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【キモノのチカラ】肌襦袢&裾除けが夏におすすめの理由 部屋着にも

突然ですが、夏に浴衣や着物を着るとき、肌着にはなにを着ていますか?わたしは少しでも涼しくしたくて「ブラトップ&裾除け」でした。

……去年までは。

今年、「もしかして??」と肌襦袢を見てみたところ……断然、涼しい! ブラトップよりも全然涼しい! 
これはわたしもびっくりでした。

「え? 嘘?」と思いましたので、きっと皆さんもそう思われると思います(笑 それを否定しません、だって、去年のわたしもそうでしたから。
でも、本当に涼しいのです。

では、なぜ涼しいのか。
「風が通る」から。
これにつきます。

肌襦袢の作りの特徴は

1.ゆるく左右の襟を合わる
2.脇が開いている(身八つ口)

とにかくこの二つがいい仕事をしてくれます。
この二つのおかげで、風がすうすう通ります。一度着てしまうとやめられない。
本当の本当に「すうすう」、音がするぐらい「すうすう」

胸もとはゆるく
身八つ口!

調子にのって、肌着を部屋着代わりに使ってみました。やはり、涼しい。どのぐらい涼しいか?と言えば、エアコンの設定温度が去年よりも2度ほど高くしているぐらい。
すごくないですか?
電気代も高い今、この2度は大きくないでしょうか???
着物を着ない方にもぜひおすすめしたいです。

でも、本当に肌襦袢がすずしいの?
ということで、麻のブラトップワンピースとの着比べてみました。

一見涼しそうで、着た瞬間はいいのですが……暑くてすぐにギブアップ。胸元体幹まわりに熱がこもるのです。肌襦袢の「すうすう」を感じたあとだと断然熱く感じでしまう。

信じてくれとはいいませんが、一度試してほしいかな(笑

そして、その延長でいえば、Tシャツよりも開襟シャツのほうが涼しい。
考えてみれば、ハワイのアロエ、沖縄のかりゆし、開襟シャツですよね。あれは涼しいからなのね。

たとえば、肌を出していると風が当たるのは風に向かって正面だけ。でも、布でトンネルのように体を覆っていると、そのトンネルの中を風が通るので全面に風があたります。
また「トンネル効果」も使えます。
しかも、肌襦袢はどこからでも風が入る仕組み。だから、「すうすう」とすずしいんですね。

「着付け解剖学研究所」では「身体と着付け」の関係についていろいろ検証していて、月1回、研究会をオンラインで開催しています。
そこで「肌着は涼しい説」をお話しましたところ、何人かの方が実際に試してくださいました。

ら。

「涼しかったです!」というご感想が。

これは体感なので、実際にきちんと検証してみたいです。

素材でも比べてみました。
わたしの手持ちの肌襦袢の素材は以下の3つ。

1.ガーゼ
2.薄手木綿
3.麻

ガーゼはちょっと熱がこもる感じがしました。薄手の木綿は涼しかったです。
が。
麻がダントツ!夏の着るなら麻の肌襦袢がおすすめです。

じつは、涼しい素材としてお勧めなのは「絹」なのです。でも、肌着としては汗を吸って欲しい、そしてだから、手軽に洗いたい。
絹は冬までお預けです。

こんなふう部屋着としてもおススメの肌襦袢、唯一問題があるとすれば、「肌襦袢&裾除け」を使う方が少ないので、かわいいものがほぼないこと。みーんな「白」なんですよね。
裾除けについてはオーダーで作ってもらってますし、湯文字は染めました。
そして、肌襦袢も現在かわいい布で試作中です。


今手元にある白い肌襦袢も染めてみようかなと思います。

前回は生葉で染めましたが、次回は乾燥の葉っぱを使ってみようと思います。

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かほ@《身体と着物》をマニアックに研究している人
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