【2024年ジャズ】We See / Steve Davis
Steve Davis(スティーヴ・デイヴィス)はアメリカNYのトロンボーン奏者。SMOKEのクラブ25周年、SMOKE Sessions Recordsの10周年記念盤とのことで、2024年の本作は嬉しいライヴ録音になっています。エディ・ヘンダーソンTp、ラルフ・ムーアTs、リニー・ロスネスP、エシエット・エシエットB、ルイス・ナッシュDrの三管セクステット。これまた大好きなハードバップを繰り広げています。
それにしても今月はジャズ界巨匠の訃報が相次ぎ、クインシー・ジョーンズ、ルー・ドナルドソン、ロイ・ヘインズといずれも90歳代で亡くなっています。彼らが20代そこらの時代に築いた音楽がこうして今現在もニューヨークの街角で元気に演奏されていることに驚きと嬉しさを感じます。ジャズクラブがこうした熱気を失わないで続いていくことを願っています。
マイルスの1.Milestones から「イイねぇ」となります。演奏がシャキッとして爽やか、元気が出ます。拍をずらして入ってくるトランペット、ニヤリです。すかさずスティーヴのトロンボーンのソロが暖かい音色なんです。モンクの3.We See もクラブで聴いてみたい曲です。きっと楽しい。締めのマイルス7.All Blues もオリジナルに近い演奏で観客の笑顔が目に浮かぶよう。ライヴでもSMOKE高音質録音なので、部屋をジャズクラブにして秋の夜を楽しみましょう。
▼ブログ「音楽を聴くことの雑感」も書いています。