membershipのお知らせ
こんにちは。合同会社Felitoです。
本記事ではmembership作成の背景を書きたい。
有名な思考実験 「トロッコ問題」
読者の皆さんは当然「トロッコ問題」を知っていると思う。
日本では2010年に邦訳された「これからの正義の話をしよう」によって一躍有名になった倫理学上の思考実験だ。
下記の記事がわかりやすくまとまっているので、もしお時間あれば読んでほしい。
簡単に説明すると、ブレーキの利かないトロッコがありその先には5人の人が横たわっている。
自分の目の前には路線を切り替える分岐器があり、下記の2択に迫られる。
a. そのまま5人が轢かれるままにする
b. 分岐器を用いて別の路線に切り替える(ただしその先の1人が轢かれる)
この思考実験には派生がある。
・分岐器ではなく歩道橋の上から1人を突き落とす
・5vs1のうち1人は有名な●●だ(ex. 大統領)
上記のように変数を加えていくと、被験者にどの程度責任が問われるか?によって回答結果が変わる。
ex. abの2択ではbが9割近く選ばれるが、歩道橋から突き落とす場合1割近くまで選択率が激減する。
ベンサムの功利主義に照らせば、最大多数の最大幸福にあたる5人を生かすべきなのに、状況によって回答が変わるのは興味深い。
トロッコ問題は倫理学的な色が強いが、ビジネスの場面でも往々にして二項対立状態にはならないだろうか。
また、そういった二項対立に対する「解」が各人の経験則に依存しているのではないか、という問題意識がmembership設立に至った背景にある。
現地に来ないと解約すると言われた場合の顧客対応
例えばあなたはITサービスの既存営業担当とする。
システムトラブルが生じてしまい、顧客から「現地に来て説明しないなら解約する」と言われたとする。
しかし、上司からは「他の顧客にはオンライン対応するなら、対応方針を統一してほしい」と言われている。
この場合、現地訪問するべきだろうか。
A. 現地訪問して事情を説明する
B. 他の顧客と同様オンライン対応する
ビジネス上のこの手の問は、あなたの立場と時間軸に依って方針が異なる。
営業担当者の場合
社内ルールがありつつも、問題解決に向けた最短の打ち手を選択すべきである。
本顧客の利用期間を最大化するために現地訪問が不可欠と思うならば、社内ルールがあれど現地訪問するべきだ。
(でき得る限り上司の理解を得つつ、場合によっては社内ルールを逸脱してでも)
BizDevや事業責任者の場合
最小コストで最大限利益を出したい。
つまり営業担当者と問題の定義が異なる。
彼らの観点では、旅費交通費や人的コストを最小化しつつ、同時に解約寸前の顧客も1か月でも長く利用してほしい。
そしてその落としどころを営業担当者に探ってほしいと思うだろう。
その際、営業担当者あるいは営業マネジャーの権限では解決できない障害があればそれらを取り除き(ex. オンライン商談ツールが使いにくいから変えたい)
営業チームが最小コストで最大成果を出せるような社内ルールの整備を進める。
また、当該顧客の売上規模等に鑑みて、場合によっては解約されても止む無しとして営業リソースを別の時間にあてる必要もあるかもしれない。
二項対立に対する第三の選択
上述した問題はあまりに単純化されている。
社内ルールは簡単に逸脱できないし、当該顧客の潜在的価値を見誤って解約してしまうリスクもあるかもしれない。
その中でビジネスパーソンは自身の知識と経験に基づき、時に第三の選択を導く。
合同会社Felitoでは斯様な思考実験を通して、ビジネスパーソンの知識と疑似的な体験をupdateしたい。
結果として、本業における事業成果向上やキャリアチェンジに寄与することを願っている。
改めてmembershipはこちら。
今なら初月無料、限定30名のクローズドコミュニティなので、立上げ初期の親密さを楽しんでもらえると思う。
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