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つまんないから、遊んで

3階に子どもたち一人ひとりのスペースを作って
一番下の娘もそこで過ごす時間が増えた。

私も家事を手放し、仕事を見直し
余白が増えて

私は暇になってしまった。


・・暇だ。

考えても考えても暇

暇な時間がありすぎる。

なんて退屈。


やっと気づく。

あぁ、私はずっと子どもたちに「構わせてもらっていたんだ」と。


子育てに忙しい。スケジュール管理に忙しい。

手がかかって一人になる時間もない。

やりたいことがあってもやる時間がない。

と、言いたかったんだ。と。


本当は、有り余る時間に退屈しないよう構わせてもらっていて

その上で「子育てが忙しい」と文句を言うという望みも叶えてもらっていたんだ、と。

びっくり。

すごいワガママをさせてもらっていたんだなぁ。

こんなワガママを許してもらっていたんだなぁ。

ずっと。


ありがとう。

そして、寂しい。


3階に走った。

「つまんないから、遊んで。お願い」と娘に頼んだ。

SwitchでYouTubeを見ていた娘は

「えー?お母さんと遊ぶものなんてないよー」と怪訝そうにしながら

ジャンケンでほっぺたを引っ張る「グッチョッパ」で遊んでくれた。


娘が友達と約束の時間になり行ってしまったので、

今度は15歳の長男に「つまんないから、遊んで。お願い」と頼んだ。

娘との様子を見ていた長男は「えぇー?」とにやけながら

スマホのゲームアプリ「ストプリ」をやらせてくれた。

一番簡単な曲の、イージーモードもうまくできない私に「なんで最初の音の準備しとかないの?」と笑いながら

YouTubeで最高何度の達成動画を見せてくれた。


「つまんないから、遊んで」と何度娘に言われてきただろうか。

その度に「なんで忙しい私が遊んであげなきゃいけないの」と思ってきただろうか。

バカだな、私は。

もう大きくなった3人に私は必要ないけど、もう少し、構わせてね。

お母さんが、そうしたいんだ。




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