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ピル代を折半

最近の若い男女のカップルで、ピル代を折半にしている子たちがいるという話を聞いた。
避妊のことを話し合って、そうなったらしい。


私が昔、付き合ってた人で
「イク時は外で出すから、生で挿れさせてくれ」
って言ってくる男がいた。
私は絶対に妊娠したくなかったので、頑なに断っていた。
我慢汁でも妊娠することは知っていたから。

私が何回ことわっても、何回もそいつは「ゴムなしで挿れたい」と言ってきた。
その人は子どもがいる人だったけれど、子作りセックスの時には、100%の確率で一発で決めてきたらしい。
「俺は妊娠させるかどうかをコントロールできるから、その気にならなかったら妊娠させることはない」
と豪語していた。
そういう思い上がりと無知さが、ますます(コイツと生でやるのは危険)と思わせた。

でも私は、一回だけそいつに根負けしたことがある。
「生で挿れて3回だけピストンさせてくれ。絶対に3回で抜くから」
と言ってきた時。
一度は生で挿れさせないと、いつまでも納得しない気がしたから、3回だけなら我慢しようと思った。

約束はちゃんと守られた。
そいつが3回、腰を振った時点で私が食い気味に
「はい、3回。早く抜いて」
と強く言ったからかもしれない。
私が何も言わなかったら、そのまま続けていたような気もする。

私にとって、それが初めての生の体験だった。
「どう?生は違うでしょ?気持ち良さが違うでしょ?」
と、そいつは言ってきた。
私ははっきりと、ゴムをつけている時との違いは分からないと言った。
そして、妊娠したら困るという思いがずっと頭の中にあって、早く終わって欲しいとしか思えなかったということも伝えた。

そいつは、私が生の気持ち良さを知れば、今後は生を拒否することはなくなると思っていたらしい。
だから、まずは体験させようと必死だった。

それから私は、次の生理が来るまで
「妊娠してたらと思うと落ち着かない」
とそいつを非難し続け、次の生理が来たら
「これで安心できたけど、こんな思いは二度とイヤだ」
と強めに意思表示した。
そいつが生でやりたいと言うことはなくなった。


私は自分の意思に反して生を許可したことを、今でも後悔している。
そんな男に比べれば、相手の女性とちゃんと避妊について話し合っている男の子は偉いと思う。
コンドームは100%避妊できるわけじゃないから、そういう意味でもピルという選択は良いと思う。
だけど、私はこのカップルの話を聞いた時に引っかかった。

私は低用量ピルを飲んでいたことがある。
診察を受けないといけなくて、女性にとって内診台というのはかなりの負担だ。
時々、血液検査も受けなければいけなかった。
ということは、体に針を刺されるということだ。
そして、低用量とはいえリスクはゼロではない。

もちろん、内診なしでピルだけ処方してくれる所があるのは知ってる。
私もそういう所を使ったことがある。
だけど、それは自己責任を伴う。

女性がピルを飲むということは、女性は体にリスクを負っている。
男性は体のリスクはゼロ。
それなのに、経済的な負担は半々?

セックスは二人でする行為なのに、女性が避妊の負担を背負わされていることに、私は違和感を覚える。

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