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■なぜ「いい子症候群」の若者が増えているのか『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』


ちょっと極端な描写と感じるところもありましたが、

いまの若者心理をうまく考察した一冊だと感じました。

しかし、こうした「いい子症候群」の若者が増えている一方で、

大人よりも鋭い感性で社会起業に挑んだり、

自律的に働こうとする若者がいることも忘れてはいけません。

著者のいう意識の高い「そっち側の人間」

ということなのかもしれませんが。

何より、100年に1度の天変地異が

10年に1度は起こる現代社会。

意識の高い「そっち側の人間」と言われようが、

若者自身のためにも、

自律型人材に育てることを社会をあげて

取り組まなければならないという気持ちを強くしました。

著者の主張に素直に賛同できたのは

 大人のあなたがやるべきだ。

 まずはあなたが挑戦するべきだ。

 あなたが挑戦し、失敗し、

 そして復活するところを堂々と見せるべきた

ということ。

若者は時代を映す鏡。

若者が勝手に「いい子症候群」になっているのではなく、

私たち大人が作った社会の影響を受けて

そうなっているのです。

リスペクトしている太田肇教授の

『同調圧力の正体』と合わせて読むと

この国の人材育成課題の本質が

さらに深く学べると思います。

■『同調圧力の正体』なぜ日本人は

 同調圧力に振り回され、欧米人は振り回されないのか

すべては、日本の上司を元気にするために。

※備忘録は

「前川孝雄のはたらく論」

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