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「この曲のドラムを聴け!」より
年末年始あたりから“ドラム聴き”を続けていたところに、レコード・コレクターズ2月号の特集で「この曲のドラムを聴け!ジャズ/フュージョン編」ときて、拾い聴きしておりました。
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マックス・ローチや昨年末亡くなったロイ・ヘインズあたりから探っていくのも楽しいのですが、今回はフュージョン寄りをピックアップ。
まずはスティーヴ・ガッド。チック・コリアの「Night Spite」(アルバム:The Leprechaun)での演奏です。一瞬リターン・トゥ・フォーエヴァーに在籍していたことがあるとは知りませんでした。スティーリー・ダンの「Aja」は何回聴いたかわからないですが、その数倍スゴいスティーヴ・ガッドが叩きまくっています。粒立ち、正確さはまさに彼のもの。こりゃスゴい。
お次はラス・カンケル。The Sectionの「Doing The Meatball」(アルバム名もThe Section)。スネアの音、気持ちいい。サックスはマイケル・ブレッカー。“キャラメル・ママの雛形”とコメントにありましたが、たしかにあの頃の日本ロックのリズムの感じさせる演奏。
ラストにマイク・クラーク。ハービー・ハンコック「Actual Proof」(アルバム:Thrust)をピックアップ。実はここらへんのヘッドハンターズ期がお気に入りでよくかけていました。“ポール・ジャクソンとの鉄壁のリズム隊”であり、ファンクとジャズを両立させた現代ドラマーに通じる演奏です。1974年ですからなんと50年前ですって。それにしても凄まじくカッコイイ演奏です。