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骨盤底筋群について知る〜骨盤底機能不全が体に及ぼす影響〜
今日は骨盤底筋群についてまとめましたー!
骨盤底筋群のエクササイズをしていく上で
必ず知っておきたい知識です。
(※評価・エクササイズは別の記事でお届け致します✦ฺ)
では、こんな感じの内容で早速はじめていきます‼︎
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64922097/picture_pc_b8d8dd71a0ec7be74596960e8f596062.png?width=1200)
骨盤底筋群の役割
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65055290/picture_pc_a97768619cb6c9d5103987dd14017220.png?width=1200)
骨盤底筋群っていうと
「ウィメンズヘルス関係のことでしょ〜」
「産前産後のことだからあんまり興味ない」
って思っている方も多いと思いますが……
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ちょっと待ったー!
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骨盤底筋群は、排泄や性生活だけではなく
「体幹の機能」としても欠かせない部分です。
体幹機能として
・腹腔内圧の維持
・腰椎 - 骨盤帯の安定
・抗重力下での姿勢の維持
の役割があるとされています‼︎‼︎
「いやいやでも尿失禁とか高齢者のことでしょ〜?」
というと、実はそうでもなくこんなデータもあります。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64922121/picture_pc_813a24dc76cb22707d4598a3e6cbaa78.png?width=1200)
このように年齢、性別問わず骨盤底の機能不全は起こります。
私たちが対象としている患者様・クライアント様が対象外だとは言い切れないですよね。
なので必ず骨盤底筋群に関する知識をつけときましょー!
骨盤底の機能解剖
ではここから骨盤底筋群について詳しく見ていきます!
まずは骨盤底筋群の解剖から!
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64922127/picture_pc_2f96523a455b9e1145626036d3edfa4c.png?width=1200)
骨盤底筋群は3層構造になっています。
(層分けは教科書ごとに若干違ったりしますが…)
表層から1→2→3という順番です。
筋の連結が多く臨床上特に大切なのが第2層です。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64922141/picture_pc_97f23c1b8af4c2539a5d85e13b7f4d56.png?width=1200)
第2層は「骨盤隔膜」といい
「肛門挙筋」と「尾骨筋」から成ります。
肛門挙筋は3つの筋肉の総称です。
内閉鎖筋と連結しています。
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第2層(骨盤隔膜)
■肛門挙筋
・恥骨直腸筋
・恥骨尾骨筋
・直腸尾骨筋
■尾骨筋
より詳細な起始停止・作用はコチラ
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![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65055312/picture_pc_542fba9b89f54980a9c3183e5e96a7fc.png?width=1200)
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さて、解剖をざっくりでも理解した上で、
次に考えていきたいのは「筋の働き」について。
骨盤底筋群はインナーユニットとして働くため、筋単独の作用だけではなく「インナーユニット」の知識も臨床上とっても必要になります。
冒頭にお話しした「体幹機能」の側面としても大切な部分です。
ご存知の方も多いかとは思いますが、まとめるとこんな感じ。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64922159/picture_pc_35a54230ead519181aab9409a9e2060f.png?width=1200)
横隔膜もインナーユニットです。
横隔膜と骨盤底筋群は切っても切り離せない仲で、運動療法を展開していく上でも「呼吸」は大切な要素となります。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64923638/picture_pc_597dca6b2585f614b8ff27413e0d8b38.png?width=1200)
このように、横隔膜と骨盤底筋群は連動して働きます。
妊娠中・産後の女性に限らず、呼吸が浅い人や腹式呼吸がうまく出来ない人は臨床上よく出会います。
そんな方はインナーユニット全体の働きも弱い人が多いです。
呼吸の評価を行うことって、呼吸リハビリ以外でもとっても大切だなぁと感じますよね。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64922185/picture_pc_a6df2360c2d0b5b30ca1624572f9bafc.png?width=1200)
こちらは姿勢と骨盤底筋群に関する論文。
ざっくりまとめると「骨盤後傾・腰椎後弯すると骨盤底への負担がかかりやすいので、骨盤底筋群の効かせやすいアップライト姿勢で保持できるようにしましょう」という感じ。
臨床に活かすならば、
姿勢を整えてから骨盤底筋群のエクササイズを開始。
骨盤底機能が低下している方には、姿勢へのアプローチをしっかり取り入れたいな。
と解釈しています!
さらに細かい話になりますが……
骨盤底筋群の筋繊維
骨盤底筋群は場所によっては遅筋線維が95%を占める。
姿勢を保持する作用として働く。
(引用:PTジャーナル 第47巻第10号 2013年)
というデータがあります。
もちろん咳やクシャミにとっさに対応できるように速筋線維もあります。
ですが、多くの部分が遅筋線維。
これもエクササイズ提供をしていくうえで考慮したい点で、いきなり速筋線維を攻めるよりも遅筋線維の活動を高めるようなエクササイズをする方が効果が出やすいし、体幹機能の向上にも効果的です。
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今日はここまで!
次回は、骨盤底筋群の評価とエクササイズについて
動画を交えながらご説明したいと思います‼︎‼︎
アドバイスや感想、ご質問などがあれば是非お聞かせいただきたいです♪
ぜひこちらからどうぞ♡
ライター:徳嶋美希
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64856238/picture_pc_eab9efaa618adb682b26f34faaf5314a.jpg?width=1200)
理学療法士。整形外科クリニックで産前産後のママのリハビリをしています!体は硬いし運動は苦手な私だからこそ「本当に必要な運動を必要なだけ」お届けしていきます。「すべての女性が産後のからだケアを受けられる世の中に」をスローガンに掲げ正しい情報でママの体を守るために活動しています。YouTube10万回再生超。妊娠出産で変化した体を守り正しく整える方法をお伝えします!
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こちらにまとめています。