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ベッドルームが生み出したポストベック 「Jawny」 【ANTENA #1】
【ANTENA】ではこれから来るであろう新人アーティストやオススメしたい海外アーティストを紹介していきます。
90年台のアメリカでは、今まで象徴的なロックスターが人気のあったシーンに、見た目からも負け犬やオタクなアーティストが台頭して来たことだろう。
その中の代表的なアーティストがBeckであり、Weezerな訳だが中でもBeckという稀有なアーティストは、そのミクスチャーやインディシーンの始まりの風をもろに受けながら実験的に昇華し、ファンからしても「Beckフォロワーのアーティストはいない。大人しく彼だけ聴いとこ」と思わせるほどのユニークさを持っている。
では、欲しがりのファンは何を聴けばいいのか?そう、Jawnyだ。
カリフォルニア出身・現在はLAを中心に活動するSSW件プロデューサーで本名はジェイコブ・リー ニコラス・サレンジャー。現在25歳。色々なネーミングで活動してきたがようやくJawny(ジョーニー?)に落ち着いてきたらしい。
2019年に発表した「Honeypie」が注目され、インタースコープと契約。現在まで「For Abby」という10曲入りのミックステープの他に、多数のシングルを発表しているがまだアルバムは未発表なんです。
まずは「Honeypie」を聴いてみてほしい。ソウルシンガーがよく使うファルセットを巧みに使ったファンキーなナンバーで、何よりそれだけじゃなくキャッチーで耳に馴染む!
この曲を聴いただけでも、心囚われてしまった人がいるんじゃないかな。
続いては個人的に大好きな「Trigger of Love」。メロウなラップ調の歌に、気だるい印象のローファイサウンドが組み合わさった感じ。シンプルな2分の短い曲なんだけど、なんか頭に残っている。
ブルースやフォークの要素はあまり感じさせないものの、ファンキーでいてインディ感たっぷりのローファイサウンド、そしてティーンのような白人青年というルックス感も初期Beckファンの心を掴むには十分だろう。
最新EPから「Take It Back」のイントロのギターなんか聴いたら、これまでさんざBeckを引き合いに出したのも納得いただけると思う。
より現代風に解釈され、チルやベッドルームポップの要素を付け加えた彼の楽曲は日本でもしっかり届かせたいなぁと強く思います。
最近、シングルを連発しているのでアルバム発売も間近だと思われるのですが、期待して待ちましょう。
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