ADOFAIをクリアしたので振り返る

 A Dance of Fire and Ice、略してADOFAI。Steamやスマートフォンのアプリストアで300~500円程度で売っている音ゲーだ。このゲームの魅力は何と言ってもリズムが譜面の形で表示されていることである。その代わりキーは一つしかなく、PC版であればマウスやキーボードのどの位置を押しても入力として扱われる。

ちなみにこの曲はRiJの時のレギュにはない(多分当時実装されていない)

 上の例であれば、斜めはスイングの形、三角形は3連符だったりする中で直角はスイングではない通常の音型である。

 キーが一つしかないなら簡単じゃん、と思われるかもしれない。しかし、ADOFAIは1ミスが死に繋がるようになっている。1ミス即死はつまるところフルコンボを強要されている音ゲーなのである。とはいえ中間ポイントもあるので安心してほしい。つまり1キーしかないから全力でリズム覚えてねってことである。

 ミスしないで次の中間まで繋げることを繰り返せばクリアはできる。しかしADOFAIの真髄はスピードトライアルにある。簡単に言えばゲーム側が提示する速度倍率でクリアしろ、というだけなのだが、単純に速いしさらに中間が消える。こうなると真のフルコン強要ゲーである。

 とまあそんなゲームをDLCやユーザー譜面除く全クリ(ついでにOptionsとIt Goを等速フルコン)したので色々な曲を振り返ろうと思う。
 一応筆者はスマホ音ゲーとしてArcaeaを履修しているため基礎的なリズム感覚と連打能力はある。Grievous LadyとかFracture RayとかがEX+取れてるくらい。ちなみに11のHeraclesのレベルデザインであるExschwasion(絶滅)はArcaeaの譜面製作者である。

精度はあまり出ない

通常ステージ

10. Butterfly Planet

 通常曲では最も速く、スイングがついている。このゲームで最もミスの原因である「次のリズムまでのちょっとした入力待ち」がスイングによって変則的であることが理由で難しい。

待ちづらい部分

12. Artificial Chariot

 11のHeraclesは音ゲー耐性があれば大して難しくないがこっちは後半のエフェクトが原因の見づらさによる初見殺し性能が高い。ただ初見殺しなだけなのでスピードトライアルはButterfly Planetより簡単。

例の見づらくなる場面

B. Thanks for Playing My Game

 速い。速いだけでリズムは簡単なものの繰り返しなので練習モード使えば簡単。本当に速いだけなのでこれに耐性が付かないと最難関に挑めない。

一切速さが伝わらないがリズムが単純なことは分かる

エクストラステージ

 エクストラのスピードトライアルはSteamの実績に含まれている。

2024年9月時点で実績達成者は1%の模様

 2. CreditsはFrums氏にしてはPictured as Perfectのような変なリズムが少なめなので曲知ってるとめちゃくちゃ簡単だったりする。8. Miko Skipも簡単。

3. Final Hope

 Heraclesと並んでいかにも音ゲーって感じの曲。イントロ/アウトロにJun Kurodaみを感じる。後半に来る変則リズムが良い感じに初見殺しとして効いている。譜面が見えないまま4分を16小節分打ち続ける目隠しゾーンとかいうのもある。

目隠しゾーン

6. Fear Grows

 この曲だけのギミックである二重ノーツが2キーでタップする必要がある。これによって今まで培われてきた感覚がぶっ壊れる技術的な難しさのある譜面。スネアドラムに合わせて二重ノーツが配置されている。

青が二重ノーツ。基本は角に配置されているがたまにタイミングがズレている

7. Trans-Neptunian Object

 六角形だらけ。クリアするだけなら挙げているエクストラの他ほどではないが、リズムを完全に覚えきらずにスピードトライアルに突っ込んでストレスで爆散した。

基本こういうリズムが続く

9. Party of Spirits

 スイング曲。リズムが強化版Butterfly Planet。曲が良いのでできるようになると非常に楽しい。

覚えるのみ

Muse Dashコラボ

Night Wanderはスピードトライアルで何故か比較的沼った

2. La nuit de vif

 はっきり言って後述するOptionsを超えるクソリズムの譜面だが慣れると楽しい。でもスピードトライアルをクリアするまでずっとスイングとストレートのリズムが組み合わせられていることに発狂しかけていた。

直角成分のせいで精度が出ない

3. EMOMOMO

 速いのに3連符と6連符があって連打部門だとぶっちぎりで忙しく瞬間最大密度は最難関を超える。同じフレーズを4セット繰り返すことが多く、単純に速さと集中力との勝負となる。曲を前もって知っていたとしても高速譜面なので最難関の次に難しい。この曲の本家のBGAもTwemojiを主題としたモーショングラフィックスで非常に評価が高い。

例の6連符

チャレンジステージ(王冠島)

1. One Forgotten Night

 速い上に16分4連が頻出する。そもそも通常がThanks for Playing My Gameでサビ以降に16分トリルが出てくるのでそこそこ難しい。連打技術があればマシな方ではあるが速くなるに伴って精度も必要となる。RiJの1.3倍速はバケモン。
 ここら辺から一つの指に表の拍を担当させると疲れるので2本の指で交互に表の拍を叩く必要が出てくる。

四角形が4連符

3. Options

 Frums氏の難しい方。前半から中間部にかけて認識の難しいリズムが固まっている。曲を知っているとイントロと後半が簡単になる。この譜面はもともとのBOFU2017のBGA元動画をよく再現できているのでやって楽しい、見て楽しいという感じではあるがいかんせん譜面が初見時には見づらい。この曲とIt Goは判定の緩さを選べるのだが、この曲ではほぼ変わらない。

背景がうるさいしリズムを視認しづらい
この曲の厳しい判定は大して厳しくない

2. It Go

 このゲーム最難関の曲。基本8分で動くことによる単純な速さ、16分が頻出することによる物量の多さ、3分40秒という長さどれをとっても厳しい曲である……のだが、これ以外全ての楽曲(EMOMOMOを含む)のスピードトライアルを終わらせているとこのゲームの耐性がついているはずなので、案外すんなり行ける。

回転記号の多さによる認識の難しさも兼ね備えている

 難しいのは中間に頼らずに完走する必要があるこの曲のスピードトライアルだが、目標は0.9倍速なのにイカれてたので最初から等倍でスピードトライアルを始めてしまった。完走したときの達成感は大きかったので等倍スピードトライアル、おすすめです。

16分をひたすら叩くことになる場所

難しさTierを付けるとしたら

 高難易度入門はParty of Spiritsからがおすすめ。

Tier0

It Go

Tier1

EMOMOMO

Tier2

One Forgotten Night, La nuit de vif, Options

Tier3

曲を前もって知っている時のOptions, Party of Spirits

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