大型キャンペーン vs 段階的市場参入
大規模な広告キャンペーンを実施するか、段階的な市場参入で予算を抑えるか
こんにちは、合同会社Felitoです。
今回は、「大規模な広告キャンペーンを実施するか、段階的な市場参入で予算を抑えるか」です。
新規事業開発においては既存事業以上に制約を受けながら事業開発することとなります。表題についてどのような制約を受けるか、またその制約条件をどうやってクリアしていくか考えるのが弊社コンテンツの目的です。
今回のテーマはマーケティングです。
理想論から言えば、潤沢な予算があれば大規模な広告キャンペーンを実施し、コンバージョンレートやCAC(顧客獲得コスト)を気にせずに売上を上げることが可能です。しかし、新規事業開発支援においては、時間や予算が限られており取り返しのつかない誤った投資となってしまう可能性もあります。
事業フェーズに応じた選択肢
大規模な広告キャンペーンを打つべきか、段階的な市場参入をするべきかという議論は、現在の事業フェーズに依存します。もし事業がすでにGTM(Go-to-Market)フェーズに入っていて、大規模な売上獲得が求められているのであれば、広告キャンペーンが適した手法となるでしょう。
一方で、売上を求められているわけではなく、将来的な価値を証明する段階であれば、広告にかける予算を抑えることが可能です。このように、事業のフェーズによって選択肢が変わるため、事業の状況を正確に把握することが重要です。
小規模での仮説検証と市場参入
まだ新規性が高い段階では、段階的な市場参入と仮説検証を繰り返しながら、マーケティングコストを低く抑えることが有効です。小さな金額で仮説検証を高速に回し、多くの失敗を通じて、最も効果的な市場セグメントを見つけることが重要です。
逆に、プロダクトやサービスが価値を証明し、特定の市場での成功が見えてきた場合、その市場に集中した大規模な広告キャンペーンを展開することが次のステップになります。
大規模キャンペーンの実施タイミング
大規模な広告キャンペーンを実施する際には、いくつかの条件を満たす必要があります。一例として、プロダクトやサービスの価値が明確に証明されていることが重要です。例えば、ホリゾンタルSaaS(業界横断的なSaaS)のマーケティング施策を打つ中で、教育業界で特に強い需要があることがわかれば、その業界に対して積極的に投資を行い、広告キャンペーンを実施する判断が適切になります。
結論
今回のテーマである「大規模なキャンペーンを実施すべきか、段階的な市場参入をすべきか」についての結論としては、まず段階的な投入から始め、条件が整った段階で大規模な投資にシフトするのが理想です。
プロダクトの価値が証明され、大型キャンペーンにシフトする条件が整った場合に初めて、大規模な広告投資を行うべきです。
先ほどの例ではプロダクトの価値証明を持って大型キャンペーンにシフトすべき、と結論付けておりますが、皆さまのおかれている環境によってその条件は異なります。スターットアップ企業でランウェイが迫っており、次ラウンドの資金調達をするべく足元の売上が必要な場合は短期的な売上を求めるかもしれませんし、ホールディングスからの直近の売上要求が強ければ、プロダクトの価値証明を待たずして営業先行型で市場を形成せざるを得ないかもしれません。
合同会社Felitoでは、事業責任者の皆様が直面する課題に対して、ナレッジやノウハウを提供するだけでなくCOOやBizDev業務自体を受託してのご支援を行っております。
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それでは、また次回のコンテンツでお会いしましょう。