂と打っておけば怪しかったですね。
98玉と立たれて少し足りなさそうではありますが、そこで67香成としておけば本譜よりは明らかに得ですし、振りほどきづらい攻めなので安全勝ちをされることはなく、もう少し際どい勝負にはなっていたかもしれません。
本譜は67香成としてから75桂と打ったので、77金と寄られてすっきり受けられてしまい、紛れがなくなってしまいました。


で、挙げ句の果てに、馬の効きが見えておらず竜を抜かれてしまいました。
普段の対局でもこういううっかりを結構やってしまうほうなので、やってしまう度に気をつけたいとは思うのですが、終盤になるとどうしても玉の周りにしか目が行かないんですよね。
とりあえずやったのがもともと負けの将棋でよかったです。
今期の指す順ではもうやらないように、神に祈っておきます。


総括

序盤がうまい人相手に悪くなり、手数は長引くけど結局負け、という私の一番の負けパターンでしたね。
指す順初黒星となりましたが、にっし~さんが強すぎたので仕方なしかなと思います。
A1は私が負けて全勝がいなくなったということで(前節で首位になったのに陥落、短かったですね)、混戦模様なのでまだまだこれからです。引き続きがんばっていきましょう。

それでは今回はこの辺で。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

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