デリケートゾーンのにおい・対策⑤
デリケートゾーンのにおいと対策について、最終回です。
原因⑥:性感染症や細菌性膣症などに罹患している
性感染症や細菌性膣症に感染しているとデリケートゾーンから強いにおいを発してしまう場合もあります。
細菌やウイルスなどの、原因となる菌が性行為である性感染症のほか、
おりものによる自浄作用が低下や、雑菌の侵入によって引き起こされる細菌性膣症もあります。
性感染症や細菌性膣症の場合は以下のおりものの変化を伴います。
・におい
・色
・量
・粘性
・かゆみ
※性感染症はさまざま種類があり、特徴もさまざまです。
ここではデリケートゾーンのにおい関してお話いたしますので、
性感染症については改めて詳しくまとめたいと思います。
性感染症が原因でおりものの異常に伴い通常とは異なるにおいになってしまっている、という現象です。
例えば、魚が腐ったようなにおい、悪臭、強い生臭いにおいなどがした場合で、
さらにいつもと違ったおりものの特徴(ねばりけ・泡立ち・色味・量・形状)が併せてあった場合には性感染症もしくは細菌性膣症に感染・罹患している可能性があります。
においが気になるというだけの小さな理由に感じるかもしれませんが、
自然治癒で完治は困難なため、速やかに産婦人科・婦人科を受診しましょう。
対策:
細菌性膣症の予防には
・おりもの本来の自浄作用を弱めないこと
・雑菌の侵入を防ぐこと
上記2点が有効です。
おりものの自浄作用を弱めないようにするためには、十分の睡眠やバランスのとれた食事をとることと、膣を洗いすぎないようにすることです。
膣内の洗浄については、デリケートゾーンのにおい・対策①でお伝えした
週2~3回の膣洗浄機の使用のみで十分です。
雑菌の侵入を防ぐには、デリケートゾーンのにおい・対策③でお伝えした
膣内の善玉菌・悪玉菌のバランスを日々整えておくことで雑菌を増やさないようにすることと、不衛生な手などでデリケートゾーンに触れないようこと、性交時のコンドーム着用で対策を行うことができます。
特に、性行為の前後は互いにシャワーを浴びてデリケートゾーンを清潔に保つことがとても大切です。
(実は、昨年夏ちょうど一年前に夏休みの終わりに↑が原因で膀胱炎に罹患してしまいまして・・実感がこもっております。デリケートゾーンのにおいはありませんでしたが、3日間ほど眠れず度々トイレにこもって血尿・痛みと戦ったなんてことがありましたので・・・本当につらかったです。)
夏などイベントが増える季節は特に要注意です。
性感染症の予防には
・不特定多数のひとと性交渉をしない
・性交渉の際にはコンドームを着用する
・発症している家族がいる場合には、タオルや下着を共有しない・浴槽や便器などデリケートゾーンに触れた後の消毒を徹底する
上記が有効になります。
性感染症や細菌性膣症に罹患すると、放置してしまうと重症化してしまうケースがあります。
デリケートな悩みのため、人に打ち明けるには勇気がいると思います。
だからこそ、発覚が遅れてしまい重症化しやすい病気です。専門的な知識を持つ医師に相談し速やかに受診・治療を行ってくださいね。
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