見出し画像

今日ほどけた淡い呪い

星野源の喜劇という曲に

あの日ほどけた
淡い呪いに
心からのさよならを

という歌詞がある。


私は今、心の仕組みを学ぶ講座でサポーターをしている。

少し先に学んだ先輩として
新たに受講している仲間とLINEやzoomでやり取りをする中で

受講を始める前の、見えないモヤに常に支配されて
ガリバーの杭を自分に打ち付けて苦しかった自分を振り返る機会をもらうことが多い。


今朝、LINEの内容を思い起こしてふと言葉が浮かんだ。

あぁ、これ出したいな。
自分の中に留めずに、外の世界に言葉を存在させたいと思った。

noteか、Facebookか、ストーリーズか悩み

このグループのLINEのメッセージに書き込んで
送信ボタンを押す手が止まる。


違和感。


不安、疑い、心配

サポーターなのに、自分が書きたいことを書いていいのだろうか
毒親育ち全開の発言で、引かれないだろうか
だから何なの?と思われないだろうか
あなたがそうだから、私もそうだって言いたいの?押し付け?と思われないだろうか


その先に恐れていたのは
陰で笑われたりバカにされ、知らぬ間に自分から人が離れていく風景。


「大人になったら、誰も教えてくれない」

子どもの頃から父に何度も聞かされてきた言葉だった。


私の発言や行動を「おかしい」と思われる
おかしいと思っても誰も教えてはくれない
思われたまま、距離を置かれる。

それを知らずに一人ぼっちになっていく自分は
とても悲しくて不幸な存在だった。


ずっとずっと大切に握りしめて
空気と化していた淡い呪い。

清々しく
「おかしいと思う奴は、置いていけ」と浮かんだ。


怖い想像通りのシーンが実際にあったとしても。

そうでない事実を私はもうたくさん知っている。


そんなの気にしなければいい、あなたの人生はあなたのもの

そんな言葉や考え方だけ聞いたって意味がない


「置いて、自分の行きたい方へ行こう」

やっと、心から思える日が来た。

一人で行きたい方へ行く自分の姿はもう可哀想ではなかった。


今日ほどけた
淡い呪いに
心から、さよなら


結局送信ボタンは押さなかった。







いいなと思ったら応援しよう!