『社会不適応者神…降臨!(三つ巴戦)』鮮烈デビューの小学一年生は、こうして社会を知っていった!最終話
どうも三度こんにちは。メイプル楓でございます。…ず〜とココにおります♡。
まずは三つ巴戦(最終話)を読む前に序盤戦と中盤戦と終盤戦と千秋楽を読んでから、戻って三つ巴戦(最終話)を堪能して欲しい。
【序盤戦】簡単なあらすじ
「無尽蔵にわき起こる情熱からの納得いかない敗北」って感じ。
【中盤戦】簡単なあらすじ
「バトって愚痴ってポンポンタイタイ先生フェードアウト」って感じ。
【終盤戦】簡単なあらすじ
「先生の質を知ってココ瞑想界じゃないんですけどー!」って感じ。
【千秋楽】簡単なあらすじ
「紅葉と楓のお喋りタイム」って感じ。
…からの三つ巴戦だ!そして最終話だっ!
紅葉:落ち着け。ワシしかおらんに決まってるやろ。
楓:もみじ…。
紅葉:ココはワシ等の世界やぞ。他に誰がおんねん?
楓:う…うん。
紅葉:まぁ、こういうこっちゃ。
楓:?
紅葉:今のお前はどーやっても一人や。しかも一人で良いとさえ思っていながら、友達がいない自分を蔑(さげす)んでいる。
楓:うん…。
紅葉:この悪循環から抜け出すや!
紅葉:ええか、よー聞けよ。もう一回言うぞ。もーちょっと人と周りをよー見ぃーよ。お前は自分と先生しか考えてないねん。
楓:うん。
紅葉:お前と先生以外は、気にしないようにしている。
楓:うん。
紅葉:でも本当は気になるな?
楓:うん。
紅葉:しかしお前ではどうしようもない。
楓:うん。
紅葉:お前の周りに同じようなヤツはおらんのか?
紅葉:いや…。ワシが悪かった。分かるワケないな。周り見てないんやし。…すまん。
楓:どういうこと?
紅葉:つまり、お前にしかできんっちゅーこっちゃ!
楓:どうして?
紅葉:ええか!これは大事なことや!ワシはお前にとって唯一の存在や。
楓:うん。
紅葉:それを知ってるのもお前や。
楓:うん。
紅葉:他のヤツ等にも、お前と同じように「ワシ」がおるかもしれん。
楓:もみじ、他の人にも会えるの?
紅葉:ちゃう、ちゃう。ワシはお前の世界だけに存在してる。
楓:うん。
紅葉:なんてゆったらいいんや…。お前にとって優しそうなヤツ等や。
楓:優しそうな人達?
紅葉:せや。お前にとって優しそうなヤツ等や。
楓:う〜ん…。
紅葉:なんや…こう…。近くにおっても良い人っていうんかな〜。
楓:近くに…。
紅葉:せや!どうや?おるか?
紅葉:でや?わかるか?
楓:他の子達にも、もみじがいる…。
紅葉:見えたか?
楓:うん。
紅葉:そうか!
楓:5人か6人ぐらいいる。
紅葉:そいつ等や!そいつ等から当たっていけ!
ええ加減にせーよッ!
しっかりせぃ!
先生の真剣に応えんかい!
ワシはお前の中にだけ存在しとる唯一の存在や!
ワシはもう一人のお前や!
そのワシにまで真剣になれへんねやったら、
いつになったら真剣になれんねん!
自分に真剣になれへんヤツが、
どーやって真剣になれんねん!
ワシの存在までいらん言うんかいィっッ!!
無理して周りの期待に応えんでも良い。
でもワシだけは裏切るな!
絶対に裏切るな!
ワシを裏切るってことは、
お前自身を裏切るってことやぞ。
それはもうお前自身がこの世に存在しないって意味や。
自分を信じるんや。
それが自信になるんや。
真剣な気持ちに応えるのは、
そんときしかないねん。
だからお前も真剣になれ!
そして周りを良く見ろ。
周りのヤツ等もお前が心開いたら、
真剣になったら、
理解してくれる人がでてくる。
理解できる人を一人でも多く作るんや。
そーゆー学校をお前が創るんや。
おまえにとっての学校や。
ええか!
学校っていう場所をお前が創るんや!
目に見えへんモノ、
聞こえへんモノ、
触れれへんモノが、
見れるように、
聞こえるように、
触れていけるような学校があったら、
お前は幾分マシやろ。
でもな、
そんなもんないや。
だったら、お前が自分でやれ!
紅葉:まぁ〜実際問題難しいわな。少しづつでええからな。焦らんでもエエんやで。心配するな。ワシだけはずっとお前の味方や。
楓:…。
紅葉:ワシはお前を認めてるぞ。ワシがいるのが何よりの証拠やからな。
楓:うん。
紅葉:ボチボチいこう。
楓:もみじ…。
紅葉:ん?
楓:もし、見えないモノが見えて、聞こえないモノが聞こえて、触れないモノが触れたら、どーなるの?
紅葉:「どーなるの?」って…。
紅葉:まぁ〜言うならば、最強の理解者やな。
楓:最強の理解者?
紅葉:せや。最強の理解者や。誰にでも必要とされる人間になれるぞ。お前はまだワシだけやけどな。
楓:最強の理解者…。
紅葉:ふつぅーのヤツ等ではできんわな。「ふつぅー、ふつぅー」ってゆってるだけに。
楓:最強の理解者…。
紅葉:最強や!世界でいっちゃん強いぞ!なんてったて最強やからな!理解者のなっ!
楓:最強の理解者…。…最強の理解者……。
紅葉:かえで!かえでっ!かえでぇーーっっ!!!
楓:えっ!
紅葉:大丈夫かお前?
楓:うん。大丈夫。
紅葉:お前、この世界でどこに飛んでいく気やねん?
楓:うん…。ごめん。
紅葉:まぁ〜ええよ。焦らんでも。
楓:うん。
紅葉:ワシ以外の理解者は先生やぞ。真剣にお前を相手しているな。
楓:うん。わかってる。
紅葉:今度はお前の番や。お前も相手に真剣になれ!
楓:うん。もみじがいる人には最強になれそう…。
紅葉:少しずつでエエからな。お前がお前らしく、お前のままゆっくり進んでいったらエエねん。
楓:うん。そうする。
紅葉:そしてお前が自分の学校を創れ。
楓:うん。頑張る!
紅葉:おう!その意気や!頑張れ!ワシはずっとおるからな!
楓:うん。もみじはずっと一緒。あと先生も一緒!
紅葉:お前と真剣になったヤツ全員一緒や!
楓:全員一緒や〜〜。
紅葉:お前、今ワシをイジったな。
楓:…。
紅葉:…。
楓:…。
紅葉:…。
楓:…。
紅葉:お前気付いたか?
楓:何を?
紅葉:1クラス40人って。
楓:それがどうしたの?
紅葉:あれ、ワシ入れて41人やぞ。
楓:あっ!
紅葉:先生ってやっぱり凄いやろ。
楓:うん。先生って凄い。
紅葉:たぶん、ワシ等以外にもおるぞ。
楓:うん。そー思う。
紅葉:やっぱり先生って凄いな。
楓:先生凄い…。
紅葉:…。
楓:…。
紅葉:…。
楓:…。
紅葉:お前が大人になっても、真剣でいろよ。
楓:うん。
紅葉:どんな時代になっても真剣は真剣でしか伝わらん。大事にせなあかんな。
楓:うん。
紅葉:先生にありがとうやな。
楓:うん。ありがとう。先生。
ではまた!次の場所で!