見出し画像

書かずにいられないこの気持ち

・定年した親の中山間地域でのコメ農家を手伝うことについて

稲刈りの時期にはまだ早いものの、風や田んぼの水はけの悪さ(穂肥のやりすぎ)で稲が倒れてしまい、稲刈りを始めました。しかし、田んぼの真ん中や端っこは水はけが悪く、コンバインが入れないほどの悪路です。基盤整備をしたはずなのに、管理が行き届かず機能していません。天気は晴れの予報で恵まれていたのに、コンバインで一周できず、コの字での旋回を余儀なくされました。効率が悪く、戻るときに刈り取りができないこともあります。さらに、コンバインが水で濡れて倒れた稲を刈り取ると、機械の具合が悪くなり、仕事ができなくなります。

・乾燥機の不具合

乾燥機に米を入れて乾燥を始めようとしたところ、エラー表示で動かなくなりました。農機具メーカーのクボタに連絡し、午後5時30分に来てもらいましたが、原因が分からず、翌日に技術者に来てもらうことに。技術者によると、機械の代替部品がなく、「新品の乾燥機を買え」とのこと。値段は170万円で、家族での話し合いでは購入する方向で決まりました。しかし、中山間地域でのコメ農業は中古の機械を買い、故障せずに長く使うことで、少しの赤字で済むのが現実です。当日、見てもらうと機械の代替えの部品がなく、「新品の乾燥機を買え」とのこと。
正直、車と同じで営業のセールストークである。
消費者は説明しても(原因は)分からないし、「部品がない」と言ってしまえば、新品を買うしか選択肢がないのである。→これは本当は部品が合っても言いそうである。売り上げ達成ノルマのため。
年間の収支は60万から100万円で、肥料、人件費、機械、燃料代、交通費などを含めると、赤字額は年間100万円を超えてしまいます。

・「もう辞めれば」は親世代には通じない

先祖代々の土地だからという理屈で兼業農家として働き、
本業の仕事の収入から、コメ農家にかかる赤字額を埋めてこれまで両立してきたことはすごいと思う。
しかし、現状はとても厳しい。
昔のような年功序列ではなく、現代の給料は200万円から300万円のまま給料で働く今の世代にはとてもばかばかしい。
農業を辞めれば赤字がなくなり、毎年何十万円ものお金が出ていかずに済みます。
普通はやらない方が得をして損をしない。
しかし、親世代は世間体や親戚への米の送付を生きがいにしており、農業を続けたいという気持ちが強いです。
やれば毎年50万円以上の赤字と、高額な機械(田植え機、コンバイン、トラクター、乾燥機など)の購入、無償の休日労働力を使い、お米を作る。
ブラック企業はまだ給料が出るからいい。
零細農家では、自分たちが兼業でやってこれたから息子たちも(無償で休日労働)やるのが当たり前という理屈が成り立っている。
刈り取った稲を乾燥してJAへ出したいという思いがあるようです。
確かに、乾燥機に入ったままのもみをそのままにするのも良くないとは思うが、そこまでしてやる意味が本当にあるのか疑問である。
私は赤字で農業をやっていたことを知ったのは、10年前ぐらいだったと思う。
まさか、毎年の行事のようにやっている家族の労働がまるで大赤字なのにやっていたとは。
2年前はトラクター購入。3年前は田植え機購入。5年前は乾燥機購入。6年前はコンバイン購入
いつまで続けるんだろうか。
この赤字垂れ流しというお金持ちにしかできない道楽を貧乏家庭が行うと、貧困への道を突き進むだけである。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?