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AIFF vs MP3 vs WAV… DJのための最強の音源フォーマット

どうも、DJ/作曲家/FEAT事業部部長のアリスメです。DJをたくさん、作曲はそこそこやっています。

最近はDJの頻度のほうが多いのに記事を書くうえでDJのことを全く語らないのもアレかなと思い、今回の記事を書くことにしました。

DJで使う音源フォーマット・拡張子について、7年のDJ経験から思い至った現状のオススメのファイル形式を書いていきます。
少しでも参考になれば嬉しいです。



音源フォーマットの結論

使っているSSD。USBメモリサイズ。被りにくい。

AIFF (個人的には一番オススメ)
メリット:wavと同じで無圧縮で高音質。タグ付けもできるので最強。
デメリット:容量が重い。
タグが付けられるWAV。容量の懸念がなければこれ一択。

MP3 (320kbps)
メリット:AIFFより容量が軽い。劣化感はほぼない。タグ付け可能。
デメリット:圧縮してあるので波形レベルの差は生じる。
安定。前は基本これでやってました。
ちなみにAAC(.m4a)もほぼ同じ評価です。

FLAC/ALAC
メリット:可逆圧縮なので音質の劣化なく圧縮可能、タグ付け可能。
デメリット:CDJによって対応しない場合あり。
現場DJにはあまりおすすめしません。

WAV
メリット:無圧縮で高音質。高音質界で最も有名。
デメリット:タグ付けができない。容量が重い。
こちらを使うならAIFFにすべき。

他にもある気がしますが筆者は使っていないので省略。


そもそもタグ付けってなに?

ここでいうタグとは、音楽ファイルに記録されている曲名やアーティスト名などの情報のことです。タグ付けはそれらを入力することです。
ネットで買った音楽ファイルをiTunesで開くと曲名やアーティストやアルバム名で分かれて情報が表示されますが、それがタグです。

WAVじゃだめなの?

Rekordbox上でwavの曲名やアーティスト名をいじると、Rekordbox内では反映されるんですが、wav自体にはタグ付けがされないため、一度レコボから削除して入れ直すとファイル名で読まれてしまうという残念な仕様になっています。

AIFFならそのファイル自体に変更した内容が保存されるので、一度消しても読み込み直したらしっかりとアーティスト名とかタイトルとかが反映されるわけです。ありがたい。

音質だったらMP3でも聴感上変わらなくない?

そうです。ブラインドテストだと正直自分でもわかりません。
ただ波形レベルで変わっているということは実際に鳴っている音がマスターデータと全く同じわけではないということになるので、やはり同じ波形になるAIFFが良いのではないかなと自分では思うわけです。

あと、後から最高音質で音源が必要になった場合にmp3だと戻せないので、その可能性が少しでもあるなら
普段はFLACを使い、DJで使うときだけAIFFに変換する、というのもありだと思います。

AIFFなどを使う際の注意点【32bitに注意】

自作の音源やフリーダウンロードの音源でたまにあるんですが
「ビット深度が32bitで書き出されているファイル」はCDJで読み込めなかったりします。

なので、レコボで取り込んだ音源をCDJで使う際には24bit 48,000Hz以下になっているかは確認した方が良いかと思います。サンプルレート96,000Hzなどは問題なく読み込めるんですかね?有識者の方をお待ちしてます。
(追記: 96,000Hzは古い機種だと読まない場合があるようです。やはり48,000Hz以下が安定っぽいです)

自分がレコボの音源を管理するときは左側に「サンプルレート」「ビットレート」「ビット深度」「ファイルの種類」を表示させて変なものがないかを確認しています。32bitは要注意です。

普通にwavも使ってますね(笑)

まとめ

・容量に余裕があるならAIFF
・余裕がないならmp3/AAC(m4a)
・普段づかいはFLACでちょっとだけ軽くする
・ファイルが24bit、48,000Hz以下かどうか確認する

とかそんな感じが良いのではないでしょうか。

音楽ファイルにもAVIFみたいな超圧縮フォーマットが生まれないもんなんですかね?どうなんでしょう。未来を楽しみにしています。

まぁそもそもSSDとかもどんどん容量デカくなってるしファイルを小さくする方にこだわる必要もあまりないのかもしれませんが。


本編は以上です。
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コラム:FEATってけっこう便利

せっかくなのでFEATというサービスのメリット紹介もしておこうかなと。

FEATは予算を決めた上で好きなジャンルのクリエイターをディグれます。
サーチ」にて、右上のフィルターから
「予算(要ログイン)」「金額設定アーティストのみ表示(要ログイン)」「ジャンル」を設定すると、条件にあったアーティストを探せます。
予算系は要ログインです。ぜひ会員登録してね。はっはっは。

サーチ画面、イラストレーターをディグっている図

あらかじめ依頼前から自分が出せる予算で絞り込みが出来るのは便利ですよね。ぜひ使ってみてください。

コラム2:「スピン」機能がけっこう面白い

わりと最近ついた機能なんですが、
サーチ右上の「スピン」ボタンクリエイターの並び方をランダムにできるのでまだ見ぬクリエイターをどんどん発掘できます。
押しまくって新しいクリエイターを知る喜びを感じてみてください。
スピン機能はログイン不要です。

FEAT公式X (Twitter)


コラム3:ボカロプレイリストを作っているよ

FEAT TUNEでやっている企画の一つとして、

筆者が選ぶボカロ×ダンスミュージック30選!⚡️
#FEAT_TUNE_SELECTS

というプレイリスト企画をYouTubeSpotifyで更新中。
アリスメが好きなダンス系ボカロ曲これから伸びそうなボカロ曲を厳選しています。
ボカロあんまわかってないぜ!って方も、まだ見ぬボカロ曲を知りたいぜ!って方もオススメです。

いずれFEATのサービスを利用して制作してもらった楽曲とかも紹介していきたいなぁと思っています。

それではまた。Alicemetixでした。


筆者

アリスメティックス、2016年より活動開始。
キャッチーで泣いちゃうような楽曲と破壊的なサウンドが特徴。Kijibatoと共に「Stardrop Records」を運営し、「GenerationZ」のメンバーや「暴力的にカワイイ」出演など、DJ活動で多方面に活躍。
2022年には新しいハウスコンピレーション「House*Catch On」を企画・制作。2023年から半年ペースでEPを発表している。
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