着物も日々の衣服のうちの一つ
私は、着物も着るし洋服も着る。
一日に一回は着物を着る。
「着物なんかよく着るね」と隣の80代のおばちゃんに言われるけど気にしない。
着物を着始めたきっかけ
子供が幼稚園の年長になったとき、幼稚園の卒園式と小学校の入学式、私は何を着ようか考えた。
母親が着るよくあるスーツは似合いそうにない。
似合いそうなスーツを買う?
スーツを買うならバッグも靴も買わなくてはならない。
全部買うのは経済的に厳しい。
着物は?
結婚した時に一揃い持たされた着物があるじゃないか。
でも、自分で着られないし、式の当日早朝から母に来てもらうのも悪い。
着付に行く暇もないし、自宅に着付け師さんに来てもらうのもバタバタしそうで無理だ。
そうだ!着物の着方を習うことにしよう。一度習えばそのあともずっと自分で着られるようになる。
そこで出会った先生がとても良い方だった。名古屋帯が結べるようになったときに普段から着物に慣れるため、早く着られるようになるため、家でも着物を着てるといいよと教えてくれた。
家で着物を着て暮らすなんて夢にも思っていなかったが、素直に3日に一回ぐらいの割合で着物を着て暮らした。
着物生活はなかなか面白かった。
自分なりに動きやすく苦しくない着方を研究したり、家で着るための着物を探したり。その生活は子供の入学式が終わってもずっと続いて今に至っている。
今では、丸一日着なくても一日に一回は着物を着る生活である。
生活に沿う着物
私の生活は地味だ。
家事、子供の世話、スーパーへ買い物、作品制作の繰り返し。
ほとんど出かけないし、知り合いに会うこともない。
そんな人が着る着物が正絹の小紋や紬に袋帯であるはずがない。
私に必要な着物は木綿、ウール、麻などの洗濯できる着物。帯は半幅帯で十分だ。
今の時期、部屋着は浴衣。寝るときは古くなった浴衣を対丈に裾上げしたものにやわらかい兵児帯である。
料理をするときはたすき掛けや前掛け、割烹着。お風呂掃除の時は尻っぱしょりをすれば大丈夫。着物の丈もくるぶしぐらいにすれば案外足さばきも良い。
なれたら洋服よりも楽である。
着物って楽しい♪
40代。着るものやメイク、ヘアスタイルなどちょっとした曲がり角である。いつまでも若く見える美魔女を目指すのか、お洒落を放棄してしまうのか、それとも迷子になってしまうのか。微妙なお年頃である。
私は着物を着るようになったことで、めったにないが街へお出かけしたり、きちんとした格好をしなくてはならない時、普段着、どんなシチュエーションでも困らなくなった。そして、新しいお洒落を開拓したように感じている。
洋服では絶対にありえない組み合わせも着物なら結構素敵になることが面白いし、和洋折衷のコーディネートを考えたり、半襟をチクチク縫ったり、新しい帯結びの練習をしたり、裂織で半幅織を織ったり。手間を楽しむ暮らしもいいよと40代女子に伝えたい。
これからも時々着物のことを書いていこうと思うので、着物生活をしてみたい方、こんな時はどうしているの?とかご質問ありましたら遠慮なく。私にわかることでしたらお答えします。
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