29.自分を愛するとは
わたしたちはある錯覚に陥っています。
愛にあふれる出来事を想像するために
ここでは、最初に結論をお伝えします。
すでにお気づきかもしれませんが、ありのままの自分を愛すれば愛するほど、それを反映した愛にあふれる出来事が創造されるのです。
出来事の性質は自分で決めている
わたしたちは、みな独自の物差しを持っていて、それによって物事を判断しています。だから、出来事の性質を決めているのは、その出来事の内容ではなく、各人の考え方なのです。だから、出来事の性質はわたしたちの考え方ひとつで決まるのです。
誰かから「わ〜背が高いのね!」と言われたとしましょう。Aさんは小さい頃から背が高いことがコンプレックスでした。目立つし、好きな男の子が自分よりも背が低かったからです。一方、Bさんは、ファッションに興味があり、モデルになりたいと思っています。しかし、モデルになるには少々背が足りないと感じていてあと5cmくらい背が高かったら・・と思っています。
この2人にとって、「わ〜背が高いのね!」は全く違う性質の出来事になります。そしてさらに、もうひとつのポイントがあります。
自分自身が出来事の創造主
ここで紹介する「万能の法則」では、性質を決めているだけでなく、出来事そのものを創り出しているのも自分だというのです。
一体、どのようにして出来事がつくられるのでしょうか。
それは、「自分自身をどうみなしているか」によって決まります。
先の「わ〜背が高いのね!」の例がそれをあらわしています。
自分に対してどんな気持ちでいるかがポイントです。「背が高い自分」に対して否定的か肯定的かによって出来事の性質が違ってきます。どんな出来事も、「自分と自分の心の出来事」でしかなく、誰が関わっていようと、どんな出来事だろうと、錯覚を生み出すのはありのままの自分を愛していないことが原因です。
そうです!ここでも大切なのは、「自分を愛すること(Self love)」です。
そこで、自分への愛を深めることができる簡単なエクササイズを紹介します。それが「鏡のエクササイズ」です。
鏡のエクササイズ
やり方は次の通りです。
まず、鏡と向き合います。立っていても座っていてもかまいません。かがみに映る自分の目を見つめます。自分の目を見つめながら、「気持ちをありのままに感じるエクササイズ」をします。
参考に「気持ちをありのままに感じるエクササイズ」を再度紹介します。
このエクササイズに慣れていないと、難しく感じるかもしれません。
ただ、気持ちを感じることに集中する、そして自分の気持ちに気づく、すると、その気持ちにエネルギーがあることがわかります。
愛せない自分を発見
人は、鏡に映る自分を相手に嘘をつくことはできません。鏡の自分と向き合った途端、正直な気持ちが手に取るようにわかります。
ありのままを愛せない理由に目が行きます。例えば、薄くなってきた頭髪、顔のシワやシミ、たるんだ肉、怒りを隠した眼差し、不安・悲しみを仕舞い込んでいる表情・・。
自分が欠点だと思っているところ、自分の嫌いな部分、に目がいき、気持ちに意識を集中できないかもしれませんが、それでも、自分を愛することに少しでも意識を向けることができたら、充分です。辛抱強く続けるとその感覚は、確かなものになり、いつの間にか、自分を愛することができるようになってきます。
本当の自分を愛する
嫌いな自分、愛せない自分の理由を並び立てているその影に、必ず「本当の自分」「純粋な自分」「エッセンス」という愛が存在しています。この真実をしっかりと覚えてください。この「エッセンス」はどんな状況でも、いつでも、わたしたちを深く愛しているのです。わたしたちには、このとてつもなく壮大で強力なパワーが備わっています。
もし、あなたがこのパワーを自由に使いこなしているなら、それはあなたが自分を深く愛しているからです。
最後に・・
あなたは自分を愛していますか。
あなたは自分を信頼していますか。
この2つの質問に「YES!」と答えるなら、豊かで満ち足りた人生を送っていることになります。
もしも、「NO!」と答えるなら・・、せっかくのパワーを使いこなせるように、「鏡のエクササイズ」を毎日少しづつ続けていきませんか。
本当の自分のパワーの素晴らしさを一緒にみてみましょうよ!:)
次は、「自分を愛する」ことをさらに掘り下げます。