優しさ・懐かしさ・温かさライブレポ(5-7月/2023)
この3ヶ月ライブやコンサートや配信を立て続けに観た。
久しぶりのこの感じー!
開演前まではパンフレットを眺めたりして時間を待っていた。
2023 5/20 (Sat)
『郁文の種 2023』
アーティスト:マヒトゥ・ザ・ピーポー
会場:海辺のカフェ HOME
雲ひとつない晴れ模様
マヒトさんの音楽を知ったのは随分前だったな。初めて聞いた時からずーっと心に残る独特なメロディと言葉
優しさ、を最も世の中に向けて訴えかけている人だと思う。
マヒトさんは青葉市子さんとのユニットNUAMMでの活動をしていたり寺尾紗穂さんとのフューチャリングの曲も多くある。
ソロでもデュオでも彼のスタイルは変わらない。そして溶け込む
東京に居たときはソロライブに行ったことがあったりマヒトさんが主催の『全感覚祭』というフェスにも参加した。
この日も真っ赤な格好で現れた。
一曲目 『flower me』
バックグラウンドは壮大な海、空。
近くにはお花や植物が茂っていて正にそんな植物たちを比喩させる優しい歌から始まった。
辺りはみんな微笑んでいた
コロナ渦、Twitter上でアーティストたちが#うたつなぎ として曲を回し合うムーヴメントが流行った。そこで演奏していた当時無題だった曲は「そらのなまえ」というタイトルとして今回聴くことができた。部屋の中からよくインスタライブで色んな曲を演奏されていたことをふと思いだす。みんな大変だったね
「ごめんー、今日ほとんど暗い曲しか持ってきてないですー。」
彼の表情は明るかった。
日差しが良くて会場の心地が良くて海が綺麗な今日、HOME(地元)で演奏できたのを喜んでおられたのではないのかな
滝のように時が流れる
一つ一つ丁寧に歌われている時間とあまりにも軽快に進んでいっている感覚とのパラドックス
気づいたら薄暗い夜へと変わっていた。
聴きたかった曲は余すことなくやってくれた
失敗の歴史、めのう、MUMIN、HEAVEN SEVEN DAYS。ライブが終わってからも会場にしばらく残って観客の人たち(知り合いだらけ)と話をしていた。小腹が空いてきたので出店していたカレー屋の前に並ぶと隣でマヒトさんもカレーをまさにオーダーしようとしている。強運だな
話しかけれたしもう既にお腹が一杯
2023 5/28 (Sun)
『マイ・ラスト・ソング』
アーティスト:小泉今日子・浜田真理子・Marino
会場:島根県民会館
演出家として「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」などの名作ドラマを送り出し、文筆家としても活動した久世光彦さんが人生の最期の刻に聴きたい唄をテーマに14年間書き続けたエッセイ「マイラストソング」を朗読と歌で受け継ぎ伝えるステージ
(株式会社明後日のlifeworkページより)
前回の松江公演がコロナで流れたため念願のファーストステージ。元々昭和の歌謡曲が好きで今回の公演を楽しみにしていた。自分の生まれは平成で、当時の音楽をダイレクトに聴いて育ってはいない。久世さんのこともよく知らない。
マイラストソングのコンセプトは
「朗読と歌で受け継ぎ伝える」
当時を生きていた人はもちろん、今の若い世代の人たちに向けて昭和の懐かしいポップスを伝承することがキーになっている。
始まりは小泉さんの語りと浜田さんのピアノ。
この懐かしいメロディーなんだ!
曲をスーッと受け入れる体制が整ったところで「みんな夢の中」(浜口庫之助さん作詞作曲)
ジーン
恋もどんなことも全部夢の中。
泣いたりくよくよしないで、夢なんだから
と云うような歌。
幻想なんだろうがそれも儚く聴こえてきて泣きそうになった。
この二曲は先日リリースされた「マイラストソングアンソロジー」で聴くことができます。
https://columbia.jp/prod-info/COCP-42002-3/
「お化けのロック」ではSaxのMarinoさんが参戦。重厚感且つ軽快なロックンロール
「プカプカ」はジャズテイストのピアノオリジナル。「港が見える丘」や「街の灯り」も哀愁漂う
良かったなー。
懐かしさで満たされた2時間の劇場
何曲やったんだろうってくらいたくさん聴けた。当時を知らないのになぜ全曲そう感じるのか分からん。
マイラストソングマジックだ
帰りながら横浜ホンキートンクブルースを聴く。
2023 7/9 (Sun)
『秘密百景』
アーティスト:小野雄大・児玉奈央
会場:東京都民教会(配信)
二人のライブをどうしても聴きたくて配信を希望した。
配信というものの一発撮り
教会という神聖な静けさの中児玉さんの曲から始まる。彼女のバンドセットはよく聴いてたけど今回はほぼ完全な弾き語り。
改めて歌とギターの2つの音だけが会場に響く。なんと綺麗な声
bye byeもやっていた。
続いて小野雄大さん。
ステージは圧巻だった
始まりの曲は「ミイラ」
次に「君は夏の通り雨」
二曲とも恋と雨が複雑に関わり合う。
ふたりを引き合わせる教会とは対照的にふたりを引き離す雨
何だか意味深に捉えてしまう。
考えすぎか
Nuiのライブアルバムに収録されている
ピアノアレンジがかかったMUTEKI(Jazz ver)やNYLONはいつも聴いていたものと違っていてまた痺れた。
配信からでも伝わる小野さんのストレートな熱量。その場にいたら泣いてただろうな
配信期限が切れるまでは繰り返し聴こう
この3ヶ月のライブレポ
あー本当に音楽はいいな。
よし、夢の中へいってきます!
グッナイ〜