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死と再生の東北自転車旅②


モスバーガー美味しいです。6:30。チャリこいでると早起きしてますね。土地の物食べるとかいいつつ、土地の物もへったくれもない食事でスタート。

台風が来ているので予報アプリとにらめっこしつつどうするか考える。ここから比較的文明の無いところを走る。秋田→岩手の県境が何もなさそう。

東北において秋田から岩手にチャリでわたる人のために書いていくが(いるのか?)基本的に道路がそもそもない。大館→八幡平→盛岡で行く事にする。道中何もなさそうだが、電車が走っているので、最悪なんかあってもなんとかなるだろう。次のある程度の規模の町まではおよそ100kmは走らなければいけない。その間に台風にまきこまれるとめんどくさい事になる。ただ、予報を見ていると、直撃はまぬがれない。ベストでいえば町について台風と当たる前に早めに休憩、なんだけど、きっとそうもいかない(町が遠い)


ホテルに忘れ物して取りにかえって時間をロスしていく(ハンガーにかけてた服ほぼ全部忘れてた。アホなのかもしれない)



日本ってかんじ。

午前中はまだ天気ももっているので進めるだけ進みたい。完全なる野山を抜けていく。たまに車の人とかに冷ややかな目で見られている気がする(被害妄想)

思うんだけど、なんで僕はいつも誰もいないところをこいでいるんだろうか? チャリこいでるやつなんか0やん。


トトロいたもん



秋田犬博物館みたいなところに行きたかったけど寄ってると台風とぶつかるのが山の中になるのでスルー。ちょっと残念。




1つめの山を抜けて道の駅かづのってところで多少の補給をする。ここから東に進むがきっと文明が無い。この道の駅はめっちゃこんでた。みんなどこへいくのかな。



えーかわいい~ほしい~買って自転車に取り付ければよかった(邪魔じゃない?)


そろそろあやしい。

道の駅かづのをぬけて、八幡平駅のあとは悪い意味で一本道。
前のギアを32、後ろのギアを12~32にしてみたので、32-32の1.0のおかげで、山で登れない( º﹃º )ってことはあんまりなくなった。
足はしんどいから止まりはするけど。

湯瀬温泉駅という駅あたりで雨が強くなってきてレインコートを着る。ワークマンで軽いのを買ってきておいてよかった。でもこれめっちゃ水しみこむ。かなり降ってたけど……ワークマン頑張って欲しい。

台風の雨なので事故を防ぎたいからどこかで休憩かさっさとホテルかだが悩む。休憩するようなところもあんまりない。雨宿りするようなところもない道。


多分死んだらこんな世界だと思う



田山という駅についた。電車の写真を撮りたかったんだけど1時間とか2時間に1本とかそんなかんじだったから待つのはちょっとなと思ってスルー。自動販売機があるだけでありがたい。いやほんと、数十km自動販売機ない道路とかが怖い。水なくなっても買えないし、何より半径10kmに人気が無く、自動販売機も無いという事実が怖い。電車が走っているだけでありがとうございますである。

ただこの田山駅から先はちょっと線路沿いの道路が存在せず、はなれざるをえなかった。パンクは直せるが、それ以外のトラブルがあったら歩くしかない。ただ、道路はちゃんとあるので(チャリこいでるとたまにないところあるからね)なんとか進めるでしょう。

このあたりで、insta360が雨でダメになって(防水じゃないんかいお前はちゃんとしろ)さらにスマホも雨で死んだ(こいつはなんかもう液晶割れてたりしたからしゃーない)

そんなこともあろうかと用意してた新スマホがあったからいいものの、この‘’絶′’世界観で(住んでる人すみません)電子機器が1つまた1つと消えて死んでいくがのきつい。みんなだんだん死んでくガンダムの最終回みたいな気持ちになる。

このあたりの写真動画データが全部とんでしまったのでgooglemapから借りてきたんですが、まぁだいたいずっとこんなかんじ。だいたい50~100kmくらいこんな感じ。


松尾八幡平という駅で今後どうするかを考える。街にぬけるにはあと40km、台風もそろそろ直撃、ただ、数時間いなせばあとは雨も小康状態って感じみたいだったからどうするか……

うーん……もうちょっと頑張ればおらほの温泉ってところがあるからそこいってめっちゃだらけよう! 台風がすぎさるのを待つという理由で! 行くぞ~( º﹃º )


というわけで2,30kmこいでおらのほ温泉に到着。安定の濡れ鼠状態でバッグもなんとかしてるんだけど、中まで濡れていて、お札とかもかろうじて生きてるお札をつかうくらいの感じになる。毎回雨に降られている気がする……


温泉だから画像はないけど地元民に愛される古めの温泉って感じだった。


脱衣所でおじいちゃんが話してるんだけど……



「〇×△じゃ、×■※〇△ΘΦ▼んで……」


すごい……半身に刺青入っているおじいちゃんの会話一切聞き取れない……

津軽弁なのか、もう岩手入っているはずだから岩手弁なのか、フランス語に聞こえるレベル。



結局4時~8時くらいまでいて雨もやみはじめる。完全にやむのを待つの無理そうなので風がおさまったころ合いで出発。あ~せっかく温まったのにまたべちょべちょの服着るんか~



知らぬ街 雨と光と夜に濡れて 何か言ってる 気もしてくる


雨の切れ目を待ったおかげで夜になって店は開いてない。びっちょびちょでレストランとか入るのも気が引ける。


一応岩手の食べものを。と思ったら山形だった。まいっか東北だし。


雨はさけられてないけど、風を避けて安全をきして走れて良かったです、まぁ、強いて言えば、子熊とすれ違ったのが怖かったですかね。
「×■※〇△ΘΦ!!!」
みたいな声出ました。



今日は109km。ちょっと頑張りすぎたが、次の町まで行くためだったししゃーない。奥羽山脈の切れ目みたいなところで高低差はそうでもない(獲得標高1300mとかそんなもんだと思う)し、比較的道路もまとも。

今年学んだ事としては、クマがでるようなところに突入していくのは危ないよという事です。





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