やはりイラストか いつ描画する? 私も同行しよう
0.ご挨拶とお品書き
「やはりイラストか いつ描画する?私も同行しよう」
「フェ院」
皆さんこんにちは。フェ院ことフェインです。ジョジョ第三部、面白いですよね。個人的には第一部が一番好きだったりするんですが。ジョナサンが格好いいんじゃよ。
諸事情によりコラ画像はAllカットでお送りします。イメージしろ。
さて、イラストの描き方を載せるのが流行っているようですね。
こんな記事があります(Google風味):
自分も拙いながらイラストを描くので、折角だし全身立ち絵を描く想定で描きます。折角だし表情差分も描きましょう。そしてその描き方を載せる。
乗るしかねぇこのビッグウェーブに。
ちなみに今回は性癖に従って描くため、このキャラをPCで扱う予定はないものとしますが、システムごとに成功やら失敗やらの段階が違うので、とりあえず今回はCoC6版での差分を想定します。……どういうことかって?そりゃあ貴方、成功度合いと失敗度合いで表情ころころ変わる方が良いでしょうよ。
1.下書き ~まーる描いてそぉい~
よし、始めましょう。
自分のお絵かきセットはこちらになります。
・シャープペン(0.5mm)
・ルーズリーフB5
・消しゴム
・iPad
アナログで下書きをしてデジタルで線画、色塗りを担当します。
下書きから頑張っていきましょうか。お気に入りのサウンドトラックがあると尚良いでしょう。気分を上げてLet`s イラスト。
って、思ったんですけど……あの、その。
B5ルーズリーフ切らしてました。タイミング×。
代わりに今回はA4のコピー用紙使います。全身描くならデカい方が都合が良い。
出鼻は挫かれたがそれだけだァ!!
ここから描いていきます。
景気づけに○描きます。まーるかいて
そぉい!!!
そうはならんやろ。
もうちょっと細かく解説します。
最初の○はいわゆる顔のアタリ……のような何かです。
これで顔の向きのアタリを大凡付けます。で、首は最初に伸ばさずに肩から伸ばして描きます。首は最後ににゅってのばします。にゅって。
他にも注意しながら描いているんですが、図を用意したのでそれを見て貰えればと思います。
自分はよく6+α頭身で描くので6頭身の目安です。
後は手の関節の数、肩幅と腰の相関を気持ち考えています。ただし、少女少年の類いはまだ体が完全に出来上がっていないのでこのへんが曖昧だったりします。気持ちだけ載せておきましょう。逆に、背の小さい成人女性と少女のかき分けはこれを意識すればいいわけですね。
そんなこんなで描き上がったのがこちら。
THE・立ち絵って感じがする。
ここで気を付けるべきは、必ずしも腕や足の大きさを同じように描いてはならないということです。
というのも、前に腕を出したりすると当然縮んで見えるからですね。立体感を損なう原因としてもよくありますので、前に腕を出したりしている、あるいは軽く折っているときも圧縮できてるか確認します。
これを腕や足についてどんどん細くしながら服を着せていきます。
でもまずは顔から。顔が良いとやる気も出るからですね。
絵はテンションを上げつつ行ないたいので、やりたいところから手を付けましょう。
ん~~顔がいいね。かわいい。
さて、ここでも気を付けていることがあります。目の位置。そして鼻、口の位置です。自分は目から描くのですが、目の位置によって年齢を描き分けることができます。これは大人になっていくにつれて、目の位置が全体的に見て相対的に上がっていることに由来しますね。あとは大きさも、成長につれて目の大きさは相対的に小さくなります。この辺りを意識して描くと、苦手な年齢層を描くヒントになるかもしれませんね。
そして鼻と口は、目と顎の中点に鼻、鼻と顎の中点に口の中心線が来るように描いています。
あとは服を着せてあげましょう。今回は手癖です。
圧倒的布面積。やはり下手な露出よりこっちの方が自分は好みかも知れません。へそとかは描いてて楽しいんですけども、今回は割愛。
というわけでこれを写真に撮って行きます。オススメはOffice Lensというアプリ。紙を認識してそのサイズで撮ってくれます。
撮った後は線画へ。
2.線画 ~線の太さをガチャガチャ~
いつも使っているIbis paintに写真を取り込んで描いていきます。
キャンバスサイズは1500×1500。これはバストアップが大体600×600になり、Picrewのサイズと同じになるので扱いやすいからです。容量を食いすぎない利点もあります。細かい説明はアドカレの他の担当さんがやってくれているので省きます。
ペンは紙質ペンの3.0。有料買い切りで広告無しとともに使えるようになるペンの1つです。
割と手をつけ始める場所は決めていませんが、必ず目と口は線画のレイヤーの時点で分離しています。理由は簡単で表情差分を作る時に便利だからです。
とりあえず目と口以外を描き終わったら、ここでペンの太さを4.0に差し替えて外周をなぞります。
線画の太さに差をつける事で、メリハリがつくという訳ですね。
3.色塗り ~いつものざっくり塗り~
では早速色を塗りましょう。他の方の参考例を実践するのもいいんですけども、今回はいつも使っている方向性で行ないます。
とはいえ、メインカラー決めてないなぁ……
全く関係無いんですけど、デジタルカラーの色合いって
RGB(レッド、グリーン、ブルー)、0~255の256段階で表される事が多いんですよね。
閃きました!
