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《感想》ドラマ:問題のあるレストラン


感想とは書いてありますが、ただ私の大好きなものオススメしたいものを推していく記事です。

95年生まれなのですが、私は生粋のドラマっ子……小学校から『ごくせん』やら『イケパラ』で育てられ、毎日21時〜23時はあらゆるチャンネルを回し見してました。同じ世代の人、思わずドラマ見ちゃうっていう人、多いのではないのかなぁ。。

私が学生の頃は学園ドラマが流行ってて、大学や社会人になる頃には職場恋愛や働いてる主人公のドラマが増えている気がしていて、完全に私たちの世代ターゲティングされているのでは…?と恐ろしくなりますね。


まあ減るものでもないし、素敵なドラマや映画は有意義な時間を過ごせるのでいくつかnoteで紹介したいなと思っています。


今回は2015年に放送されていた『問題のあるレストラン』(フジテレビ)です。放送当時からずっと大好きなドラマ。脚本は坂元裕二さんです。

2015年は私は大学に通っていて、社会学を学んではいたけれど時代的には地域格差とか教育格差とか、そういうのが注目を浴びていたような感覚です。

そんな中でセクハラやパワハラなどのフェミニズムやジェンダーの問題に切り込んでいてすごく衝撃的でした。それもそのはず、このドラマのテーマは(後々調べたのですが)「男性社会への仕返し」がテーマらしいです。


真木よう子主演で、松岡茉優、二階堂ふみ、高畑充希など本当に豪華なキャストでした。若々しい菅田将暉も観れる。キャア

それぞれが演じるキャラも、演じきる俳優さんたちも本当に圧巻なのですが、特に私が好きなのが高畑充希が演じていた『川奈藍里』。最近は『過保護のカホコ』や『同期のサクラ』で主演も務めた彼女ですが、歴代彼女が演じていた役の中でも一番好きです。あの時の彼女にしか出来なかったのではないかという役柄。

キャラとしてはTHE東カレ女子といいますか、高スペックの男じゃなきゃ価値がない、など女の中でもマウントをとるような少し嫌われ役ですね。

そんな彼女が中心となる回、(たしか5話くらいだったかな…曖昧…)このドラマの中で一番好きな回です。セクハラやパワハラに笑顔で耐えてきた彼女の心の傷が爆発してしまうのです。目に涙を溜めながらとめどなく溢れてくる彼女の本当の叫び。

▽以下抜粋

『「その服男受け悪いよ」とか言われても、「ああ、すいません気をつけまーす」って返せる教習所も卒業したんで。「痩せろ」とか「ヤらせろ」とか言われても、笑ってごまかせる教習所も出ました。免許証、お財布にパンッパンに入ってます。

痴漢されたら、スカート履いてる方が悪いんです。好きじゃない男の人に食事に誘われて断るのは、偉そうな勘違い女なので駄目です。セクハラされたら先方は温もりがほしかっただけなので許しましょう。悪気はないので、こっちはスルーして受け入れるのが正解です。

どうしてしずかちゃんはいつも駄目な男と偉そうな金持ちの男と暴力ふるう男とばかり仲良くしてるか分りますか?どうしていつもお風呂場覗かれてもすぐに機嫌直すか分りますか?どうして女友達がいないか分りますか?彼女も免許証いっぱい持ってるんだと思います。』

△以上抜粋


私は嫌われないように、煙たがられないように最大限に努力をしてきた。無償で笑顔を振りまいてきた。そんなことをしなければ、そんなことをしたとしても、認められない自分の価値。嫌気がさしますね。同じような免許証をたくさん揃えてしまっていた自分に気づいて思わず泣いてしまいました。

そんな藍里(そして私に)「好きでもない男にあなたの身体を触らせるな」「あなたの心はあなたのものだ」と主人公のたま子が語りかけます。あぁ、私は誰かのためじゃなく、もっと自分のために生きなきゃいけないんだ。誰かにとっては"おりこうさん"で生きるのは、私の心がこんなに悲鳴を上げている。

今でこそフェミニズムやガールズパワーというものが浸透はしてきましたが、もっと私の先輩たちは大変だったのだと思います。社会的な問題を、無視したい人がたくさんいたであろう現実を、突きつけてくれたこのドラマに私は感謝しています。全話通して、強い、…というか芯のあるかっこいい女性たちが活躍しているのでお時間のあるときにぜひ観て欲しい作品です。


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また余談にはなりますが、同じ脚本家 坂元裕二さんのヒット作品で『カルテット』もありますね。そちらの中で私がいつも救われる大好きなセリフ、

「泣きながらご飯食べたことがある人は、生きていけます。」

学生時代の部活のとき、社会人になって働いてから、何度泣きながらご飯を食べてきただろう。悔しくて悔しくて仕方がない。食べてエネルギーを溜めたらまた戦いに行くんだ。絶対に負けてやらない。まだだ。まだだ。自分はこんなもんじゃないんだ。そう、私は間違ってない、もっと頑張れ。言い聞かせるように食べ物を飲み込んだ。

何と戦っていたかは、その人によって、その時期によっても変わってくると思いますが、私だけじゃない、誰かがどこかで同じように頑張っていると思うと心の支えになりますよね。当時たくさんの人を救ったセリフだったと思います。


感想(おすすめ)シリーズ、これからたくさんやっていきたいと思っています。第1弾は、ひとまずおわり〜!



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