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野生の鴨
渡り鳥は、どれぐらいの期間、飛び続けるのか。
オーストラリアで、調査用に発信器を取付けた鴨たちは、調査の結果、
7日間、飛び続けた。
次に降りたのは、北朝鮮に近いロシアの方。スゴい体力ですね。
。。。デンマーク・ジーランドでの話し。。。
ジーランドには大きな湖があり、毎年野生の鴨達が何千キロもの距離を翔んでくるそうです。
野性の鴨達は渡り鳥なので一つの湖に住み着くことなく、ある季節を過ごしては餌を求めて次の湖に飛び立つ習性を持っています。
その内、その湖の近くに住む老人が、鴨に餌を与え始めました。
しばらくは、渡り鳥は、行き来を繰り返していました。
ところが、ある年から鴨達は環境に恵まれたジーランドに住み着いてしまい翔ばなくなってしまいました。
なるほど、毎日が楽しく・健康的で、恵まれて、豊かでしたが、ある日、美味しい餌をたくさん用意してくれていた人のいい老人が死んでしまい、突然に餌がなくなってしまいました。
そこで、仕方なく鴨達は餌を求めて次の湖に翔びたとうとすると、どうしたことかかつて何千キロも翔べる力を持っていたのに、全く力がなくなっていて翔べず・駆けれずという状態になっていたのです。
やがて、近くの高い山から激流が湖に流れ込み、他の鴨達は翔びたったりして激流をさけたのですが、醜く太ってしまったかつての野鴨たちはなすすべもなく激流に押し流されてしまったのです。
この話は実話であり、哲学者キェルケゴールが実在の哲学を開眼させたきっかけになったと言われています。
飼い慣らされるな。野生の鴨たれ。
そんなメッセージのお話し。この話しは、スティーブ・ジョブズ氏も感銘を受けた話であり、IBMの入社式に流される映像の冒頭には、鴨が飛び立つところから始まるそうです。