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【2024年ジャズ】That's What's Up / Mike LeDonne, Eric Alexander & Jeremy Pelt
通称“Heavy Hitters”と呼ばれるニューヨークを代表するジャズミュージシャンのマイク・ルドーンP、エリック・アレキサンダーTs、ジェレミー・ペルトTp、ヴィンセント・ハーリングAs、アレキサンダー・クラフィーB、ケニー・ワシントンDsからなるグループの2024年2作目。カナダ・バンクーバーでのライヴ録音となります。
2025年の幕開けはやはり景気よく白熱のハードバップで始めたいと思います。ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズのライヴ名演盤数々を原点としている僕としては、こうして今でも熱気溢れる演奏を聴かせるスタープレイヤーたちがいることがうれしくてヘビロテしてしまいます。特に3管がピタッと合わせてきて、順にスリリングなソロを披露、それを焚きつけるようにピアノベースドラムスが煽ってくる、そんな展開がたまらないわけです。
1.JB から「来たきたー」とばかりのドライヴ感。まったく出し惜しみの無いソロをぶっ放してきます。ノリノリが止まらない4.Groundation はもっともっとイケますよとばかりに濃い演奏でこりゃ観客も体が動いて大変だと思うほど。ミドルテンポの6.Blues For All は心地よいスイングでさすがツボをおさえている余裕の演奏。ジャズクラブの熱気をそのままに伝える音質で自然な音圧がスゴいアルバムです。ボリューム上げ気味でオーディオに喝を入れてやってください。
▼ブログ「音楽を聴くことの雑感」も書いています。