2024年4月23日【第42回:ランチタイムウェビナー】「山陰パナソニック」が支援する地域のフェムテック ~アプリで従業員の健康活動を支援~
■登壇者
・津森孝史
山陰パナソニック株式会社 副部門長
認定フェムテックシニアエキスパート
第42回ランチタイムウェビナー概要
日本フェムテック協会主催のランチタイムウェビナー第42回では、山陰パナソニックの取り組みをテーマに、地域の健康支援とフェムテック活用についてお話ししました。ゲストは、山陰パナソニックの津森さん。
1. 山陰パナソニックの背景と地域への貢献
山陰パナソニックは、島根県と鳥取県に根差した企業で、地域課題を解決するために情報技術を活用した取り組みを行っています。創業当初は物販事業からスタートし、現在ではデジタル化を通じて地域社会の活性化を目指しています。特に、少子高齢化や医療体制の不十分さ、情報格差といった地域特有の課題に着目しています。
2. アプリを活用した健康支援プロジェクト
地域の健康課題を解決するため、山陰パナソニックではオンライン診療や健康相談ができるアプリを開発しました。これにより、医療アクセスが制限される地域住民や従業員の健康をサポートしています。津森さん自身のUターン経験や育児の中で感じた医療の不便さが、このプロジェクトを立ち上げるきっかけとなりました。
3. フェムテック活用と健康経営
津森さんはフェムテック検定1級を取得し、女性活躍支援や健康経営の視点をプロジェクトに取り入れています。女性従業員の働きやすさを向上させる取り組みは、地域企業としての新しいモデルケースとして注目されています。
4. 地域課題解決への挑戦
島根県内19市町村すべてが少子高齢化や過疎地域に直面しており、これらの課題に対応するため、プロジェクトでは住民アンケートやデータを活用して地域に密着した解決策を模索しています。特に医療の不便さや情報不足を解消することを目指しています。
5. 今後の展望
山陰パナソニックでは、健康支援を中心とした地域活性化の取り組みをさらに推進する計画です。アプリの普及を通じて、地域住民の健康意識向上と医療体制の改善を目指し、少子高齢化に直面する地域での持続可能な社会モデル構築につなげようとしています。
このような取り組みを通じて、地域と企業が協力して課題解決を進める重要性が強調されました。地方ならではの課題に寄り添いながら、新しい可能性を探る山陰パナソニックの事例は、多くの地域や企業にとって参考になるでしょう。