起きてる時の金縛り
こんばんは、フェンリルです。
本当にあった。怖い話。
あれは私が16歳に時の事でした。
当時から渓流釣りにハマっていた私は、朝早くから自転車で地元の滝の上流に釣りに行っていました。
自転車で1時間くらいの距離で、往復だとなかなか時間がかかってしまうので、16歳ですぐ原付免許を取ったのです。
原付で釣りに行ってみて気づきました。
「これ、朝の2時過ぎに出れば学校に行く前に帰って来れるんじゃないか。」
そう、週末だけの釣りでは満足できずにいた私はバイクで行く事で、平日の学校に行く前に釣りに行ける事に気づいてしまったのです。
中学校時代から新聞配達をしていた私は、予定を決めた時の早起きは得意でした。
その日、2時に起きて、3時前には駐車場につき、まだ真っ暗でしたが、登ってる内に明るくなるだろうと意気揚々と登山道に向かいました。
実を言うと、バイクで向かっている時から、変な感じはしていたんです。
やけに森がザワついているというか、真っ暗で、風が強く、とても怖い雰囲気でした。
しかし、とにかく釣りをしたい私は、気のせいだと思うようにして、とにかく川に向かいました。
そこの登山口には、駐車場側にお地蔵の祠があって、林道に入る所にお稲荷さんが祀られています。
いつも通り、お地蔵さんに御挨拶をして、登山道に足を踏み入れようとした瞬間です。
なんと、足を上げた状態で金縛りにあったんです。
辺りはまだ真っ暗で、強風で木々がザワザワと唸っています。
全身冷や汗塗れで、声も出せず、身体が硬直して全く動けません。
あんなに恐ろしい気持ちになった事は、人生で初めてでした。
どれくらい時間が経ったのかもわかりません。
とにかく、怖くてもう何も考えらず、目の前にあったお稲荷さんに
「こんな時間に山に入ろうとしてごめんなさい。帰るので許して下さい。ごめんなさい。ごめんなさい。」と、心の中でとにかく叫びました。
動けない状態のまま、このままどうなるんだろうと考えていた時、急に上げていた足が地面につきました。
「ありがとうございます。ありがとうございます。」と叫びながらお稲荷さんにポケットに入っていた小銭を全部お供えて一目散に駐車場のバイクに戻ります。
実は、その滝は「hの滝」といって、地元では有名な心霊スポットだったですね。
今では取り壊されてしまいましたが、旧トイレが凄い怖い雰囲気でした。
自分自身のヤバイと思うセンサーというか、直感
を大事にしようと、この日から心に決めた出来事でした。
それ以来、早くても6時以降に山に入り、昼には帰るというスタイルで釣りをしています。
どうでしたか?
同じ様な経験をされた事がある方はいらっしゃいますか?
起きてる時の金縛りというのは、これが最初で最後の体験でしたが、もう2度と味わいたくないですね。
生きた心地がしないというのは、ああいう状態をいうのだと思います。
このスポットでは他にも、風もないのに葉っぱが一枚だけ手招きの様に動いていて、近づいて見てみると崖になっていたり、一緒に行った友人が振り返ると消えていたり、色々な事がありましたが。。。
それはまた、別のお話。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?