見出し画像

【新・着物の楽しみ】着物好きさんに贈る、クルーズのすすめ

読んでいただき、ありがとうございます。
《身体と着物》から着付けを考える着付け講師かほです。
不器用さん向け空飛び着付け教室として「身体を調える着付け」を全国レッスンしています。


~船旅という優雅な舞台で、着物をもっと楽しむ~

わたしと「着物でクルーズ」の出会いは生徒さん。

「クルーズ船に乗ることになりました。せっかくだから、着物着たいんです」

クルーズ船なんて庶民には関係のない話!と思っていたわたしはちょっと驚いたんですよね。
「え? 船に乗るのに、着物??」

でも、聞けば、「船で着物を着る方も多い」。
へぇ。と思いつつ、それ以来「着物でクルーズ」が憧れになりました。

そして、実際にしてみて思ったこと。

着物好きさんにとって「クルーズ」という旅のスタイルは、新しい発見に満ちたすごく楽しい体験!
着物が持つ美しさや特別感、そして、なにより「着物って楽しい!!」をより一層引き立ててくれる非日常空間――それがクルーズのキラキラした船内と壮大な海を眺める開放的なデッキです。
この記事では、「着物を愛するあなたに、なぜクルーズがぴったりなのか」をたっぷりご紹介しますね!


1. クルーズは、着物好きさんのための「特別な舞台」

クルーズの旅というと、どんなイメージですか?
豪華な客船での旅は、移動そのものが目的地。船内にはラグジュアリーなラウンジや、フォーマルなディナーを楽しむレストラン、海を眺めながらくつろげるデッキが揃い、まるで映画の中に入り込んだような気分を味わえます。

……そう、今、イメージした通り!(笑
あなたの「クルーズ旅」のイメージを裏切らないのがクルーズ船♪

そして、着物好きさんにぜひ注目してほしいのが「フォーマルナイト」と呼ばれる特別なディナーの夜です。多くのクルーズでは、旅の途中に1~2回のドレスアップデーが設定されています。本格的な船になると男性はタキシードやスーツ、女性はカクテルドレスやイブニングドレスで正装を楽しむのが定番です。
船によってはもっとカジュアルでですが、でも、「いつもとはワンランクアップのおしゃれ」をしている方がほとんどです。
ここで着物を選ぶのがとても素敵なの!!!
他の乗客と一線を画す、日本ならではの気品ある装いは、その場をさらに華やかに引き立てるんですよね♪

また、外国クルーズにもなると、着物が注目の的になるそうで。
特に外国人の方には「Beautiful!」「Amazing!」と声をかけられることが多いんだそう!
日本人の体形では、ドレスはなかなかに外国の方に迫力負けしてしまいますが、その点、着物なら日本人の体形を引き立ててくれます。日本文化への興味を感じる会話のきっかけにもなって、旅の中でそうした異文化交流が生まれるのも、外国クルーズならではの魅力だとか。

外国クルーズは次回体験予定なので、またご報告しますね!


2. クルーズで着物が活きるシチュエーション

クルーズの旅は、非日常的なシーンの連続♪
着物好きさんだからこそ、その魅力を余すことなく楽しめるのよ。
特に着物が映えるシチュエーションをご紹介しますと。

フォーマルナイトのディナー

船内の豪華なダイニングルームで、シャンデリアが輝く中、着物姿でテーブルへ。それがちょっとした特別感でわくわくします。
しかも、毎晩!!
スマートカジュアルでももちろんOKで、わたしも木綿の着物でディナーしたりもしたのですが(笑、訪問着や付下げなど、少しフォーマルな着物を選べば、特別なワクワク感は一気にアップします。

デッキでの朝のひととき

朝日を浴びながら、海を眺めるひととき。軽やかな木綿や紬の着物でデッキを歩くと、風に揺れる裾がなんとも心地いい!
普段の着物なのに、スペシャルな優雅な気分に浸れました(笑
これこそ、クルーズだからこそ味わえる着物の楽しみ方です。

寄港地での観光

わたしは寄港地には織りかなかったのですが、本来クルーズは、寄港地での観光も大きな楽しみの一つなんですよね。
和装で港町を歩けば、写真映えも抜群。
出発地の台湾基隆の街を着物で歩くのはちょっと楽しかったです。
洋服とは違った存在感で、その土地の風景を体にまとっているような感覚を味わえます。


3. クルーズが着物好きさんにとって魅力的な理由

① 荷物が多くてもOK!移動が楽な旅

着物を着て旅をする際、どうしても悩みの種になるのが「荷物が多くなりがち」という点。でもクルーズなら、乗船してしまえばずっと同じ船内で過ごすため、重い荷物を持ち歩く必要がありません。大きなトランクに帯や足袋、和装小物を詰めても、船内に置いておけるので安心です。
これが本当にらくちんで。
いろんな観光地に荷物を持たずに移動できる!
そして、移動の最中は「フォーマルな着物でディナーをお楽しみ」
本当に着物向き♪

② 時間に追われない、ゆったりとした旅

観光地を駆け巡る忙しい旅行と違い、クルーズは移動そのものが楽しみの一つ。滞在型の旅ならいいのですが、移動型の旅だと着替える時間もばたばたです。

船内では時間がゆっくりと流れるので、着物を着てのんびりと過ごすのに最適でした!
ラウンジでお茶?お酒?笑を飲んだり、デッキで本を読んだり、着物が似合う静かな時間を楽しめます。

③ 特別感を味わえる

着物は、洋服とは違って「特別な日」に着るものというイメージがありますよね。
普段は「きものを着る機会がない!」なんて方も、クルーズ船の中は「乗った瞬間からずーっと《着物を着る機会》。
クルーズの旅はまさに着物のためのそのもの舞台です。船内での着物姿は、自分自身をより美しく見せてくれるだけでなく、旅そのものをもっと贅沢でわくわくするものに変えてくれます♪


4. これからの旅に、着物とクルーズを

「いつかクルーズに行ってみたい」と思っていた方も、「着物で旅をしてみたい」と考えていた方も、この二つを組み合わせることで、想像以上に素晴らしい体験になります。移動が快適なクルーズの旅だからこそ、着物を思い切り楽しむことができる。普段とは違う景色の中で、自分の好きな着物をまとい、贅沢な時間を過ごす――そんな優雅な旅を、ぜひあなたも体験してみませんか?


この旅が、あなたにとって一生忘れられないものになりますように。次の旅の計画に、ぜひ「着物でクルーズ」という選択肢を加えてみてくださいね。


いいなと思ったら応援しよう!

かほ@《身体と着物》をマニアックに研究している人
読んでいただき、ありがとうございます。「空飛ぶ着付け教室」として《着物の心地よい本当に着心地》を広げる活動をしています。よろしければ、サポートをお願します。いただいたサポートは心地よい着付け普及のための使わせていただきます。