今年修了考査合格を目指す方へのメモ

はじめに

記憶が新しい内に、合否不明ながら書いておこうと思って書くものです。
お正月、実家で暇すぎて死にそうです みたいな方がいれば読んでもいいかもしれません。書き上がって全体的に見ると、そんなに大したこと書いていないです。
あと、めっちゃ竜頭蛇尾な文章になっています。かつ、あまり体系的でなく、思いついたクエスチョンに答えるオムニバス的な文章になっております。
後進の、そしてもしかしたら今年再受験する私自身の一助になれば著者として望外の喜びです(一度書いてみたかったこの文言)。

前提情報

私の手応え

数値で示すとすると、40%くらいの確率で落ちているかもしれないと思います。
本試験当日や終了直後に雑談ベースで周囲と比べた実感として、「勝ったな」と「ヤバいな」が混在している様な出来栄えです。

この記事の前提

まず、記事執筆段階で私の合否は判明しておりません。
第二に、私自身が同期の動向をどの程度の頻度でアップデートしていたかという観点では、多くの同期とは節目の飲み会で話す程度で、一部の数人とはプライベートや喫煙室でも頻繁に話していた、といった具合です。
ちなみに私が密に接していた人間はご賢察の通り、早期から非常に真面目な修了考査対策に取り組んでいた人間、とは言い難いです。
第三に、私は予備校としてはCPA会計学院さんでお世話になりました。母校のLECがやってないからです。
この文章を書くに当たって同校の資料は引用しておらず、またこの文章は同校に代わって同校の見解を示すものではありません。
この文章の執筆により同校から報酬を得るといったことも一切ございません。金銭でない報酬もございません。
なお、私自身は予備校の相談制度は一度も利用しなかったため、この文章は一般の受験生が書くよりもむしろ相当に自己流に基づいたものとなっている可能性があることを強調しておきます。
第四に、私のスペックのようなものを書いておきます。
公認会計士試験自体には23ヶ月で合格、勉強時間は約4,350時間でした。短答は一度落ち、いわゆる「強制5→8」で論文は一発合格(四百位台前半)でした。
公認会計士試験の勉強開始は社会人からで、27歳の頃に仕事を辞めて勉強に専念してこの業界に入ってきた身です。大学はその辺の公立大学です。
第五に、私は大手監査法人の関西にある事務所に所属していて、12月14日・15日が本試験であるところ、11月23日から試験休暇を頂けています。
妻帯のような贅沢なことはしておらず、配偶者となる予定の者もおらず、休暇中は基本的に独居の部屋に籠城して勉強しました。

全体的な諸疑問

ガイダンスとかがいつから勉強しろと言っているのか

予備校のガイダンスは、本試験の約1年前に当たる12月などから計算の感覚を取り戻し始めましょう、といったことさえ確か言っていました。
遅くとも夏(お盆休み辺り)から勉強をしましょうとのことです。
ちなみに、体制側の建前に振り切ったことをいえば、修了考査はそもそも補習所の卒業試験であって、この3年間(短縮生はn年間)継続的に修了考査に通ずる勉強をしているはずです。
体制側の建前に振り切ったことをいえば、過去の補習所の講義動画を最後に大放出してあげている(※最終学年で修了考査対策用に過去の講義を見ることができるようになる。ただしこの動画を視聴しても単位は付かない)し、
ちゃんと単位を取っていたのならば予備校なんか必要ないはずです。

実際のところどうなのか

私個人は本試験2ヶ月前である10月からやっと講義の視聴を始めました。
私の場合はまず修了考査の受験資格となる、補習所の単位充足が危ぶまれておりました。8月中に課題論文2本を提出し、8月末に監査第8回考査、9月初めに税務第2回考査を受験しております。ギリギリでいつも生きていたいのです。
ただ、同期の中には8月の段階で平日にも勉強時間を4時間確保していた優秀な人もいました。

私見としては、1年前に当たる12月からの勉強はさすがに早すぎる気がします。もたないです。
8月から始めるのが固いと思いますが、半端な対策では10月や11月から参加してくる必死な目をした人間たちに抜かされかねないと思います。
8月から始めた場合に8月から始めたことだけで満足すると危ないです。
7月以前に始めるのはちょっと長過ぎるんじゃないかと思います。直感ですが。
したがって月並みですが、「8月から結構ガチでやる」が再現性の最も高い開始時期・強度だと思います。

(参考)予備校の立場についての個人的な推測

これは私の推測なのですが、予備校も予備校といえど「後進育成機関の最後の砦」の様な役割を強く自認しているような気がします。
仮に修了考査が10月からの対策で十分合格できる試験であったとしても、会計士として公認されるための最後の試験がその様なザル試験であることを記録に残る形で喧伝することは立場上できないのではないかというか。
例えば、令和5年度本試験の会計実務は恐ろしく簡単であったにも拘わらず、予備校の答案練習は全体的に従前の難易度の高い設定を踏襲していて、
これはもちろん令和6年度が元の難易度に戻る可能性を危惧していたのもあるのでしょうが、
体系的な勉強ができる最後の機会に、あの過去問にスレスレで通れる程度の対策しかしないのは予後が悪いのではないか、といったような教育者としての老婆心の様な部分も若干あるのではないかと個人的に思っています。
重ねてですが上記は推測です。加えて、上述の通り私は予備校の相談制度を結局一度も利用しなかったので、十分に予備校とコミュニケーションを取っていたわけではないです。

どういう勉強から始めるべきか

講義を見ることから始めることが一番早いと思います。強弱の付け方も分かりますし。
とりあえず早い段階から講義だけ見ておく、というのは有効だと思います。
CPAの中で個人的には特にITの講義が良かったです。ざっくばらんで分かりやすく、実地に則していたのではないかと思います。これでITボロボロだったら笑いますが。
中々電卓を叩いて計算問題をやれるようになるには勉強開始から期間を要します。
私は試験休暇を11月23日から頂いて、本格的に計算に着手できたのは11月29日とかでした。