下地の色を塗ります!そぉい!!!
白黒の無彩色に R132 G182 B180(#84B6B4)のメインカラーを付けました。
肌色…R255 G252 B247 #FFFCF7
ブーツの色合いは色相環でほぼ反対にある茶色 R142 G101 B67(#8E6543)を採用。
このくらいならまとまりのある雰囲気になってくれます。裏地の部分は明度を20%くらい落として彩度を20%くらい上げました。つまり暗くて濃い色にしたということです。
ここから目を描きます。ただ、下描きをなぞってもちょっとひっかかる部分があるので……
こんな風に修正していきます。
どんどんこうやって修正できるのはデジタルの良いところですね。
目の線まで描けたら後は目と口以外の部分に乗算レイヤーで影を塗っていきますが、基本的に色相は下地の色と同じです。つまりこの水色っぽい部分は水色で塗るんですが、彩度を20%、明度を80%で塗ると大分柔らかな色合いの影ができます。人によっては2つ影のレイヤーを作る事もありますが自分はしていません。
そして光も色相はそのまま、彩度は80%の明度20%にしてから塗ってみる。
こちらはスクリーンレイヤーにしています。
そんな感じでできたのがこちら。
ざっくりできた。ここでワンポイント、髪の塗った部分を範囲選択してコピーしており、それを使って目の上にレイヤーとして存在させています。こうすると髪がかかっているという演出ができ、不透明度をいじることで目を魅せることができます。
あんまり詳しく説明してもなんだかなぁと思ったのでこのくらいで。線画を濃い青に変更してー、サインを追加してー、がちゃがちゃ背景付けたらざっと完成です。
4.バストアップにする ~表情差分の工夫~
んで、ここからが本番です。まずは750×750でざっくりトリミングします。
ここから600×600にトリミングします。
で、顔を描くときに目と口を違うレイヤーで描いたよ、という話をしました。そこで目と口のレイヤーをまとめてフォルダにしてコピーすると……
このように、目と口をそのままコピーできます。つまり目を描き直さなくても眉と口を描き直して表情差分を作ったり、元の目の位置を見ながらつぶった目をかいたりできたりするわけですね。
同じ眉の形、口の形でも赤面などを付けると全く違う表情になるわけです。
これはPicrewで遊ぶ感覚に似ているので、困ったらPicrewで遊びましょう。
似た組み合わせを作れば良いだけの話ですからね。
5.おわりに
やる気と付き合いながら書いたらこんな記事になりました。
他にも言いたいことは割とあるんですけどその辺は語ると切りが無いのでこの辺で。色彩の話とか、あとほっぺの線の話とか。
この辺は聞いて貰っても良いですし、見て覚えてもいいです。良いと思ったものを取り入れて下さい。流石に自分の作品を全てコピーできるとは思っていないので。
もう一つ言うべき事があるとしては、自分は「時間を圧縮する描き方」をしています。つまり丁寧な描き方なら他の人の方が上手いわけですね。そこは取捨選択だと思います。
立ち絵を描くと、PCへの思い入れが深くなります。偶には描いてみませんか?
P.S. 毎回PCの立ち絵描いてる側の信条としては俺は楽しいからやってるけどやりたいときにやっとけって感じです。Picrew、素材、依頼、色んな形の立ち絵があって皆良い。なんなら無くても良い。自分にとっては自分で描き上げるのが「こだわり」なだけですので。
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