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地面師たち(2024/日本/監督:大根仁)

週末に一気見。

Netflixのメジャーマイナーな題材選びと大根さんのこれまでのキャリアが噛み合った極上エンタメドラマでした。

上質なノワールもので、ストーリーはわりと王道のそれで、展開も読めてしまうわかりやすさなんですけど、映像と音楽のトーンが一定の温度で処理されていて、ともすれば漫画っぽくなりそうな設定やキャラ造形に品性があって、脇を固めるバイプレイヤーの面構えがすごくいい。

野心に燃える二番手営業マン
裏社会の情報屋のおっちゃん

名前はパッと出てこないニトリのCMのあの人とかも、よかったなあ。

脇役がいいと作品全体が引き締まる。

もちろんメインキャストも完璧!

あるあるな上司と部下の関係

とくに山本耕史の小物感がリアルで、体育会系特化型キャラなら適任は他にもたくさんいそうだけど、見事なハマり役でした。あと本当に自分のシーンしか脚本読んでなさそう。

もっともフィジカルで もっともプリミティブで そしてもっともフェティッシュなやり方の男

静と動のコントラストが際立つ綾野剛とは好対照な、リアリティがないのがリアルという難しい役柄をサラッと演じている豊川悦司にはベテランの余裕を感じました。やってる本人はすごく楽しそう。

白リリーの贅沢な使い方

あとは『モテキ』『バクマン』辺りの頃の大根さんしか知らない人はちょっとびっくりするかも。『エルピス』で培った裏方職人芸が活きていますね。


全7話というミニマムさもいい。

一気見推奨!


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