35.最高の友人
あなた自身があなたの最高の友人です。
大切な大前提
どんなに不愉快なものでも、自分に起こることは自分が作っています。
出来事は思考のエネルギーから作られるということも、見えるものは自分の心の中(意識)の投影だということも、理屈では納得するものの、素直に「はい、その通りです。」と快諾したくない自分がいます。
しかし、この大前提を心から受け入れない限り、人生は大きく変わりません。
無力者にしない
出来事を誰かのせいにしたくなるのは誰にでもあることです。
「どう見ても、これは彼が悪いでしょう、わたしには非がないことはみんなが認めてくれる。」まるで、裁判をしても絶対に勝つ!という勢いです。
ですが、誰かのせいだとするなら、自分で自分の人生をコントロールできないと宣言していることになります。わたしは無力だと認めているのです。はたして、本当にわたしたちは無力なのでしょうか。
明け渡したパワーを取り戻す
幸せになるために、万能の法則に沿った生き方をするには、誰かのせいにして、自分にはどうすることもできないと、明け渡してしまったパワーを自分に取り戻すことです。
まず、「自分の人生に存在するものは、すべて自分が想像したものだ」と認めることが必要です。そして次にどんな出来事にも「目的があって自ら作り出したのだ」と認めることも忘れてはいけません。
心の奥の思い
わたしたちは、仲良く平和に暮らしたい、悲惨に思える出来事が起きようとも、お互いに助け合い愛を与えたり受け取ったりして生きていくのが自然で本来の姿だと心のどこかで知っています。そのように生きていけば、平和に満ちた世界が広がっていくと心の奥で信じているのです。
ところが現実では、誰かのせいにしたり、腹を立てたり、中には自分自身を責めたり、落ち込んでしまう、自分に腹を立ててしまう人もいます。
このカラクリはレッテル貼りにあります。
レッテル貼りの弊害
誰かに腹を立てることと、自分に腹を立てることは別のことのように思えますが、この二つは同じことです。わたしたちは、みなひとつなのでしたね。あなたとわたしに区別はありません。人に対する怒り、許せないという気持ち、嫉妬、軽蔑などのネガティブな感情というものは、本来の「愛」が、愛以外の何かにレッテル貼りによって変わってしまったものでしかありません。レッテル貼りのマイナス効果は計り知れません。
レッテル貼りという決めつけによって「愛」そしてエネルギーは閉じ込められてしまいました。それによって、自分が無力だと感じてしまうのです。
気持ちはどんどん急降下・・そして弱ってきます。
わたしたちは、一体どうすればいいのでしょう。
わたしたちにできること
それはたったひとつ、「自分をもっと愛すること」です。これに意識を集中させましょう。怒りなどによって封印されている愛の量は莫大です。あなたが自分を愛することによって、解放される日を待っています。
あなたが、心をオープンにして、自分に愛を送り始めれば、そのパワーは大きく動き出します。愛のパワーがみなぎり、自分の弱さ、無力さといったものは薄れ、気持ちが軽くなってきます。
あなた自身が、どれほど、自分にとって貴重な存在なのかわかりますね。
大切な友人と諍いがあったらどうしますか。相手に抱いた感情、行き違いなどを見直し、お互いの理解を深めるのではないでしょうか。
つまり、レッテル貼りをやめて、もう一度「愛」を送り合う関係になりたいと願うでしょう。自分に対して、自分のことが好きでないし、尊敬もできない、ダメなところばかりだと思っていたかもしれませんが、大切な友人と同じように自分と和解して、自分に愛を送ればいいのです。この万能の法則の力を得るには、それが一番大切なことなのです。
最後に・・
どんな出来事も、ありのままの状態を平和な気持ちで受け入れることです。
わたしたちは、善悪、正誤、損得、で判断するような世界で生きてきました。このようなレッテル貼りの習慣をなくすには、かなり根気がいります。
出来事を平和な気持ちで受け入れるようになると心が開いてきます。
そうなると、宇宙の壮大なシステムの中にいることも実感できるようになります。