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BICI CLASSICAのこと
先日、ご縁がありまして、大阪にあるヴィンテージイタリアンサイクルショップの”BICI CLASSICA"さんへ行ってきました。
日本でもこれだけのヴィンテージを扱っているショップは珍しく、あるもの、あるもの全てが美しく、とても良い時間を過ごしました。
オーナーのルイジさんは昨年、ロードバイクで大怪我をされ、お店の存続が危ぶまれていましたが、達者な大阪弁でいろいろな”おもろい”話を聞きました。(それ、完全にネタやん!っていう話も)
場所は大阪の松屋町にあります
ヴィンテージのサイクルとジャージ
店内は所狭しとヴィンテージサイクルとパーツ、ジャージが展示しています。
パーツはほぼ”カンパニョーロ”です。すごい。。。
パーツ類も造形が美しくカッコイイですね
ルイジさんは本業がこのショップではなくて、建築家をされているようで、お店のレイアウトや什器もとても雰囲気があってカッコよかったです。
数年前までは、現在のお店から100mほど北に上がったところの町屋にお店があったのですが、諸事情で移転したとのこと。ルイジさん曰く”その町屋の雰囲気めちゃよかってんけどなー”と。
中央のグリーンのロードバイクがルイジさんの愛車
”ルイジさんの乗ってるバイクはどれですか?”
”あぁ、あれやで”
”VELATI ヴェラーティ?聞いたことないメーカーですね。イタリアでは有名なんですか?”
”あはは、知らん?そらそうや、あれ僕の名前やし”
エディーメルクスのサイン
ルイジさん曰く”彼はバケモノ”
ボッテキアとコルナゴ
”このコルナゴええやろ 76年製やで”
”すごいっすね、いいですねー。やっぱりゴルナゴは好きなんですか?”
”好きやねー、コルナゴはスーパーやね”
”やっぱりイタリアでも人気なんですか?デローザとかも?”
”デローザもスーパーやね”
現在のロードバイクの主流はカーボンになってしまい、そのほどんどが台湾などで作られていて、コルナゴやデローザもイタリアでは一部作られてはいますが、イタリアではもう作らなくなってしまうのか、と。
それはコストの問題ではなくて、その技術を受け継ぐ人間がいなくなるだろうと。
ルイジさんはその話をする時に残念そうな表情をしていたのが、とても印象的でした。
時代の流れと言われればそうかもしれませんが、残すべき技術や伝統などを継承していくことも大切だと思いますし、今回、ヴィンテージに触れてみて新たな創作意欲が湧いてきたことを思うと、やはり”新しさ”だけでは人の心には響かないのかなと。
76年生まれなので、あのコルナゴを、、、
2021年もどんどん新作出していきますよー
では。