
アロマセラピーと植物オイル
2025年初投稿となります。
今年もよろしくお願いします!
植物の香りを楽しむのはもちろんですが、芳香植物から抽出された薬理成分を活用し、健康的な暮らしに役立てるのがアロマセラピーです。
芳香植物から抽出された液体が「精油」で、アロマセラピーの主役といったところでしょうか。
その主役は、非常にパワフルな液体で、ある程度の知識があると安全で役立つアロマセラピーが楽しめます。
そのある程度の知識の代表が「原液塗布はしない」ということです。
そこで助演として活躍してくれるのが、精油を希釈してくれるものたちです。
適正な濃度にして、より役立ち楽しめるアロマセラピーにしてくれます。
アロマセラピーで使う植物オイルとは
アロマセラピーの頼れるパートナーであるのが、今回のテーマである植物オイルです。
原液で塗布することを避けるために使うものを「基材」と言いますが、そのひとつが「植物オイル」です。
植物オイルの場合「キャリアオイル」と呼ばれています。
精油は水とは混ざりませんが油とは混ざるため、油が精油の芳香分子を包み込むため、むき出しにならないので、安全にアロマセラピーが楽しめるというわけです。
アロマセラピーで使われる植物オイルは、何種類もあり、それぞれ皮膚の健康を保ったり、傷を癒したり、血管を元気にさせたり、髪をつややかにしたりと、様々な働きがあります。
自分が何に使いたいのか?アレルギーにも気を付けて植物オイルを選ぶと、相乗効果が期待できます。
食用の植物オイルでも、血液さらさらとか、若返りとか言われていますから、そんなイメージでお考えくださいね。
どんな植物オイルを使うのか?
アロマセラピーに向く植物オイルと、向かないものがあります。詳しくはレッスンで伝えているので割愛しますが、食用の植物オイルは使用しません。
「食べられるくらい安全だから」と聞くことがありますが、「食べられるレベル」であって「塗れるレベル」ではないということです。
どちらが上とか下とかではなく、用途が違い、それぞれ体内に入ってからの代謝ルートが違うのでご注意くださいね。
実際事故にもなっているので、「美容用」「化粧用」となっているものをお使いくださいね。
そして、使用期限が短すぎない物を選びましょう。
植物オイルそれぞれに、数週間~1年や2年の使用期限がありますから、働きと使用頻度を考慮して購入されることをおすすめします。
具体的なオイルと働き
ここまで読んでくださったあなたは、どんなオイルがどんな働きなの?使用期限は?など知りたくなったのではないでしょうか?
フェリスでだいたい常時ある植物オイルを紹介しますね。
アボカドオイル
森のバターと呼ばれる、あのアボカドです。
とろとろとしたというか、どろりとしたオイルが、すーっと浸透します。
保湿力があり、かかとや肘に塗布したり、冬場の乾燥した手足におすすめですし、美容液やクリームに加えてスペシャルケアにも!
私は、アボカドオイルでカレンデュラオイルを作ったりしますよ。
使用期限は約6ヶ月。
アルガンオイル
美容オイルとして皆さんご存知なのではないでしょうか。モロッコに自生する背の高い木の種子から抽出します。
さらりとしたオイルで、皮膚なじみが良いオイルです。
高価なオイルですが、それだけの結果が付いてきます。皮膚組織再生や、コレステロール低下の働きもあるとされ、エイジングケアや抜け毛予防に使われることもあります。
においはかなり独特で、使うのに勇気が必要なレベルです(笑)
においが取り除いてあるタイプのご購入を強くおすすめします。
使用期限は約6ヶ月~1年。
スイートアーモンドオイル
皆さんご存知アーモンドチョコレートのアーモンドです。ビターアーモンドオイルもありますから、お間違いのないようご注意くださいね。
とろりとしたオイルでゆっくり浸透し、お値段もお手頃なのでトリートメントに使われることが多いオイルです。
皮膚の乾燥や炎症・痒みを抑える働きがあります。
使用期限は約6ヶ月。
マカデミアナッツオイル
ほんのり、ナッツの王様マカデミアナッツのにおいがする商品もありますが、アロマセラピーを妨げるほどではありません。
とろりとしたオイルですが、非常に浸透が良くベタつき感はありません。
パルミトレイン酸が豊富に含まれ、若返りのオイルとも言われています。
高齢の方へのトリートメントには、おすすめです。
お手頃ですし、働きも申し分ないオイルです。
使用期限は約1年。
ホホバオイル
オイルと言われていますが、液体ワックスです。
さらさらとして滑りが良く、浸透も良いオイルです。スキンケアやヘアケアなどにおすすめです。
金色や透明、におい有り無しなど購入時に確認しましょう。
ちなみに、においは香ばしいと感じる程度ですが、私にとってはアロマセラピーに向かないと思うので、金色でにおい無しを購入しています。
少々高価ですが、使いやすさと安心感で常に在庫を準備しています。
気温10度以下になると固まります。
使用期限は約2年。
その他には
アプリコットオイル
グレープシードオイル
ヘーゼルナッツオイルなどなどたくさんあります。
また、精油を入れて使うことは少ないかもしれませんが、侵出オイルと言って、植物オイルにハーブを浸して作るものもあります。
この侵出オイルもまた、植物とオイルの良さが相乗効果となりすばらしい働きがありますので、この記事で興味をもたれましたらぜひトライしてくださいね。