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R4狩猟日記 雨上がりのカルガモはいつもと違う場所に、いつもはいないホシハジロのいる雨上がり

2022/12/22 雨上がり
ホシハジロ 4発 命中1発

強い冬型の気圧が通り過ぎ、大雪となっている地域もあるらしい。こちらは寒い以外はとくにかわらず、風も吹かず。朝は雨が降っていたが昼には上がった。猟に出発。

大きな池を目指してみる。測量をやっているので撃てはしないが別に良し。いつもの通り池の真ん中にいるもぐっちょを観察。今日は2羽いた。ほかにオオバンもいた。時々見るのだけど、いつもはどこにいるのだろうか?

次の池、ゆっくりと車を進め池が見える位置につくと3羽カモがついている。オレンジっぽい頭に白いからだのカラーリング。ホシハジロじゃないかな。あまり出会わないので一応スマホで確認。嘴に青っぽいラインも入っているしホシハジロの雄で間違いない。こちらをちらちら見ながら移動し始めたのでアプローチ準備。

銃を準備して外に出る。移動はしているが飛ぶことはしない。スコープに収める。2羽が重なった状態でいる。これなら少しずれたところでどちらにもあたるだろうと手前のホシハジロの頭を狙って一発、大きく右側の水面の水しぶきが上がる。ホシハジロたちは驚き羽ばたきはしたが飛ばずに移動をする。

スコープがずれたかと一瞬思ったが、今は中腰で木にレストしている状態で撃ったのでおそらく体のほうがぶれたのだろうともう一度装填、ホシハジロに向け一発、手前に着弾したが左右のブレはない。ホシハジロたちはそれでも飛ばずに池の奥のほうへ隠れていった。これ以上は回収が難しくなってくる。あとでまた寄ってみようと頭の隅に置いておいて次の池へ移動。

カワセミがいる。水面をじっと見つめている。一日そうやって水面見つめていると魚がそこに来ることがあるのだろうか?自分はとても待っていられない。

小さな水路にカルガモ3羽発見。なかなかいるとは思わないような水路なのだが、なぜか以前にもカルガモがついているのを見たことがある。しかしスコープに収めはしたものの手前にある草が気になって少し体を動かしたら、それが気に入らなかったようでみんな飛んで行ってしまった。でもあれじゃおしりしか狙えなかったし、カルガモ相手におしり撃っても半矢にしてしまう可能性が高いししかたがない。ここは隠れる場所がないので難しい。

次の池にもカルガモが。ここにはカモがつくんだよと聞きながら、実際にいるのを見るのは初めてだ。ここは車を隠す場所があるし、ギリギリまで隠れて近づける場所もある。先ほどのカルガモを逃がしてしまったこともありぜひとも取りたい。中腰の状態でまたレスト。休んでいる状態のカルガモをスコープにとらえた。しかし、気づかれ即座に警戒体制へ、ちょっとまってくれと引き金を引く前に飛ばれてしまった。

スコープにとらえながらも撃てずに逃げられる・・・無念。

獲物に出会えているだけでもありがたいと思いたいのだけど、やっぱりとれないと悲しいよねと最終の池へ。

車を横付けすると2羽のカモが飛んで行った。片方は青首。アオクビペアかな。これでおしまいかなと水面を確認すると一羽だけ残っている奴がいる。茶色っぽいのでアオクビの雌が一羽取り残されたのだろうか。これまで獲れていないのでできれば獲りたい。

そっと車からでてスコープを覗く。距離は50メートルほど、警戒していないのか羽繕いをしている。と、ちょっとまてと。マガモの雌にしては体が白っぽいし、顔は茶色だし、模様ないし、少し白い線が入った嘴は・・・ホシハジロの雌なのでは?飛んで行ったのがアオクビだったからてっきりアオクビの雌かと思ったけど。でもホシハジロも狩猟鳥。狙わせてもらう。

一発。胸のあたりに着弾、飛ばないが生きている。当たっていない?もう一発、頭擦れ擦れを弾がかすめる。どんどん奥に行く、もう一発、また頭をかすめてはずれる。そこで弾切れ。カルガモ2戦で一発ずつ空撃ちで無駄にしてしまっていたのを補充していなかった。こんな時のためにと予備マガジンに入れ替える。これであと5発。だいぶ遠くに行かれてしまった、しかし、ここまで飛ばないとなると半矢の可能性もあるのであきらめたくはない。距離は80オーバー、適当に合わせて撃つ。ドロップした弾がホシハジロの背中に落ちるようにして当たったのが見えた。バタバタとした後動かなくなった。

よかった。と思ったのもつかの間、ほぼ無風の中池の真ん中に浮いているホシハジロ。直線距離は80オーバー、近づけても岸まで30メートルは離れている。これは・・・泳ぐか。

家に帰ってウェットスーツを取り出す。そろそろ年数的にぼろぼろなのだけどまあいいかと。最後に泳いだのは何年前だったか。準備をしていると相方登場、泳ぐのNGがでる。知らん。そうだ犬を連れて行こうと。甲斐犬は泳ぎが得意だそうだ。一人で泳ぐのが心配なら一緒に泳げばいいだろう。回収犬としての所業を人間自ら教えてやろうとみんなで回収へ。

結果としてはあれこれ移動しているあいだにゆっくりと岸へ近づいていたので網で回収できた。甲斐犬は落ちるところを見ていないからか反応せず。

ということでホシハジロの雌を手に入れた。

解体すると胸に一発、右腹の脇に一発入っていた。致命傷としては胸のほうになりそうだが、腹の脇に入っているほうが最後に撃ったのだと思うのだけど。半矢だから飛べなかったのだとするとあきらめずに回収できてよかった。

それにしてもちょっとやせた個体に思える。竜骨突起の突出が大きい?カルガモより小さめ?コガモよりは大きい。もしかしたら1年目の個体かな?カモ鍋にすることとする。

骨とネックはショウガ、ニンニクと一緒に鍋に入れてだしをとる。肉は酒につけて、野菜が煮えた後、上にのせて軽く火を通すようにしてみる。うん、そんなに変わるかどうかはわからないけど、肉が硬くて仕方がないということはなかった。カモの香りはする。これといった特徴的な癖はない。いやカモです。柚子胡椒を手に入れたので一緒に食べるとこれまたおいしい。柚子胡椒で肉の臭みガンガンに消しにかかってもカモはおいしい。それが合う。

食べたあとにホシハジロの味について検索してみると臭いとの話が出てくる。自分が食べたの全然臭くなかった。酒に漬け込んだのが効いたのか。出汁をとるにも生姜使ってるし……個体差?

狩猟をするだけならそこまで詳しく知らなくともいいのかもしれない。それでも種類を知るためにこういった本も必要。最初に載っている一覧は似ている種類を並べてくれているので、狩猟鳥でも見た目がそっくりなこんなやつがいるのだなと知っておくのがいいんじゃないか?

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