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メソロ・マーメイド

2月アプデより追加された新種族【人魚】。
デモニオンズ、白騎士といった環境に影響を与えた面々とともに、こいつらもしっかりおかしかった。
本稿は2月追加カードについて語るシリーズ3本目であり、本シリーズで一番の怪文書である。


新規実装カード

チャージャー

誘惑の人魚・ローレライ

人魚の潤滑担当

■召喚時発動■山札からチャージャー以外の人魚を一枚選んで手札に加える。
■戦場発動■ターン終了時、自分の手札に人魚が2枚以上あれば、自分の手札の人魚のコストを3下げる。人魚が5枚以上あれば、山札から人魚アタッカーをランダムに3枚手札に加え、そのコストを6下げる(効果は重複する)。

初手より出でるは二種類のコスト軽減を操ってコスト論を崩壊:メソロギアさせていくこいつから。やってることはだいたいエメーナ。
両方の効果が発動すると15+18で合計33軽減+7SP、つまり実質0/40チャージャーとなる。
そんなことして良い訳ねぇだろ!くまさんですら0/65チャージャーだったんだぞ!もっとよくねぇ!!!

嵐の人魚・モルーア

テクニカルサーチ担当

■召喚時発動■自分の手札を1枚選んで破壊し、それと役割が異なる人魚を手札に加える。

手札で詰まったカードを割りながら欲しい役割の人魚を持ってこれるテクニカルなカード。実は手札が詰まりやすい人魚にとってかなり味の出る一枚となっている。

アタッカー

幻惑の人魚・セイレーン

人魚の主役

■召喚時発動■手札の人魚チャージャーと人魚を1枚ずつ選んで破壊し、相手の戦場のカードを山札の下に戻す。
■攻撃成功時■山札から人魚チャージャーと人魚をランダムに一枚ずつ手札に加える。

条件があるとはいえボトムバウンスをして再利用すら許さない最強のcipをもつこのセイレーン。故に12コストという重めのコスト設定がされているが《ローレライ》が絡むとコストは崩壊:メソロギアしているため6コストでバンバン殴ってくる。
しかもこのセイレーン、一回通ると攻撃成功時によって2枚目、3枚目も通るのだから質が悪い。アルダナでもここまで厄介なことはしなかったよ……
これがメソの奇妙な冒険graphite/diamondは砕けないってやつか

翻弄する人魚

イケメン人魚

■召喚時発動■自分の手札を1枚選ぶ。選んだカードと異なる役割の相手の手札を1枚選んで破壊する。その後、選んだカードを破壊する。

《モルーア》のハンデス版ともいえる効果を持ったアタッカー。
シンプルスタッツ12/9というのもあって8点アタッカーに強く出られる優秀なカードである。が、《セイレーン》を見た後だと味気なく感じてしまう。
いや違う、あっちが盛りすぎなのだ

ディフェンダー

狂乱のマーマン

イケオジ

■手札発動■ターン終了時、自分の戦場に人魚がおり、墓地に人魚が2枚以上ある時に発動する。墓地の人魚を2枚選んで山札の下に戻し、相手の手札を1枚選んで破壊する。
■召喚時発動■手札の人魚を1枚選び、コストを6下げる。

人魚というデッキの中で《セイレーン》と肩を並べるほどにイカレたカードがこいつだ!
ターン終了時に墓地の人魚を山札の下に戻し相手の手札を破壊するというただ一文だが、これにより

  • リソースの回収

  • 相手への妨害

が手札のこいつの枚数分できるのだ。
人魚のSDGsによって失われるのは相手の自由ってこと。社会の縮図みたいだなぁ
さらにおまけのようにcipで人魚のコスト軽減もできるもんだからその場しのぎの盾ムーブがその場しのぎにならなかったりする。
もうほぼミティーアじゃねぇかよ!!!

愛のマーメイド

何故そこで愛ッ!?

■手札発動■自分の人魚の召喚時、墓地に人魚があれば、1枚選んで山札の下に戻し、相手の戦場のカードの召喚時発動以外の効果を削除する。その後、手札を1枚選んで破壊する。
■召喚時発動■山札から人魚を1枚選んで手札に加え、コストを3下げる。その後、自分の手札を1枚選んで破壊する。

人魚版《白騎士神》といえばその厄介さが伝わるだろうか。
厄介なやつだよ君は、あってはならない存在だというのに(対面並感)
しかし手札発動でリソース回収しながら相手を妨害していくのだが、《ローレライ》とのかみ合いは微妙に悪くこいつのせいで効果が使えないなんてこともしばしば。
しかし《ミキサー男》やミラーの《セイレーン》《ローレライ》には強いため採用価値はあるかもしれない。愛、故に
(白騎士神でいい?それはほんとにそう)

デッキの動き方

人魚族の魔術師を置いてからエメーナ着地、その後ミティーアのOSでエメーナを守りながら永久凍結やバルゼルダで相手のカードを縛っていき、最終的にはAS覚醒撃で相手のLPを削っていく。

違ぁぁぁぁぁうッ!!!!!!
アルネオはもう死んだんだ
いくら呼んでも帰ってこないんだ
もうあの時間は終わって、筆者もメソと向き合う時なんだ

アルネオは死んだ、もういないッ!

────閑話休題────

人魚デッキは難解なようで単純に見せかけた難解デッキである。
というのも自分の手札を破壊する効果が多い都合上、相手のデッキへの理解度が求められ、「この対面ならこれがいらない」という判断や「対面のキーカードはこれだからそれを妨害するには」といったプランを立てる必要がある。
デモニオンズのように動きを通せば勝てるようになったり、白騎士のように耐えた先の綻びを突くようなデッキでもない。どちらもできる。であるが故に乗り手の理解度がもろに出るデッキと化しているのだ。

加えて今の環境には貝ミキサーといった新種族に勝つためのデッキも生まれているため、人魚を握るのであれば相応の負荷は覚悟しなければいけない。

同時に構築難易度も高い。資産的な問題もさることながら、人魚と相性のいいもう一つの種族の開拓が進んでいないのだ。
現在よく見るのは白騎士人魚であるが、それを完成形とするにはまだ粗が目立つリストに見えて仕方がない。強いけど。

さんぷるりすと

強いデッキは美しい

雛鳥りむ

アルネオ最強のプレーヤーはこう語った。
美しいから強いのではありません!強いからこそ美しいのです!

おわりに

人魚と聞いてまず真っ先に出てくるのはエメーナであり、永久凍結を3枚使い相手の盤面をロックして勝っていったジュッズヴァー杯の人魚ロックである。
丁寧に相手の心を折っていくデッキは惨たらしさの中に美しさが輝いて見えたのだが、やはり強いデッキは美しいのだ。
次回は巷で話題の貝ミキサーについて筆を執ろうと思う。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
怪文書になれただろうか……

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