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Fender Stratocaster風LEAD2のピックガード交換 #コスプレ
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今回は過去作であるStratocaster風LEAD2(2005年製作)のピックガードをべっ甲柄材で新規作成・置換してみました。
べっ甲柄ピックガード
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左下:リットー・ミュージック Fender JAZZ BASS Player's Book P18
右:枻出版社 Vintage Guitar vol.16 P16
べっ甲柄のピックガードがFender社のエレクトリックギターに採用されたのは、おそらく1959年のJazzmasterが最初と思われます。その後Jazz Bass(1960年)、Jaguar(1962年)等にも採用されます。素材はセルロイドでしたが、1965年以降は素材が塩化ビニルに変更となったようで、いずれもべっ甲柄/白/黒/白の4プライです。べっ甲柄/白/黒の3プライのものはDuo SonicやMusicmaster(1963年)、Mustang(1964年)等に採用されており、こちらも素材はセルロイドです。
Stratocasterとべっ甲柄ピックガード
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左下:リットー・ミュージック THE GALAXY OF STRATS P18
右上:リットー・ミュージック Vintage Guitar vol.16 P16
右下:リットー・ミュージック Guitar Graphic vol.6 P50
Stratocasterのピックガードですが、1960年代前半にはセルロイド製のいわゆるグリーンガードが、後半には塩化ビニル製のものが採用されていましたが、べっ甲柄ピックガードは設定はオプションとしてもなかったようです。しかし、主に1960年代において少数ながらべっ甲柄のピックガードが採用されている個体もあったようです 。
近年ではべっ甲柄ピックガード自体がFender社からも単品発売されていたり、仕様として搭載したものが販売されていたりもしますので、レアな仕様という印象はあまり抱けませんが、実際にはかなりレアな仕様だといえます。
仕様
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現在セルロイドのピックガード材は入手困難であり、塩化ビニル製のものを使用しています。プライ数には3プライと4プライがありますが、今回は4プライを採用しました。
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上の画像の通り側面から見ればプライ数の違いはよくわかりますが、正面から見たときの印象はそこまで違わない気もします。
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ピックガード交換前後での比較ですが、柄の違いに加えてレバースイッチの角度をやや修正しています。これに伴いスイッチの操作感はTelecasterぽいものからStratocasterぽいものへと変化しました。
Stratocasterとはボリューム・トーンの配置が微妙に異なりますが、これはオリジナルLEADシリーズにおけるボリューム・トーン・アウトプットジャックの位置関係を踏襲していることに依ります。
ピックアップはVooDoo社製で多分ST-60's Blackという製品だと思います。ブリッジにはCallaham社のものを採用していますが、当時はブリッジサドルの幅に拘りがなかったようで、11.3mm幅のものとなっています。
また、レバースイッチは5点式で、リアピックアップにもトーンが効くように配線していたりと、年代による仕様の相違に対する拘りも薄く全体に中途半端なコスプレとなっていたことは否めません。
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とは言え、上の画像のように並べてみると割といい感じな気もします。コスプレをする上で、ジャックプレートの有無やピックアップ数といった各種の仕様を真似るか否かでStratocasterっぽさの残り具合がずいぶんと異なります。
出音ですがアルダー製のボディーにトレモロユニットと3つのピックアップを搭載すれば、まあStratocasterっぽくなっています。いい音なのですがLEADっぽさがない点をどう捉えるか、何をモチーフにどうコスプレするか、そんなことを再考するきっかけになった今回のピックガード交換でありました。
【了】