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排卵痛って知ってる?【対策・予防】

前回、排卵痛の起きるメカニズムや痛みの症状などについてお伝え致しました。
ただでさえ生理痛でつらいのに、排卵痛も・・・本当にいい加減にしてほしいですよね(涙)
でもご安心くださいね。しっかりケアする手段はあります。

排卵痛への対処・予防(服薬編)

排卵痛の痛みの度合いや症状は人さまざまです。
辛い痛みが生じた際には、生理痛の際に服用する痛み止めと同様の鎮痛剤を服用することができます。
※「生理痛【改善策・予防策①】」にて詳しいお薬を挙げて紹介しております。
しかし、ここで妊活中の方へよく読んでいただきたいのですが、
市販されている鎮痛剤を服薬することで痛みは解消しても、その月経周期は排卵を抑制してしまう可能性があることが分かってきました。
もしも辛い排卵痛が生じており、妊活中の場合には婦人科をご受診なさった方がよろしいかと思います。
また、鎮痛剤を服用してもなお、痛みが続く・痛みが引かない場合には排卵痛以外の可能性があります。この場合も速やかに内科・婦人科を受診しましょう。

妊娠を希望されない場合には低用量ピルの内服で痛みを予防する選択肢もあります。
「低用量ピルってどうなの?」の記事でも紹介いたしましたが、
低用量ピルには排卵を起こさない効果がありますので、排卵が起きない→排卵痛も起きないという状態にしてくれます。
毎月月経痛が辛い、妊娠も希望していないという場合にはこの低用量ピルも検討の材料にしてみてはいかがでしょうか。

排卵痛への対処・予防(セルフケア編)

お薬以外にセルフケアで対処・予防する手段もあります。
・温める
・生活リズム(睡眠・食生活)を整える
・軽いストレッチをする
・リラックスする

排卵時には卵巣から卵子が排出され、出血が生じるとお伝えいたしました。
この出血により血液や卵胞液が腹膜を刺激して痛みを生じます。
温めたり、消化器官(子宮周辺も含む)の血液循環をよくすることで腹膜を刺激する血液などの血液の流れを緩和してくれるので、排卵痛の痛みを軽減してくれる効果があります。

温めることで血液循環を良くしてくれることはわかりやすいですね。
指先・足先を温めたり、熱すぎない湯舟につかり温めることで全身の血液循環・血行が良くなり、結果子宮周辺臓器に流れる血行もよくなります。
ここで注意が必要なのが、身体を締め付ける下着やタイツを着用です。タイトすぎるものを着用することで血管を締め付けてしまう可能性があり、逆に血行を悪くしてしまうことがあります。

睡眠を十分にとることやバランスの良い食事をとることは交感神経と副交感神経のリズムを整えてくれます。
交感神経は筋肉の血流を促し、逆に副交感神経は消化器など臓器の血流を促してくれます。その他、この交感神経・副交感神経(自律神経)のバランスがホルモンの正常な分泌にも深く関わっています。
睡眠時間をしっかり確保することで、寝ている間は副交感神経が優位に働き消化器など臓器の血流を促してくれることはもちろん身体の回復など数々を促してくれます。睡眠時間が少ないと副交感神経が働く時間が少なくなり自律神経のバランスが崩れてしまいます。
食事では、食事が終わった後に副交感神経が優位に働き始めます。
しかし食べ過ぎたり、消化の悪い食事や糖質の多い食事がが続くと血糖値の乱高下を招き、交感神経が過剰に反応してしまい、自律神経のバランスを崩してしまうことがあります。
食事では、
・腹八分目
・消化のよい食事(自分が胃もたれをする食べ物は何か、を知っておく)
・よく噛んでゆっくり食べる
・パンやお米など糖質を多く含む食べ物は野菜や肉などの後に食べる
を心がけるようにしましょう。
一気に全てをやるのは難しいです。焦らず1つずつでいいので続けてみて、習慣にしてしまえば出来るようになります。大丈夫です。

ストレッチは運動だし、交感神経を優位にしそうですよね。
実はそんな事もなく、呼吸が乱さずに筋肉を伸ばして柔軟性を高めることで副交感神経を活性化させて、自律神経を整える効果があります。
筋肉を伸ばし、痛気持ちいい程度で止めて20~30秒ほどゆっくり時間をかけて静止するようにしましょう。
呼吸では、息を吐く方を意識して長めに時間をとりましょう。あくまで、呼吸を乱さないことがポイントです。

最後にリラックスすることについてです。
ストレスを感じていると、交感神経が優位に働くようになります。慢性的にストレスがかかった状態が続いてしまうとやはり交感神経を優位にして働き続けてしまうため、自律神経の乱れが生じてしまいます。
ストレスを無くすことはとても難しいです。ですがストレスを感じた時に発散することが出来れば解消することができます。
発散方法を探しておくようにしましょう。
趣味によっては活動的なことを伴う場合もあるかと思います。(私もそのタイプなので笑)
興奮すると交感神経を刺激するので、リラックス出来るような発散方法も知っておくと良いです。
アロマテラピーや、読書、お散歩、自然浴…たくさんあります。
たまに、「リラックスすることって自分を甘やかしていることでしょ?」と仰られる方がいます。
リラックスは自分をメンテナンスするために大切な時間です。ぜひ、何も気にせずリラックスの時にはリラックスに集中して穏やかに過ごしてください。

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