どのくらい怖い試験か

まぁ過年度からの傾向通りであれば3割が落ちるので普通に怖いですよね。大手監査法人でも世代に1割くらいは落ちているのではないでしょうか。所属している地方事務所以外の動向が分かりませんが。

やってよかったこと(行動的に)

試験休暇後は試験のこと以外何も考えなくていいように、生活のあらゆるものを固定化しました。毎日同じ朝食・同じ昼食・同じ夕食で、ほぼ同じ時間帯に入浴し、ほぼ同じ時間帯に就寝します。
恥ずかしながらスマホ中毒であり、自分で設定した時間帯はスマートフォンを強制的に使えなくなるというアプリをインストールして、就寝目標時刻の30分前から起床目標時刻の30分前までで運用していました。
直前1週間は23時30分から24時00分以外の時間は全て使えない設定としておりました。
私が使用したのは「Black Out」というアプリです。これは本当にやってよかったです。
Twitter(現:X)もずっとやっていたのは息抜きになって良かったです。

やってよかったこと(勉強的に)

特筆すべきものは思い付きません。

反省点(行動的に)

試験休暇以降に限って言えば、ベストは尽くしたのではないかと思います。
全体的に言えばもっと早くから勉強することに尽きます。
10月以降はよっぽどでない限りは予定を入れないことをお勧めします。正しく試験を恐れてください。

反省点(勉強的に)

特に税務をもっと早くからやっておくべきだったと反省しております。
法人税・消費税・所得税・相続贈与税だけでも、全範囲に不安がなくなるまでには相当頭の良い人を前提にどれだけ少なく見積もっても75時間はかかると思います。
これらに加えて国際課税やグループ通算・組織再編など細かい論点があり、私は税務だけで後述の通り約93時間勉強しましたが、圧倒的に勉強量の不足を感じており、試験終了後の現在、税務が最も不安です。

仕事は考査に活きるのか

会計実務は、税効果や減損や連結における資本構成の異動などに少しでも実務で関わっておくと強いかもしれません。他にも種々論点はあると思いますが。
監査実務は大手であれば普段の業務からよくマニュアル類に当たるようにしておけば割と最新基準にもキャッチアップできるのではないかと思います。
税務は無理です。仕事でそんなに深いところまで触りません。私の場合はそうでした。
他は特に無いです。法人の研修は職業倫理の対策に繋がるスバラシイモノナノデ、マジメニウケマショウ。

私の勉強時間

この章では私の実績の勉強時間を示します。
すみません、携帯のスクショが結局一番明瞭かつ省力だったのでこれを採用し、めっちゃ縦に冗長になってます。

私の場合は大局的な戦略なんか考えている余裕は無く、とにかくやりたいことをできるところまでやるみたいな脳筋戦法でした。
各科目の具体的な戦略については、得意不得意もあると思うので予備校の講義などに従うことをおすすめします。
もう少し具体的に各科目について語る記事も、書けたら書きますが、期待しないでください。

まずは全体像です。
勉強開始です。税務の講義をひたすら見ていました。
同上。
同上。
10/25~10/31。諸事情あり。。。
11月までに全科目の講義を見終わるみたいな計画は散りました。
11/8~11/14
まあ色々あるよね。
11/15~11/21
え?
11/23から試験休暇に入りました。
めちゃくちゃ焦ってるのかと思いきや、
この時期はなんと監査論の基礎講義を見ています。
基礎とはどの程度かというと、公認会計士試験論文式の圧縮講義です。
この時期はひたすら計算問題をやっています。
佳境ですね。死ぬほど焦ってます。
修了しきれず終了。

勉強以外のこと

持って行ってよかったもの

まず前提として、令和6年と同じ構成であれば次のような日程になります。


令和6年の実際の日程

1日目は保冷パックに保冷剤を大量に入れてレッドブルを2本持って行きました。あといつもの昼食を詰めたお弁当。
2日目は同様にレッドブル2本に加え、板チョコを1枚持って行き経営学終了直後に一気に補給しました。これは良かったです本当に。
2日目のスケジュールが本当にハードで、何も対策しなければ16:35~17:15の間に最後の追い込みなんかする余力は残っていません。しかし職業倫理は最後の追い込みも全然物を言ってくる科目なので、この物理的対策は割と重要と思います。
毎回の試験終了後は回答用紙の回収確認作業が5~8分ほど生じていたように記憶しています。回収作業は個人的には迅速だなと思いました。

会場の雰囲気

終わった瞬間から高校の定期試験かという勢いで大声で答合せをし始める奴らは同じ教室にいるものだと思って臨んだ方がよいです。
みんなで殴って黙らせるのも手ですが、私の場合はノイズキャンセリングヘッドフォンでひたすらメタルを流していました。多分音漏れはしていない音量で。

いつまでに何をするか(手続)

下記は網羅的ではないので諸機関からのアナウンスに注意してください。
特に記憶にあるもののみを記しています。
令和6年は10月15日から11月1日が願書受付期間でした。この期間内に必要事項を入力して出願手続を完了し、受験料(28,000円)の入金まで終わらせないと詰みます。
また、予備校代が最終的に支給される法人にお勤めの方は、予備校にお金を納めたら早い段階で領収書をPDFで貰っておくことをお勧めします。領収メールじゃダメみたいな法人もあるので担当部門からの案内に従ってください。
この期間に差し掛かる前のどこかのタイミングで、補習所の単位充足証明書が、いつも単位を確認したりしているマイページからダウンロードできるようになります。これも出願時に添付が必要です。


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