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25.執着

執着とは、自然の流れに逆らうこと。

自由なエネルギーの流れ

この地球で、大気は自由に循環し、波は自由に打ち寄せてはひき、地球それ自体も自然のリズムでまわっています。
自由であること、これが生命の摂理です。
エネルギーという点から考えてみても同じことがいえます。
宇宙エネルギーはわたしたちの内側も、外側も、自由に流れるようにしてあげれば、その恩恵を受け取れます。
もし、その流れを遮ると、身体は不快感をおぼえます。これは「自然の流れに逆らっていますよ。」という、宇宙からのシグナルです。

すべてはエネルギー

エネルギーの流れを遮るということについて、モノ、人、金銭価値のあるもの、つまりお金も同じです。
人であろうと、ものであろうと、お金であろうと、何かにしがみつくと、しがみつく対象とあなたが共有するエネルギーの流れをせき止めてしまいます。さらに、新しい人やものがあなたのもとへやってこようとするのを邪魔してしまうのです。

所有と執着

「所有すること」と「執着すること」の違いは何でしょうか。
ここには、はっきりとした違いがあります。
マイホームを考えてみましょう。私たちはマイホームを持ち、それを楽しみながら、執着しない心でいることができます。この場合は、所有と捉えることができます。一方、家をステータスシンボルと考えたり、安全を保証する価値ある物件とみなしたり、もしもこの家を失ったらと不安を抱えている状態は執着といえます。
人間関係も同じです。相手を信頼し、大切な存在として交際しながらも執着心を持たずにいることは可能です。ところが、この人を失ったらという不安を抱えたり、相手の24時間の行動が気になってしまうようならそれは執着そのものです。このように、所有と執着の違いは気持ちの持つエネルギーといえます。
また、人間関係というものは、ひとつひとつがユニークで独自のプラス面があり、別の人間関係を豊かにしてくれます。ひとつの人間関係にしがみつくとそれ以外の関係もダメージを受け、エネルギーの停滞を招くので要注意です。それにしてもどうして、わたしたち人間は、人やものに執着したり、ものをため込んだりするのでしょうか。

安心感という錯覚

それは、「このまま手に入れたままでいられるのだろうか。」
「もしかしたら、将来手に入らなくなるのではないだろうか。」
という不安が原因です。
これは、「宇宙は完璧である。」ということを信じられないということになります。宇宙を信頼していない、宇宙が完璧であることを疑っている、すると、それはそっくりそのまま自分に跳ね返ってきます。
ものをため込んだり、執着してつなぎとめておけば安心というのは錯覚でしかありません。

信頼と豊かさの相関関係

豊かさであっても、欠乏であっても、宇宙はあなたが信じるものを
与えます。何も執着しないようになるには、「宇宙は本来、豊かなものであり、欠乏などあり得ない。」という真実を心から受け入れることです。
100%そう信じられるようになるまでは、自分の信念の度合いに見合った状況を創ります。
逆に、豊かな状態こそが本来の自分だと心の底から思えれば、執着心をすべて断ち切ることができます。鶏が先か、卵が先か・・のような話ですね。

最後に・・

ひとつ、真実には、この宇宙では、何ひとつ本当の意味で所有することはできないということです。この世のものは何ひとつ、自分のものではないからです。
家、車、子ども、ペットなど、所有しているような勘違いをします。また、多くを所有するほど、成功者なったような感覚になります。
しかし「所有」とは「自由」という性質に逆らうことになります。
私たちは、欲しいものがそばにあってもなくても、どんな状態でも平和な気持ちを保つように努めましょう。執着する気持ちを手放して、いつでも平和な気持ちでいられるようになること、宇宙は完璧だと信頼できること、これが豊かさの法則なのですから。

執着は安心感を生み出さない

次のテーマは「才能」です。

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