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ibanezのRGD Axion Labelが良かった話


タイトル通りです。
ついこの間6弦モデルを買ったのと、7弦はそれなりに使い倒しているので、レビュー記事を書いてみようかなと思いました。
PR記事ではないです!あまり日本語ではレビュー記事が無かったので、誰かのお役に立てば程度のやつ。

RGD Axion Labelとは?

メタル・ミュージックをターゲットとしつつ、よりモダンで挑戦的なプレイヤーのためにデザインされたシリーズ、Axion Label(アクシオン・レーベル)。ヘヴィでディープなサウンドの獲得と高いパフォーマンスの実現のために追及したその先進的なスペックは、脈動し進化し続けるメタル・シーンをさらなる新次元へと導く旗手の手にこそ、相応しい。

ibanez公式サイトより

要はDjentみたいな近代メタル向けのギターってことですね。
詳細なスペックは下記を参照してください。

2023年9月現在では、6弦と7弦がそれぞれ1モデルずつラインナップされています。
型番はRGD61ALARGD71ALPAです。
私は上記2本をそれぞれ所持しているので、RGD Axion Labelがめっちゃ好きな人みたいになってしまっている。

いいところ

まずは使っていてここがいいな~と思うポイントから。

比較的安価に手に入る26.5インチスケール

このシリーズは一般的なロングスケールのギターよりも1インチ弦長が長いので、細い弦ゲージでダウンチューニングを行うことが出来ます。
メーカーセッティングでも10-46のゲージで全弦1音下げとなっていて、ある程度のテンション感を稼げることがわかりますね。

実際に手にしてみた感想としても、通常スケールのギターと比べて一回り細い弦で同等のテンション感が出るな~と思いました。
7弦はGHSの09-58ゲージでドロップG#にして使用していますが、これがなかなかいい感じです。
6弦はダダリオの10-46でドロップBにしてみましたが、こちらはさすがに少々緩いかもしれません。ただ高音弦側が11や12だとキツくなりすぎる気もするので、次は10.5などのゲージを試してみようかなと思っています。

個人的には高音弦側は緩いほうが好きなのでマルチスケールのギターの方が良い気もするのですが、どうも手に馴染まなかったんですよね。

初めから実用的なPUが載っている

ここもかなり評価ポイントでした。
6弦モデルではFishman® Fluence™ Modern Humbucker、7弦モデルではBare Knuckle Aftermath 7が搭載されています。

特にBare Knuckle Aftermath は普通に購入すると7万円弱するので、本体価格の半分くらいがPU代になってますね。
どちらも後から載せ替えようと思わないくらいにいい感じなので、メタル向きのものに変える手間がないのはGood!

ロックペグも初期装備

私はレコーディングの度に弦を張り替えるので、なるべく弦交換の時間は時短したいんです。
なので大体のギターにロックペグを載せ替えるのですが、このシリーズは最初からGotohのマグナムロックが搭載されているので、弦交換も楽!

これもパーツだけでそれなりにするので嬉しいポイントですね。

ルックスがいい

ここはかなり好みの部分ですね。
ボディ表面の独特なカットや木目の見せ方など、私は好きです。

ギターのルックスって結構弾き手のテンションに直結する部分だと思うので、意外と侮れないと思っています。

いまいちだったところ

全てが完璧なものってなかなか存在しないように、このシリーズにもイマイチだと感じるところはいくつかありました。
良いところばかり挙げても仕方ないので、微妙だった部分もちゃんと書いていきます。

ナット高やブリッジ周りの調整はかなり甘い

この辺は値段相応……というか、調整の度合いとしては5万円台のギターと同等かなぁと思いました。

出してそのままでは正直気持ちよく弾ける状態ではないので、調整は必須です。
ナットプロファイラーなどを持っていない、調整したことがないのであれば、買った楽器屋さんでついでに調整までしてもらうことをおすすめします。

プレステージのラインまで来ると調整幅は好みで、という感じだったので、ここは大きな違いの一つかな~と思います。

ネックの組み込み精度もあと一歩

これは個体差もありそうですが、やはりプレステージと比較すると一段劣っているな~と感じます。
ただ、生音の鳴りはこちらのシリーズのほうが良いんですよね。不思議。

指板に糊が残っている

おそらくフレット装着時に使ったものだと思いますが、ほんのちょっと指板にはみ出ている箇所がいくつかありました。
気になるよね、こういう部分。

総評

価格の割には各パーツにいいものを使用している結果、細かな部分や出荷前調整は流れ作業で製作しているのかな~と感じるギターです。
自分で調整できる方であれば、ライブ用やジャンル特化のレコーディング用サブギター等でも十分使えると思います。そもそもがエクストラロングスケールでダウンチューニング特化用ですもんね。

4、50万円クラスのギターと比較してしまうと、組み込み精度などはやはり値段相応という評価になってしまいますが、逆に考えると15万円弱でこのスペックのギターが手に入るのもなかなか凄いことなのかな~と思います。昔と比べて全体的に一回り値上がりしちゃいましたから。

甘いとは言いましたが、フレット端の処理などはしっかりされているのでスライドで指を切る心配は無いです。ただ、これも個体差かもしれないので弾く前に確認はしたほうが良いと思います。

音やネックの形状については人の好みそれぞれすぎるので触れませんでしたが、ネックはいつものibanezって感じです。合う人は合うし、だめな人はとことんだめなやつ。
音は7弦を使った曲を最近リリースしたので、参考程度にしてみてください。アンプとマイキング、ミキシング次第で割とどんな音にもなるタイプだと思いますが。


締めの挨拶

全部個人の感想でした。誰かの参考になったらうれしいな。

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